ヴァイオリン:五來貴洋さん
ピアノ:吉兼加奈子さん
五來さんは正直存じ上げていなかったのですが、新大オケのOBなんですね。そして卒業後ウィーン在住で活動中とのこと。
また、出身は新潟ではないのですが、新潟を第二の故郷と考えて、あえて最初のリサイタルを新潟で行う、、ということで、なんとなく応援したくなりますよね。ということで会場のだいしホールへ。
開場時間ちょいすぎくらいに到着し、いつもの席へ。
まず「おっ」と思ったのは、記録用だと思いますがステージ上にセッティングされたマイクにカメラ。そして、客席後方にも4台のカメラ。なかなか気合を感じますね。
開演時間には、そこそこのお客さんの入りという感じですかね。
地元ではなく、大学を卒業してそれなりに年数も経っているとは思いますが、当時のお仲間さんなども集まったのではないでしょうか。
黒の上下というスタイルで五來さん登場。クライスラーからスタートですが、いかにも熱演というか力がこもっているように感じます。
演奏時の体の動きもそれほど大きくなく、余裕を感じるということはありませんが非常に好感が持てますね。
また、プログラムも工夫が凝らされていて、バッハのシャコンヌやフランクのソナタなど超が付くほどのメジャーな曲を含めつつ、現在の活動拠点であるウィーンにちなんだ曲だったり、非常に技巧的な曲を含めたり、そういった面からも観客に楽しんでもらおうという気持ちが感じられますね。
正直書くと、あくまで個人的な好みからすると、シャコンヌとかフランクのソナタなどはよく聴く曲だけに、なんとなく私の中でイメージができてしまっている部分があって、そことのギャップで入り込めない部分とかもなくはなかったのですが、全体的にいい公演だったと思います。
今後もご活躍を楽しみにしたいですね。
(だいしホール 2000円)