02/12 ラ・フィーユ 新潟大学音楽科大学院生によるコンサート | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ピアノ:高橋萌香さん
ピアノ:飯野雅也さん
作曲作品:大野雅夫さん(チェロ:山内睦大さん)
ピアノ:平片佑季さん
ソプラノ:桑野彩さん(伴奏:飯野雅也さん)
ピアノ:西田遼太郎さん

この日は行きたい演奏会が非常に多く、贅沢な悩みではありましたけど、
やっぱり特に応援したい人が何人も出演されるこの演奏会を選択です。

ちょっと早めに古町まででて、凄い人出の食の陣をぶらぶらと。「おっおいしそう」と思うと、つい購入の列に並んでしまいます。くじら汁とか、しらこ鍋などいただき、さらには、本町通りで開催されている春節祭へ。ステージイベントは休憩中でしたけど、屋台で坦々麺などをいただいて、完璧に満腹状態(笑)で会場のだいしホールへ。ほどなくして開場。いつもの座席を確保。

席の埋まりは「ほどほど」という感じでしょうか。演奏会もいくつも重なっていますし、やむなしでしょうか、本当にレベルが高くいい演奏会なのでもっとお客さんが入っても良いと思いますし、入るべき演奏会だと思うのですが。


まずはピアノの高橋さん。最初の演奏者が県コンの大賞受賞者というのも贅沢です。
赤のドレスも非常に美しかったですが、演奏曲のラヴェルのソナチネも非常にきらびやかに鮮やかな演奏でした。


2番手はピアノの飯野さん。正直かけばこの演奏会で唯一、直接演奏を聴いたことがなかったのですが、さすがですね。演奏している雰囲気は派手という印象はなく落ち着いているのですが、一つ一つの音が明確で力強い感じなんです。素晴らしい演奏でした。


前半最後は作曲作品の大野さん。
無伴奏チェロのための「INORI」。現代曲らしく決してわかりやすい曲ではないですが、美しい曲という印象を受けました。

最初にプログラムノートを読んだ影響もあるかもしれませんが、チェロの非常に繊細の音が、小さい音だからこそ非常に際立って聞こえてくるんですよね。さらには、演奏前の無音状態には聞こえてこなかったホールの空調のわずかな音までシンクロしてくるような不思議な感覚です。

なんだか、チェロが静かに泣いているような印象すら感じてしまいました。
演奏者の山内さんも見事に演じきっていたと思います。

大野さんは私の記憶に残っているだけで、今まで、コンピュータを駆使した電子的な音楽作品だったり、合唱曲だったり、そして今回の無伴奏チェロと「作曲作品」とはいえ、いろいろなジャンルの曲を発表されていますね。すごい才能だな、と思います。


休憩後、後半一人目はピアノの平片さん。金色のドレス姿も非常に美しいです。

平片さんの演奏はなんどか聴かせてもらったことはあって、どちらかというと非常に落ち着いた丁寧な演奏という印象だったのですが、今日の演奏から受ける印象はまったく異なっており正直びっくりしてしまいました。

演奏しているときに身体も結構動きますし、非常に情熱的で、艶っぽい演奏という印象を受けました(女性には失礼な表現かもしれませんが)。
今までの演奏で聴いた曲が違うということもあるのかもしれませんが、思わず魅入ってしまいました。お見事です。


ソプラノの桑野さん。鮮やかなスカイブルーのドレス。女性陣は本当に皆さんうっとりするくらい美しいです。桑野さんももう何度も聴かせていただいていますし、実力も承知済み、、、のはずなのですが、それでも聴くたびにどんどん進化していっている気がしますね。

今日は特に高音の伸びというか迫力がありましたし、豊かな表現力が素晴らしかったです。


トリを務めるのはピアノの西田さん。西田さんの演奏を最初に聴いたのは2013年9月のコンチェルトさんのインストアライブで、ヴァイオリンの野口万佑花さんとのデュオでした。
それから、なんどか演奏を聞かせていただきましたけど、どちらかというと見た目も非常に真面目な感じですし、演奏の方も丁寧実直という印象だったのですが、今日の演奏は、大学院の2年の最後ということもあるのでしょうけど、まさに熱演!! でした。気合が乗っているというか、渾身の演奏だったと思います。素晴らしいものを観させていただきましたという気持ちです。ありがとうございました。


元々、観客席の後方には大学の教官の皆さんもいらっしゃいましたし、大学のお仲間もたくさん来ていたんでしょうね、終演後のホワイエはお話&写真撮影などでごったがえしていました。いい光景です。


全体的にお一人も演奏時間は15分前後でしょうか。休憩時間を含めてもトータル2時間かかっていませんでしたね。個人的にはもうちょっと長くてもいいかな、と思います。10分ちょいの曲だったら2曲演奏してもいいのにな~、と。

まあ、私が何年か前のラフィーユで、お一人で30分の曲とか、1時間近い曲を選曲されていたのが印象に残りすぎているからかもしれませんけど(汗)。院の2年生にとってはこれが卒業演奏的なところもあると思いますし、多少のわがままはいいんじゃないかな~、と。

(だいしホール 無料)

また、今回の出演者の中で院2年生の、桑野さん、西田さんに関しては、今回が卒業演奏的なもの、とは書きましたけど、3月に若手の演奏家の皆さんが集まっての演奏会にご出演されますね。そちらも楽しみにしたいと思います。


【Primula】
3/10(金) だいしホール 18:30開演。
ヴァイオリン野口さん、サックス田村さん、ソプラノ桑野さん、ピアノ西田さん、ピアノ小林さん