篠笛:渡辺百枝さん
ピアノ:川崎祥子さん
チェロ:ロメロ・アンタルキ・アヴォロスさん(ゲスト)
「花と風の芸術祭」とちょっと大げさな公演名がついていますけど(笑)、渡辺さんと川崎さんの出会いのきっかけが何年か前の「水と土の芸術祭」らしくそれにちなんでの命名なんでしょうね。去年もお二人でライブを実施しているそうで、それが「花と水の音楽祭」。そして、今年が「花と風」のようですね。次はどうなるんでしょうか。。。。
ジュニアの公演後、ちょっとぶらぶらしたあと、会場の可児さんへ。
とりあえずワインとおつまみを注文して開演を待ちます。
たまたまお隣に座ったお客さんとちょいとお話させていただいたりしているうちにどんどんお客さんが増えて、開演時には超満員でした。
そしてテーブルの上にはピアノの川崎さんからのメッセージがあり、この日が渡辺さんの誕生日ということでサプライズのお願いでした。こういう仕込みは好きですし、反応が楽しみです。
満員の中、お二人が登場して開演です。
最初の1曲は篠笛のイメージっぽく「民謡」からスタート。篠笛らしいというか勢いのある音色です。この1曲はピアノの川崎さんも渡辺さんを良く見て、付いていくような雰囲気でした。
それにしても、私は渡辺さんの篠笛を聴くのはまだ3回目くらいなのですが、前に聞いたのが屋外でのイベントでした。
ただそれでも「きれのある、空高く突き抜けるような」印象だったのですけど、それが狭い可児さんということで一層迫力が感じられますね。
その後は渡辺さんもトークされていましたけど、いかにも篠笛っぽい「和風」の曲は少なく、千本桜だったり、渡辺さんの自作の曲、アニメに演歌などなど、さまざまなジャンルから今回の公演名にちなんで「風」や「花」に関する曲。
お二人の雰囲気さながら、非常にノリが良く、元気な演奏です。観客からの手拍子も自然と沸き起こったりもしました。
川崎さんが非常に楽しそうに演奏するのはいつものことですけど、渡辺さんは音色も素晴らしいですけど、演奏姿が非常にかっこよいんですよね。
動きも大きく気合が入っているというか、渾身の演奏というか、身体は決して大きくはないのですが迫力というかちょっと野性味があるというか、とにかく思わず見とれてしまう感じですね。
そんな感じで盛り上がりの中、前半終了。
私もアルコールをお代わりして再開を待ちます。後半はチェロが加わるわけですけど、これだけ勢いのある篠笛にチェロが加わったらどんな音楽になるんだろう? なんて隣のお客さんとも話しながら再開を待ちます。
後半はチェロのロメロ・アンタルキさんも登場です。渡辺さんの身長差がなかなか際立ちます(笑)。そして、チェロ・篠笛・ピアノという珍しい三重奏ですけど、全然違和感なくいい感じに調和していますね。勢いのある篠笛はそのままですけど、そこにちょっとやさしい弦の響きが加わるのも面白いです。
そんなところで、川崎さんが確認するかのように「キーワード」を連呼してサプライズ発動。
川崎さんオリジナルの「紅風」と思わせておいて「ハッピーバースデー」の曲がスタート。
渡辺さんはまったく予想もしていなかったようで、かなり驚かれていました。
なぜだか「ハッピーバースデー」に合わせて篠笛も演奏しようとしたりしているのを見るのもなかなか面白かった(笑)です。
観客からもプレゼントが渡され、サプライズ大成功。ここまで成功するのも珍しいのでは? と思うくらいでした。
その後も最後まで盛り上がりを維持したままライブ最後まで。
篠笛の音色、そしてそれを演奏する渡辺さんのかっこよさ、そして川崎さんのもっている明るさが際立った非常に質の高いライブでした。
観客も一体となり、楽しい公演でした。お酒もおつまみもおいしゅうございましたし、満足でございます。この日は、ジュニアの公演と合わせてホントにおなかいっぱい、という感じでした(笑)。
また渡辺さんと川崎さんは今後、新潟の和風の建築物でライブをして周るというツアーも予定されているそうです。そちらも楽しみにしたいですね。
(ドクター可児 2000円)
毎度画質は悪いですが、何枚か写真で様子をご紹介。
非常に楽しい雰囲気です。
ロメロ・アンタルキさんと渡辺さんの身長差が....
サプライズ発動。
サプライズ大成功
渡辺さんのかっこよさというか迫力は私のへぼな写真では伝わりませんね。
全編を通して楽しいライブでした。