10/18 加藤礼子さん ヴァイオリンリサイタル vol.2 フランス | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ヴァイオリン:加藤礼子さん
ピアノ:斉藤晴海さん

 

加藤さんのヴァイオリンリサイタルシリーズ 去年の「ドイツ・オーストリア」に続いて今年は「フランス」がテーマです。

 

開場時間ちょうどくらいにスタジオAへ。最近はあまり最前列に座ることは少なかったですけど、迫力ある加藤さんをよく見ようと久しぶりに最前列を確保です。

 

まずはプログラムを見て「ほぉ」と思ったのが、良くある構成だと前半は親しみやすい小品、後半に大曲という感じだと思うのですが、今回の公演は前半にドビュッシー、プーランクのソナタをやるんですね。なかなか珍しいかな、とは思いましたが、いろいろ事前情報などでこの公演は「超重量級」というようなことも聞いていましたから、なるほどとも思いました。

 

時間となりお二人が登場。挨拶などのコメントはなし。
いつもよりチューニングに時間をかけているというか慎重になっているという印象を受けたのですが実際のところはどうだったのでしょう。

 

そして演奏ですけど、去年のときもすごいな~という印象でしたけど、今年はより一層進化していますね。ピーンと空気が張り詰めたような力強い演奏です。陳腐な表現で本当に申し訳ないけどとにかく「かっこよい」です。

 

曲自体もどちらかというと軽快というよりは重厚というか重々しい感じの曲ということもありますけど、ものすごい表現力だと思いました。

 

またピアノの斉藤さんもひっぱりダコで連日のハードスケジュール。いろいろな方といろいろなジャンルの曲と共演されていますが、今日のピアノソナタはまた伴奏とは全然違う難しさがあったと思うのですが、加藤さんのヴァイオリンと合わせて見事な演奏を作り上げていました。

 

休憩を挟んだあとは、まずは「序奏とロンドカプリチオーソ」。
最近映画の「四月は君の嘘」内でも採用されており、予告映像を見たのが印象に残っていたのですが、当然ですけど、その動画とは雰囲気は全然ちがいますけど、お二人でどんな意思疎通をしているのかな? なんてことも考えながら聴いていました。

 

その後、小品を3曲。正直初めて聴く曲ばかりでしたけど、楽しい曲ですね。ちょっと気楽に聴ける感じでしょうか。

 

 

そして最後は「ツィガーヌ」。私でも大変、というか超絶技巧な曲だな~、というのはわかりますが、本当に熱く、激しく弾ききっていました。緊張感いっぱいの演奏で息をするのもはばかられるような....

 

終わったときには「ふぅ」という感じでした。

 

プログラムが一通り終了し、この公演で初めての挨拶、そして次の公演の予告もかねたアンコール。「ドイツ・オーストリア」「フランス」ときて次はどこだろう? ひょっとして「ロシア」あたりかな~、とか思ったのですが、

 

次は「ブラジル」とのことでした。ちょっと意外な印象ですね。

 

曲はヴィラロボスさんの曲。ブラジルだからラテンっぽくノリノリの曲を予想しましたがしっとりとした曲でしたね。

 

全体を通しての感想として、もちろん4月の秋葉区文化会館前でのイベントのようにトークありの親しみやすい公演もそれはいいものですけど、今回は加藤さんのヴァイオリンを正面から聴かせてもらったという満足感でいっぱいです。

 

次回の開催時期はまだ未定のようですが、ぜひ早めにお願いしたいですね。

(スタジオA 2000円)