Accendereさんの第2回公演 「プルーフ/証明」を見てきました。
演劇では、役者さんだけではなく照明、音響その他もろもろ同じくらい重要だというのはわかりますが、ここではキャストだけご紹介。
キャサリン:大井南さん
クレア:先川史織さん
ハル:内藤陽介さん
ロバート:小林へろさん
いろいろ思いつくままに感想などを記載したいと思いますが、まだ公演(7/22まで)は残っていますので情報をいれたくない人は観ないようにしてくださいませ。
念
の
た
め
改
行
を
い
れ
て
お
き
ま
す。
こ
の
く
ら
い
で。
□事前情報
・Accendereさんの公演は見たことはありませんが「実力派の劇団である」とか伝え聞いたことはありますし、去年のシネウインドだったかの演劇大賞の選考で主演女優賞を受賞されていたりと気にはなっていました。そういったところから興味を持って申込むことに。
・ちょっと調べるとこの「プルーフ/証明」という作品は映画化もされている有名な作品ということで、どうせなら事前学習として実際に映画を見てみることに。面白いのは確かだけどなかなか難しそうだな~、という印象。やっぱり重要なのは主人公の感情/精神状態をどう表現するか、だよね、、、なんてことも。
あとは非常に下世話な興味ではありますが、映画であったキスシーン(ストーリー上はずしようがなさそう)をどうごまかすのかな(笑)、寸前で真っ暗にするのかな? なんてことも思ってしまいました。
・事前アナウンスによると公演時間は「2時間半!!」とのこと。正直「長いな」と思いましたけど、どうなんだろう? という楽しみと心配が半々。
□実際に観て
・とにかく熱演!! 非常にレベルが高いと思いました。会話劇ということですけど、落ち着いた会話だけではなく感情をむき出しにした勢いのある会話。非常にスリリング。
・やっぱり主役の大井さん、いろいろな感情を表情、セリフなどなど、凄い役者さんだな~、と。
・もちろん他の先川さん、内藤さん、小林さんも素晴らしいですね。個人的には先川さんのなんともアメリカンな雰囲気(笑)が印象的。
・公演時間は結局2時間半もさらに超えていましたね。しっかりした脚本があるとはいえ、これだけの尺のものに挑戦するというのは非常に大変だと思いますし、劇団としての自信、そして覚悟が必要だと思うのですよね。そしてそれはしっかりと結果として現れていたと思います。
・↑「しっかりした脚本がある」とは書きましたけど、逆にいえば公演としてうまくいかなくても脚本のせいにはできないわけで、その辺もプレッシャーになったのでは? と思います。
・個人的には事前に映画を見ていてよかった。ストーリーも把握しやすかったし、映画で見覚えのあるシーン(といってもうろ覚えですけど)とリンクするようなところがあると「お~」となんだか楽しいです。
・ただ映画で覚えているシーンで、今回の演劇ではカットされていたものも。オリジナルの脚本に対して映画がアレンジなのか、それとも今回の公演でキャストなどの都合で省いたのかはわかりませんけど、個人的には結構重要なシーンだと思っていたのでちょっと意外でした。
・↑それは、映画ではキャサリンが大学で研究中に独自の論理を褒められるような場面があったと思うのですが(映画も1回しか観ていないのでうろ覚えですが)、キャサリンの優秀性を示す上で印象に残ったのですが、本公演ではなし。まあ場面転換も必要ですしキャストの都合もありますしね。
・映画を観ていてちょいと気になっていたキスシーン(汗)、ごまかすことなくストレートでしたね。ちょっとびっくりしてしまいました。でも、ストーリー上どうしても必要だよな~、とも(笑)。
・長い公演でしたが飽きることなく最後まで観ることができました。とにかく素晴らしいと思いました。今後もAccendereさんの公演は間違いなく観ると思いますし、早いですが次回作にも期待です。
(えんとつシアター 2000円)