新潟大学管弦楽団 チェロパートのみなさん
人情横丁で食事をしてから会場のだいしホールへ。
開演20分くらい前に到着。
まあ平日ですからお客さんも多くはないだろうな~、とは思っていましたが、ちょっと早かったのかこの段階ではお客さんは両手で数えるくらい(汗)。ちょいとビビりましたけど、開演時刻にはそこそこのお客さん。ほっと一息です。
受付でいただいたプログラムを見ると、チェロパートの発表は基本的に個人ソロでの発表なんですね。先日の金管パートの演奏会ではアンサンブルでの演奏でしたけど、そんなのもパートごとの特色でしょうか。
公演名も金管パートは「演奏会」、今日のチェロパートは「発表会」なんですね。
そんな中、目を引くのはプログラムのトリを務める小野萌恵さん。こういった発表会では非常に珍しいと思うのですが、選曲がピアノトリオ(ベートーベンの「大公」)。
そして、ピアノが音楽科院生の平片佑季さんというのもびっくりしつつ、こんなところで聴けるとは思っていなかったのでラッキーです。さらにヴァイオリンが海野実佳さん。海野さんのお名前もどこかで見たことあるような...うろ覚えですがひょっとして新大オケのコンミスさんかな? と。
(自信がなかったので自宅にもどってから確認すると、確かに去年の新大オケのコンミスさんでしたね)。
なんだか凄いメンバですね。特に楽しみにしました。
時間となり開演。
前半はチェロの有名の曲を中心に5名の方が演奏。もちろん技量はそれぞれですけど、皆さん一生懸命の演奏ですね。なかでも2番目に演奏したの浅田さんのチェロの音色自体が綺麗になっているな~、と思いました。
ただ、前半の5名が終わった時点でトータル20分をちょっと超えたくらいでしたけど、この後に休憩が15分。正直、この長さだったら休憩はいらないよな? なんてことも(笑)。
後半は、本格的な曲。シュトラウスさんのチェロソナタに、レーガーさんの無伴奏チェロ組曲。
特にレーガーの無伴奏のチェロ組曲を演奏した上野さん。正直、無伴奏チェロ組曲といえば「バッハ」だと思うのですが、敢えて別の人の曲を選曲したのも面白いです。
第3楽章....ではなく、組曲なので「第3曲」まである曲でしたけど、非常に美しく、聴きやすいですね。さらに中盤から後半にかけては重音(っていうんですかね、複数の音を鳴らす奏法)が頻繁に聞こえてきてなんとも玄妙というか独特の雰囲気がありますね。ただ、演奏する方にとってはものすごく難しい曲なのではないかな? なんてことを思って聴いていました。
とにかく熱演でした。
そして最後は楽しみにしていた、小野さん、平片さん、海野さんによるピアノトリオ。
個別にそれぞれの音を聴きだしても非常に美しいですし、当然ですけど3つの音が重なったハーモニーも素晴らしいです。さらには演奏している姿もかっこよかったですね。皆さん黒のドレスでしたけどそれはそれで趣がありますね。
ピアノトリオって、新潟ではベルガルモさんがいらっしゃいますけど他はあんまり聴く機会がないですよね。そんなところ「大公」の第一楽章だけでしたけど、素晴らしい演奏を聴くことができて非常に満足というかラッキーでした。できれば全曲聴きたかった。
終演後、ホワイエのところでちょうど平片さんがいらっしゃったのでちょいとご挨拶。
平片さんは「急遽仕上げたので、大変でした」とおっしゃられていましたけど、ホントにそんなことを感じさせないいい演奏でした。
(だいしホール 無料)