02/03 堀川久子さん ソロダンス「日日」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ダンス:堀川久子さん

堀川さんのお名前と、砂丘館などでパフォーマンスをされているというのは知ってはいましたが、実際に観たことはありませんでした。かつ、どのような経歴なのか予備知識もなし。ただ、私が知っているのは、元Noismのパフォーマンスの中野さん加藤さんのコンビの公演時のチラシなどのプロフィールを見ると堀川さんに師事されていた、とのこと。

そういったところから興味を持ち、ちょうど時間もありましたので砂丘館へ。
中野さん加藤さんが師事されていたということですから、普通の感じではなく、ちょっとひねったというか変わった雰囲気なんだろうな? というのは予想していきました。

開演30分前くらいに砂丘館へ。
受付を済ませると、開場は15分前で、会場は昨日は蔵でしたが今日は和室とのこと。そして、開場までの間、蔵も見学可能ということでしたので、行ってみました。
目に付くのは大きめのキャンパスとそこに書かれた「日日」という文字、そして簡単な絵。おそらく、この辺が重要なファクターなんでしょうけど、当然のことながらそれ以上はわからず。

でも、蔵と和室では全然雰囲気が違いますね。
チラシなどの宣伝文句で「踊りは日々、時々、変わってゆきます」とありますが、これは変わらざるをえませんね。

開場となり和室へ。
すると、係員さんから「座布団をもって適当に座ってください。また、パフォーマンス中も自由に席を移動してかまいません」。とのこと。

これだけで即興性の高いパフォーマンスということがわかりますね。

■以下、まだ2/4,5と公演が続きますので、細かい内容は抜き(というか、いつものことですが書きたくでもそれだけの技量もありませんけど)。

・全体的に堀川さんの表情は非常に読み取りづらく、無表情というかあたかも瞑想しているような雰囲気。また、動きもじりじりするようでもあり、ちょっと不自然というか、不安感をそそるような感じ。私はなかなか理解が追いつかず不思議な世界。

・途中、堀川さんは和室から庭へ出て行って、そこでパフォーマンスを継続。この日は新潟の冬場には非常に珍しく陽も差してくる感じ。非常に幻想的な世界。時折、周りの木などに対してアクションをするような場面もあり。ますます不思議な世界。パフォーマンス中は自由に移動してかまわないというのも納得。

・最初は、天気が良かったから庭に出たのかな? とも思いましたが、いや、きっと雪や雨でも嬉々として外にでたに違いない、とも思ってしまいました。

・自分としては非常に不思議な世界のところ、堀川さんがCDのスイッチを入れるとそこからは武満さんの曲で非常にさわやかな歌。ガラッと雰囲気が変わりますが、途中で「ガガガガ、、、」的な音がしばらく続いたあとで再び戻りました。やっぱり、そうは単純ではないよな、なんてことも思います。

・なかなか不思議な余韻を残したまま終了し、観客からは大きな拍手。ただそこで終わらずに鬼のお面をつけてアクションをしつつ退場し、本当に終了となりました。。。あの鬼のお面はなんだ???
※2/6追記 上記「あのお面はなんだ?」とか書いていますけど、冷静に考えればこの日は2/3ということで「節分」でしたね(汗)。センスの有無以前の問題...失礼しました。

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■終了後、堀川さんが素に戻って会場にいらして、お茶もだされながらしばし雑談タイム。

・当然といえるかもしれませんが、素に戻った堀川さんは、公演中の不思議な雰囲気から一転、非常に気さくな方ですね。

・正直言えば、私は全体的に難しいというか、別世界での出来事を見ているような感じもしたのですが、他のお客さんは「今回の演目はわかりやすい&とっつきやすかった」という意見の方が多くびっくり。でもまあ、堀川さんのパフォーマンスに経験値もないですし、私自身センスがないのは自覚していますので気にしません(笑)。

・堀川さんにたとえ天気が雨や雪でも庭にはでたのかどうか? ということを確認したところ、出たいけど雨だったら濡れちゃって和室に戻ってこれないからねぇ、とのこと。言われて納得(笑)。当然のことながら「やりたいこと」と「できること」の間には差がありますよね。

・雑談の中で特に印象に残った堀川さんの言葉で「今日は庭の松と親しくなれたような気がする。松に向かって演技もしたし」と茶目っ気たっぷり。なるほど~です。自分はこんな雰囲気も本番中に受け取ることができなかったのが残念ですね。自力で感じ取りたかった。

・音楽の途中の「ガガガガガ、、、」と途切れたのは純粋にアクシデントだそうです(汗)。ただ、それをアクシデントに見せずにそういう演出と見せてしまうのはさすがですね。

・この辺も含めて、不思議な雰囲気というのは中野さん加藤さんにも共通するところがあるのかな? なんてことは思いました。


なかなか刺激的な面白い公演でした。
ただ、一つ希望を言えば、私は今回は1回のみの観覧予定ですからそんなに気になりませんが、複数回観る人も多いと思うんですよね。「踊りは日々変わるので継続して見て欲しい」とのことですし。

だとしたら、各回で会場をどこを予定しているのかは事前に通知できたほうがいいと思うんですよね。まあ、そのときの堀川さんのイメージとかで決まるとしたら事前に決めるのは難しいかもしれませんけど。

「同じ会場での複数回見て違いを感じてみたい」とか「違う会場でどう変わるのか見てみたい」とかいろいろな見方ができるのかな、と。

(砂丘館 1000円)