新潟セントラルフィルハーモニー管弦楽団
指揮:磯部省吾さん
ヴァイオリン独奏:加藤礼子さん
新潟の演奏者さんを積極的にソリストに起用しているセントラルフィルさんの公演。去年のピアノの品田さんも非常によかったですけど、今回も期待大のヴァイオリン加藤さん。
楽しみにしていました。
実は自宅で出かける前にうとうとしてしまい、予定の電車には乗り遅れたのですが(汗)、なんとか開演時間には間に合いました。あぶないあぶない。
ただ、お客さんのいりはまずまずというところでしょうか。
実力者揃いのオケの豪華さなどを考えるともうちょっとお客さんが入ってもいいのにな~、とは思ってしまいます。
入場すると前方の席は比較的空いていたので、加藤さんをよく見たいということもあり、いつもより前よりの席を確保しました。
まずは印象に残ったのは、なんというか余裕のあるメンバが非常に多いですね。
入場してから、指揮者の磯部さんが入ってくるまでも笑顔の人が多いです。もちろん、今回のオケは年代が幅広く、県内で長年活躍するプロから、若手の皆さんまでいらっしゃっいますから、全員が余裕ということはないですけど、若手の皆さんはもちろん緊張もするとは思うのですが、周りの余裕のある雰囲気でよっぽどリラックスできるのでは? なんてことを考えてしまいました。
そして非常に楽しみにしていた加藤さんソロの「メンコン」
白をベースに黒の花の模様という加藤さんですけど、曲がそういう曲ということもありますけど、非常に緊張感に包まれている感じがしますね。
演奏が始まっても、緊張感をまとったままぴりぴりするような、非常にシャープな演奏です。とにかくかっこよいな~、と見とれていました。もちろん、奏でられる音も安定感抜群というかメリハリが利いていますね。
第2楽章も第1楽章に比べればやさしい感じになりますけど、目を閉じてしっとりと想いを込めて演奏する加藤さんは美しいです。
3楽章はなにか解放されたかのような演奏。表情もかなり柔らかくなり、指揮者の磯部さんと笑顔でアイコンタクトをとるような場面も。
そして盛り上がりを迎えてエンディング。素晴らしかったですね。
見事な演奏で、この演奏が聴けただけで満足です(笑)。
休憩のあとは「英雄」。
正直、前半でおなかいっぱいなところもあって最初は気楽に聴き始めたのですが、いい演奏に姿勢を正す感じです。
ただ、加藤さんのお姿をよく見たくって前よりの席を確保したこともあって、オケの後方がよく見えません。各楽器のソロも非常に素晴らしいのに、個人として誰が演奏しているのかがよくわからない(汗)。
これはちょっと失敗。席に余裕があり自由席だったのだから、休憩時間中にもうちょっと後ろの席に移動しておくべきでした。
そんな中ですけど、特にホルン、オーボエ、ファゴットなどが特に印象的だな~、なんて思って聴いていましたが、全体的にまとまりのあるいい演奏だったと思います。
そんな風に考えていたら、終演後、磯部さんはオーボエとホルンの方を真っ先に讃えていましたね。まあ、大体予想通りかな、なんてことも。
非常に満足度の高い演奏会でした。
配布されたプログラムによると、今後の予定としては恒例のバレエ公演のオケのあとは、来年3月に特別演奏会としてピアノの大瀧さんをソリストに迎えての公演があるようです。こちらも非常に楽しみですね。
(秋葉区文化会館 前売り3000円)