新潟市ジュニアオーケストラ
A合奏指揮:藤井裕子さん
B合奏指揮:松村秀明さん
7月から始まっている新潟市ジュニアの各教室の夏の定期公演のトリはオーケストラ。改装後のりゅ~とぴあはスタジオAには先日入りましたけど、今回はいよいよコンサートホールです。
※ただ、結果論としては私ごときでは違いはまったくわかりませんでしたけど(汗)。
午前中は前日に引き続き、新潟総踊りのチーム演舞の様子を見てからりゅ~とぴあへ移動。入場待ちの列に並びます。すると、整理をしている係員さんに見覚えがあるような...失礼ながらすぐには思い出せなかったのですが(汗)、「コンチェルトさんでお会いした、、、」と声をかけていただき、ようやく記憶が一致しました。
去年のうちわコンでフルートを聞かせてもらった小師さんでした。OGとしてサポートされているそうです。ご苦労さまです。
それにしても服装とか髪型もあるとは思いますがお会いしてから1年も経っていないのですが随分と大人っぽくなった印象です。
開場後、いつものように2階サイドの席を確保してからロビコン用に3階へ移動。すると先客が何名かいらっしゃいましたけど、関係者による撮影係のようです。3階も見やすいですしね。
恒例の金管ファンファーレから始まり、フルートアンサンブルに、弦楽アンサンブル。ジュニアのレベルの高さは毎回感じており、もう驚かないつもりなんですけど、やぱり素晴らしいんですよね。
特に弦楽アンサンブルの「プリンク・プランク・プルンク」では、終わったあと「お~」というため息にも似た感嘆の声が上がっていました。
よかったです。
ロビコン後ホールに戻りますが、台風が近づいている影響等もあるのかもしれませんが、ジュニアの公演の割りには結構空席が。。。。今年から有料になった影響もあるのかな~...ちょっと残念。
そして本公演。
まずはA公演。初級者でのオーケストラですけどそうとは思えませんね。弦楽器も非常に良く鳴っていて厚みを感じます。
いい演奏でした。
また、A合奏の最後は「ムーンリバー」。ジュニアの公演でこういう映画音楽って珍しいのでは? なんて思いましたが、綺麗な演奏でした。
そして配置換えが行われ、そのままB合奏へ。
B合奏の最初の曲は「タヒチ・トロット」(二人でお茶を)でしたけど、聴いてみてようやくA合奏の最後とB合奏の最初で映画音楽をつなげているんだ、という趣向に気づきます。我ながら情けなし。
休憩前の最後は「タヒチ・トロット」の作曲と同じショスタコーヴィチのバレエ組曲。華やかなワルツも、しっとりとしたロマンスも、疾走感のあるギャロップなどなど、さまざまな雰囲気の曲が集まっていますけど、なんというか輪郭が明確というか、くっきりしたクリアな演奏という感じでした。また、一体感というか全体で押し寄せてくるような迫力にも圧倒されますね。
この時点でメインのチャイコフスキーの5番の期待がこの上なく高まります。
休憩後はチャイコフスキーの5番。
ぶっちゃけると、有名な曲だとは思いますが私は聴きなじみのない曲...ですが、ホントにいい演奏でした。
特に各ソロの活躍が目立つ曲だと思うのですが、特にクラリネットが素晴らしいな~、と。あとは、第2楽章のホルンのソロも「これほどか~」というほど綺麗な音色でした。
ちょっとお伺いした情報によると、指揮の松村さんも今年でジュニアの定期演奏会は卒業ということらしいですが、松村さんのいつにもまして熱い指揮に見事に応えています。
ジュニアという贔屓目はまったくなしで、純粋にいい演奏だったと思います。そして、そういう素晴らしい演奏である上に高校3年生は今回の公演で卒団、、、という背景が加わって、感動5割増しです。
特に終曲の部分は本当にヤバかったです。なんだか凄くって、体に振るえが来ていました。ブラボーです。
終曲後、松村さんが今年で卒団される3年生とひとりずつ握手して周るのもいい光景でした。
そしてアンコール(というよりはもう正式プログラムの一つのようなものだと思いますが)は、威風堂々。
ジュニアオケの定期演奏会でこの曲が始まると条件反射的に涙がでてきそうになってきて困ります(汗)。
同じ曲を聴いても他の公演(たとえば、東響の特割でも毎年この曲は演奏されると思いますが)ではこうならないんですよね。
やっぱり生の公演ならではの感動がありますね。
本当にありがとうございました。卒団する皆さんが今後もご活躍されることをお祈りします。
(りゅ~とぴあ 会員割引 630円)