クラリネット:伊奈るり子さん
ヴィオラ:佐々木友子さん
チェロ:片野大輔さん
ピアノ:山田美子さん
かなり暑い日でしたけど、ホールに入ってしまえば快適。
だいしホールへは開場時間ちょうどくらいに到着。開場を待っていたお客さんがちょうど動き始めたくらいでした。
ステージ向かって左側(まあ、よく座る場所ですね)に席を確保して座ります。なんとなくの印象ですけど、伊奈先生とか山田先生も出演されるということもあると思うのですが、お客さんの中には演奏する側でもご活躍の皆さんのお顔が多いようにも思いますね。
でもまあ、皆さん実力者ですし、楽しみにしていました。
この日は出演者は4名ですが公演名に「クラリネットトリオ」とあるように、クラリネット三重奏にこだわったプログラムなんですね。
前半は伊奈さん、山田さん、佐々木さん
後半は伊奈さん、山田さん、片野さん
という編成での三重奏でした。
特に前半と後半の切り替わりでは、ブルッフの小品を、前半3曲はヴィオラの佐々木さん、休憩後の3曲はチェロの片野さんでの演奏という進行もなかなかユニークですよね。
また、皆さん実績も実力も充分な皆さんですので、聴く前の予想というか印象としては、どちらかというと重厚というか落ち着いた雰囲気になるのかな? とも思ったのですが、聴いた印象としては、もちろん安定感はあるのですが、それだけではなく勢いがあるというか、若々しい音色だな~と感じました。
主役の伊奈先生は、前半は立った状態での演奏、後半は座った状態での演奏でしたけど、どちらも結構動きがあってそんなのも見ていて楽しいんですよね。
なかなか聴き応えのある素敵な演奏会でした。
そして、できれば4名全員での演奏がなかったので「アンコールにやらないかな」と思っていたところ、期待通りアンコールは4名での演奏(佐々木さんはヴァイオリンに持ち替えていましたけど)。
ただ曲がこの編成のオリジナル曲ということですが、片野さんも聞いたときには「アンコールでこの曲???」と驚いたそうですけど、
メシアン「世の終わりのための四重奏曲」の中の曲(だったと思います、、、正確には聞き取れませんでしたけど)
なんというか心地よいというよりは、不安を感じさせつつもちょっとだけ光が見えてくるかのようなちょっと不思議な曲でした。確かに片野さんが「この曲???」と驚いたように、あんまりアンコールで演奏する曲っぽくはなかったですね(笑)。
ということでひょっとしたら聴きなじみのよい曲をもう1曲あるのでは? なんて予想もしたのですが、さすがにそれはなく、伊奈先生がカーテンコールに応えて何度か出てきて終了となりました。
実力者揃いの皆さんの見事な演奏でした。
(だいしホール 2000円)