第30回ジャズストリート
夏のジャズストリートは2日間の開催。
事前にタイムスケジュールを確認すると、
・ジャズストに復活の「葱女」さん だったり、
・最近の定番の「クシェロコパ」さんだったり、
・エレクトーンの「Elejo」さんだったり、
・お若いメンバでバスクラリネットがメインという「アルトリオ」さんだったり、
いくつかは「ぜひ行きたい」というバンドはありますが、それだけではタイムスケジュールは埋まりません。
で、どうしようかな、というときには、紙のパンフレットには記載はありませんけど、Webだとプロフィールなども記載されていますので、それを見て、
・どうせなら若そうなメンバのバンド
に行こうかな~、なんて考えていました。
■1日目
□Nori & The Maguire Twinsさん(ジョイアミーア)
結構早めに入ったつもりなのですが、ステージに近い席は結構埋まっていて、私は中盤のテーブルへ座って、せっかくなので昼間からビールとおつまみをいただきながら鑑賞。
それにしても、凄い演奏でした。
ピアノの ノリオチアイさんもアメリカで何年か活動されていたそうですし、ベースとドラムのお二人もとにかく熱くすばらしい演奏でした。
予備知識なしでこういったバンドにめぐり合うと本当に得した気分になります。
□Beyond The CINEMA さん(カフェりんく)
映画音楽を題材にしているバンドさん。センターの女性がサックスだけでなく、ボーカルも担当するという多才ぶり。おまけに編曲も非常に多作だそうで、素晴らしい才能ですね。
全体的に非常にさわやかな印象です。気分よく聞かせていただきました。個人的には「ゴジラのテーマ」が面白かったです。
またメンバの皆さんも非常に個性的で、ピアノ担当の方とドラム担当の方は演奏中も非常に表情豊かなのに対し、ベースとギターの方はクールな感じな対比もなかなか面白いです(笑)。
□葱女さん(ドクター可児)
久しぶりに復活の葱女さん。独特のほのぼのとした空気感は健在です。今までどおり変わらず癒される部分もあり、なんだか新しい部分もあり、楽しかったです。
葱女さんの代表曲ともいえる「月の砂漠」、ピアニカにとっては相当大変な曲だと思うのですが、いつも見事ですねぇ。この曲の演奏時はほのぼのとした雰囲気がちょっと変わりますよね(笑)。
葱女さんのライブが終わった時点でまだ17:00だったのですが、なんだか妙に身体に疲れを感じて、まだ翌日もありますしこの日はこれで退却。
■2日目
前日の良い天気から一転、この日は時々ものすごい雨。移動が多いだけに晴れて欲しいんですけど...
□Elejoさん(バーエジンバラ)
人気が高そうだ、というのはわかっていたので早めに移動。12:10頃ついたのですが、既に開場待ちをしているお客さん。
結局、12:30に開場になったのですが、このときには30人以上は待っていたのでは?
その後もお客さんは増え続け、開演時には会場があふれて立ち見のお客さんもたくさん。
エレクトーンとジャズというのもなかなかないような組み合わせですけど、楽しくもかっこよいライブですよね。
やっぱり1台からあれだけいろいろな音色が聞こえてくるというのには未だにちょっと違和感すら感じてしまいます(笑)。
演奏中は両手両足本当に忙しそうです。
ボーカルとエレクトーン奏者がいろいろ組み合わせを変更しながらの演奏、聴き応えありますね。またスペシャルゲストとして小学生?か中学生くらいの女の子も登場。凄い才能ですね。
スペシャルゲストの Suzuha Kanda さん
最後は全員で。
□エニグマwith矢川倫代さん(コモドホール)
Elejoさんの公演後、ものすごい土砂降りがあったりして雨宿りしつつ、時間をのんびり調整。そして、次の公演に向かったら30分前でしたけど既に満席で入場制限、さらに別会場にいったらそちらも満席。
ということで、比較的会場も広いこちらの会場へ。
大御所というかベテランらしい落ち着いた演奏っぷりですね。
ハラハラする感じはありませんけど、さすがという演奏です。
□クシェロコパさん(A7)
最近のジャズストで定番というか毎回楽しみにしているクシェロコパさん。
透き通った非常に聴きやすいというか親しみやすいボーカルさんと、独特のアレンジが魅力のバンドですね。今回もいろいろ楽しまさせていただきました。
今回は先月急逝された伊藤博昭さんを偲んで、伊藤さんとのバンドで演奏していた曲なども選曲されていました。なかなか印象的でした。
また、トリオで演奏した曲(曲名は覚えていませんけど(汗))も、同じ主題をひたすら繰り返している感じなのですが、微妙に変化しているというか、だんだん盛り上がっていくところなどはクラシックの「ボレロ」をイメージさせるような感じもして面白かったですね。
□アルトリオさん(Cafe Eigetudou)
なかなか珍しい「バスクラリネット」がメインのバンド。メンバもバスクラとピアノが非常にお若い二人でそれをベースの方が温かく優しく見守る感じでささえるという、なんだかとっても素敵な雰囲気でした。
バスクラの音色も新鮮ですし、落ち着きもあっていいですね。クラシックなどではこれだけメロディを吹くことってあまりないと思うのですが、肺活量とかも大変そうでしたけどいい演奏でした。
また、ピアノのソロのときなどはバスクラが低音を担当するのを聴くと、普段はこっちが本職なことが多いよな~、なんて思うことも。
観客も普段セッション等で一緒に演奏をしているメンバが多かったと見えて、演奏者と観客が非常に和気藹々と一体となってライブを盛り上げて、みんなで楽しもうという会場になっていましたね。こういう楽しいライブに同席できるのは非常に幸運なことです。
2日間、非常に楽しかったです。
(市内各所 1日あたり 1000円フリーパス)