06/12 茂木大輔のオーケストラ・コンサート No12 「アメリカからの望郷 ドボルジャーク」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

解説、指揮:茂木大輔さん
管弦楽:もぎオケ交響団

弦楽四重奏:N響メンバ
 第1ヴァイオリン:宇根京子さん
 第2ヴァイオリン:大宮臨太郎さん
 ヴィオラ:飛澤浩人さん
 チェロ:藤村俊介さん

チェロ独奏:新倉瞳さん

茂木さんの解説つきコンサートシリーズも12回目。ただ、私は実のところ初めてです。
去年のものとかいろいろブログ等を読んでいると揃って「非常に充実したコンサート」ということですので「ぜひ」と思ってきました。

あとは、ソロが新倉さんというのも魅力ですね。新倉さんは私個人としては2013年2月のソロリサイタル以来です。

開場時間ちょいすぎくらいにスタジオAを出てコンサートホールへ移動。
席はホールに向かって右側の2階で指揮台のちょうど真横くらいの席です。一番安いC席ではありますが、まあ十分です。

まずは世界でも一番演奏されることが多いといわれる(らしい)ドボルジャークの交響曲第9番「新世界から」の解説演奏。茂木さんの解説ですけど、非常にお話上手ですし、ユーモアも交えつつ面白いですね。

オーケストラの実演を交えつつ、スライドを使いながら非常にわかりやすいです。
またクイズ形式のところもあって、私自身はまったくわかりませんでしたけど(チューバが演奏に加わる&加わっていないなんて、言われていたとしても音としてはわからないですね)、
今回のことで「初演ではチューバはなかったけどあとから加わった」というのは記憶に残りますね。

テキストもわかりやすかったです。

一通り解説したあとは、改めて全曲を通しての演奏。
このときもスライドでポイントの復習だったりソロを演奏している方の紹介などを投影しながらだったので、これまた新鮮な面白さがありました。

TV番組では演奏の音を鳴らすと同時に画面では解説が流れているというような構成はよくありますけど、これを素晴らしい生演奏とスライドで観せてくれるというのが非常にありがたいですね。

私なんかはスライドを結構見ていましたけど、もし普通に演奏に集中したいという人はもちろんスライドを見なければいいだけの話ですし、観客側の好みでどうとでもできるというのがやっぱりよいですね。


ここまでで前半終了し休憩に入ったのですが、すでに1時間半くらい経過していました。これだけでも大満足ではあるのですがさらに弦楽四重奏にチェロ協奏曲です。
本当に贅沢な公演ですね。

弦楽四重奏もお見事でしたし、真っ赤なドレスの新倉さんのチェロも非常に見ごたえ&聴き応えありました。

もともとドボルジャークのチェロ協奏曲はチェロの独奏付きの交響曲といわれることもあるくらいで、チェロ以外の各楽器の活躍の場も多いということでしたけど、その辺もソロとか聴かせどころはスライドで解説が投影されるのは、うれしい配慮です。

チェロの新倉さんの演奏も非常に力強いのですけど、全体的には非常に余裕のある感じなんですよね。2階からなので(&そんなに目がよいわけでもない)細かい表情までは見て取れませんけど、指揮をしている茂木さんを確認するときには結構笑顔だったようにも見えました。

新倉さんのブログを確認すると「ドヴォルジャークはもういつでも弾けるし、いつでも弾きたいし、いつ弾いてもその都度発見がある」という記述もありましたけど、あれだけの曲を「いつでも弾ける」と言い切るのはさすがですね。

また演奏開始前に新倉さんのポジションを見たときには、私の位置からだと新倉さんが茂木さんの影に隠れてしまうかな??? と心配したのですが、
真横だったのが逆によかったのか、ほとんど隠れることなく見ることができましたし、チェロの演奏時の特性&茂木さんを確認するなど結構お顔も見やすかったのはラッキーでした。

公演が終了したのは開演から2時間45分くらい経過していました。これだけの公演を見せてくれるのは非常にありがたいですし、来年もまた来たいな、と思いました。

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ただ、これだけボリューム満点、サービス満点の公演ですが、思ったよりお客さんが少ないのが残念でした。私も今回が初めてだし一番安いC席だったしえらそうなことはいえないですけど、C席エリアは埋まっていますけど、それ以外は残念ながら空席が目立ち、正直「なぜ???」というくらいですね。

普通に解説抜きで演奏だけでも、コストパフォーマンスは抜群だと思うのですけどねぇ。

数日前にWebでチケットの販売状況を確認したときには C席に関しては売切だったと思うので、値段によっては「観たい」という人はまだまだいるということですよね。
なんというかチケットの値段設定とか、宣伝の仕方とかいろいろ難しいんだろうな~、とは思ってしまいます。

完璧に単なる思い付きですけど、
・S席は値引きはする必要はないと思いますが、AとかB席はたとえばですけど開演1週間前になったら値段を下げてC席と同じ値段にする、とか
・いっそのこと全席自由で3000円くらいでもよいのでは???

とか思ってしまいますね。なんというか、公演の質に対して本当にもったいないという感じです。

(りゅ~とぴあ C席 会員割引 2250円)