チェンバロ:笠原恒則さん
チェンバロ:安岡厚子さん
開場時間ちょいすぎくらいにスタジオAに到着。受付でプログラムをもらったわけですが、これがまたずっしりと重い。開いてみると、曲の説明だけでなく、後半は初版の楽譜がびっしりと添付されていました。プログラムというより資料ですね。
私自身は楽譜をみても完全にちんぷんかんぷんなのが悲しいところ。
また、プログラムを全体に見た結果、大きな誤解をしていたことに気づく....
今回の演奏会チラシにでかでかと記載されてあった「フーガの技法」。
これって、バッハによる作曲におけるフーガのテクニックを紹介する、というか、今回の演奏会の名称だと思っていたのですが、「フーガの技法」というのが1編のバッハの作品だったのですね。なるほどです。
さらには、各曲のフーガの特徴なども記載されています。
楽譜も読めないし、知識もない私ですけど、それでもなんとなく「なるほど」と思ってしまいますね。(思うだけでまったく理解はできませんけど)。
時間になりまずは4曲。単純フーガの曲です、、、が、いわれても構成というかテクニックについては「ふ~ん」という感じではあるのですが、単純に2台のチェンバロから奏でられるメロディは美しいです。
ただ、せっかく楽譜があるので、ただ聴くだけでなく聴きながら楽譜を追いかけてみたのですがこれがまたなかなか難しい(汗)。普通に進むだけのはずなのですが、私にとってはそれすらできずに途中で見失ってしまいます。
何曲かは拍子をカウントしつつ、指で楽譜を追いながら聴いてみたりもしたのですが、どうしても2台のチェンバロから鳴らされてくるメロディーと楽譜がつい頭の中で混乱してわけがわかんなくなります。いくら繰り返しで楽譜の段違いで似たような音符の並びが多いということを差し引いてもわれながら情けない(笑)。結局1曲も最後まで追いきれませんでした....
演奏会自体は曲が進行するごとにバッハのテクニックが駆使された曲になっていきます。
正直、演奏前に笠原さんの説明があっても「なんとなくそんな気がする」程度しか感じ取ることはできませんが、そういうのを抜きにして、単純に曲の美しさを楽しまさせていただきました。
笠原さんもトークで「マニアックな演奏会」ともおっしゃられていましたけど、これだけ凝ったテーマで演奏会が開催できるのも普段から笠原さんが積極的に演奏活動しているからこそだと思いますし、これだけチェンバロの生演奏を聴くことができるというのも非常にありがたいことだと思います。
□その他
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今回の演奏曲の中で大部分は4声による演奏だったのですけど、中には3声による曲もありました。が、私は「3声の曲」といわれていなければ気づきませんね。まあ、そんなもの(笑)。
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「BACH」の主題。以前、オルガンだったかの演奏会でバッハに敬意を表して「BACH」の文字に割り当てられた音をテーマにした曲がある、というのは聞いたことがあり、そのときはそういうのは結構珍しい曲なのかな、と思っていたのですが、その主題自体はバッハ本人も使っていたということを知ってちょいとびっくりでございます。また、改めて調べてみるといろいろな作曲家さんが「バッハの主題」をテーマにした曲を作られているんですね。
なるほど~、です。
(スタジオA 2000円)