~フルートとクラリネットで聴くショパンの調べ~
フルート:江口鮎美さん
クラリネット:岩渕仁美さん
ツェツィーリアブラスのあと、ちょいと時間を調整してから蔵織さんへ。
改めて飾られた雛人形をみさせていただく。時代資料的なことはわかりませんが、なんだかすごいな~とは感じますね。
江口さんと岩渕さんのインストアライブは先月にもありましたね。先月はシューベルトの曲を特集されていましたが、今回のテーマはショパン。こういう企画はなかなか面白いです。
演奏が素敵なのは前回でもわかっていますけど、やっぱり曲が違ってくるだけでやっぱり新鮮な感じがしますね。ショパンですからピアノ曲が多いのですけど、聞きなれているつもりの曲でも、なかなかフルートとクラリネット二つの楽器のハーモニーが非常に心地よいです。
編曲も工夫されていて、各曲の途中で必ずお二人の楽器の主旋律担当が交代するようになっていたのですが、全然違和感なくす~っと入ってくるのもいいですね。
ピアノの曲を2つの管楽器で演奏するわけですから、どうしても音数を減らすというか、音を選択しなくてはいけないわけで、聴く前にはちょっと単純になったという感じを受けてしまうのかな? とも思っていたのですが、そんなことはなかったですね。豊かな響きでした。
またお二人のトークもこの日の2回目の公演ということもあったのかもしれませんが非常に落ち着いた感じですね、それも良いです。
そんな心地よさいっぱいの公演でしたけど、最後の「軍隊ポロネーズ」はちょっと刺激的な感じでした。去年の岩渕さんの公演のトークでも「クラリネットは音域は広いけど、高音部分はオケでは使われることはほとんどない」というようなことを言われていましたけど、
「軍隊ポロネーズ」ではそのクラリネットの高音部分のちょっとやんちゃ、というか暴れてしまいそうなところをうまく制御しているような、そんな感じでしたね。面白かったです。
最後にアンコールを演奏して終了。
やっぱり蔵織さんで聴く音楽はいいですね、また、楽しみにしたいと思います。
(ギャラリー蔵織 1000円)