チェロ：奥村景さん
可児さんでのライブのあと、次の予定のチェロのインストアライブまで空き時間が１時間半ほど。どこか出かけるにも中途半端だし、コーヒーなどを追加で注文しつつ、しばしまったりと。
開演20分くらい前に蔵織さんへ移動です。
当然ではありますけど、既に結構なお客さん。ただ最前列が空いていましたので、せっかくなので最前の端を確保。開演まで待ちですけど、ふと椅子をみると、「ピン止め」（下に置くストッパーみたいなもの）もチェロの形をしていました。ちょっとかわいらしいです。
（ちょっとわかりにくいかもしれませんが）。
時間となり奥村さんが登場。
この日は伴奏なしでチェロ一本で無伴奏の曲のみ。
定番ともいえるバッハの無伴奏チェロ組曲もありましたけど、それだけでなく、現代曲なども含まれていました。が、最初から蔵織さんは響きが良いというのはわかっていますけど、やっぱり素晴らしいですね。
やさしくもあるのですが、それだけでなく非常に力強い音色を堪能させていただきました。
大きなホールで素晴らしいチェロの演奏を聴くと、なんというか音がどこから鳴っているのかわからなくなるというか、空間に音が溶け込んでいるかのように聴こえてくることがありますけど、今回は至近距離ということもありますし、非常に美しい音色であると同時に、音の震える感じというか振動というかそういった押し寄せる波のようなものを感じさせられました。
もちろん、fullmoonさんでの演奏だったり至近距離での演奏を聴くことはありましたけど、ソロ１本の演奏をこれだけの至近距離で聴くことはなかなかありませんし、非常に貴重で感動させていただきました。
曲もバッハや現代曲などバラエティに富んだ内容で、チェロの奏法というか音って本当にいろいろあるんだな～、というのが無伴奏なだけにより一層実感できた気がしますね。
また、トークもちょっと朴訥な感じというか誠実そうな雰囲気が伝わってきました。
なんでも、奥村さんは現在放映中のドラマ「カルテット」でも【演奏の音】でご出演されているそうですし、ご活躍ですね。今後もいろいろな場面で演奏が聴けるのを楽しみにしたいと思います。
（ギャラリー蔵織 2000円）
※ようやく2/18,19に観た公演のことを一通り記事にし終わりました。いろいろ行ったからこそですが、さすがにちょいと疲れました（汗）。