ベルリン・フィル 八重奏団
ヴァイオリン:樫本大進さん
ヴァイオリン:ロマーノ・トマシーニさん
ヴィオラ:アミハイ・グロスさん
チェロ:クリストフ・イゲルブリンクさん
コントラバス:エスコ・ライネさん
クラリネット:ヴェンツェル・フックスさん
ホルン:シュテファン・ドールさん
ファゴット:モル・ビロンさん
正直言えば、個別の演奏者の皆さんのお名前はわからない方がほとんどではありますけど(汗)、「ベルリン・フィル」というお名前だけでも凄いメンバーというのはいわずもがな。期待してりゅ~とぴあへ。
まずは入場して、驚いたのが受け取ったプログラム。
出演者名もなく、曲名のリストが記載されている紙が一枚。ある意味、非常に珍しいというか潔いというか。ちょっと過去にも公演に来たことがある人に聞いたところ、普段は正式なプログラムを販売することが多いということでしたけど、今回はそれもなかったですね。
ひょっとしたら、全国ツアーで今回の新潟が初日のようですが、間に合わなかった? とか邪推もしてしまいました(汗)。
定刻通りに開演され、最初がクラリネット、ファゴット、ホルン、チェロ、コントラバスの五重奏、その後が全員での八重奏という内容でしたが、当然のことですけど、素晴らしいというか非常に贅沢な響きでした。
個別の皆さんの奏でる音も非常に美しいですし、またその一体感などなどもすごいな~、と感嘆するのみです。
全体的な雰囲気は挨拶なども皆さん揃っているわけでもなく(汗)、ちょっとラフな感じもするのですが、なんというか一流ならではの気取らない凄さ、という感じなんですよね。
2曲目のドヴォルザークの曲では、クラリネットのフックスさんは2本のクラリネット(A管とB管?)を使い分けていたのですが、使っていないほうは床に直置き!!してましたね。なかなか珍しい光景かと。
よく見るのは「山」のように挿しておく感じのモノを使ったり、せめて椅子とか台を準備してそこに置くとかかと思うのですけど、、、
ヴィオラのグロスさんも非常に個性的な演奏スタイルでしたし、そんなのを見るのも楽しいのですが、全体を通して聴こえてくる音はホントにどこから音が鳴っているんだ?と思うくらい、自然で美しい響きなんですよね。
まさに聴き惚れてしまいました。
すべてのプログラム終了後はもちろんのことですが盛大な拍手。
何度かカーテンコールを繰り返して最後は扉も閉じたので「あ~、アンコールはないんだな」と思ったものの、それでも鳴り止まない拍手。
そしたら改めて扉が開いて、なんだかちょっと皆さんで相談するようなところも見えたりして、アンコールは本プログラムにも含まれていた曲。やっぱりもともとはアンコールはなしの予定だったんだろうな、とは思いますが、応えてくれたのはうれしい限りです。
そもそも、今回のような八重奏という編成自体もなかなか聴く機会もないですし、本当に貴重な機会でした。