フルート:浅利守宏さん
賛助出演 フルート:中林恭子さん、市橋靖子さん、安澤未咲さん、高橋萌優花さん
浅利さんのフルートリサイタルシリーズの4回目。
ゲストに4名の女性フルート奏者を迎えての公演となりました。
中林さんと市橋さんはすでに新潟のフルート界の中心人物ですね。
安澤さんはプログラムでは「期待の新人」という紹介をされていましたけど、去年くらいからは浅利さんも一緒の「アンサンブルデュレーブ」に参加されていますし、いろいろご活躍の場を広げているのは伝わってきています。今まさに売り出し中という感じでしょうかね。
高橋さんは最年少の小学生。浅利さんがご自身の有料公演に一緒に出演するということからも相当期待されているというのがわかります。
開場ちょっと過ぎくらいに会場に到着したのですが、なかなかのお客さん。
私にしては結構珍しく、ステージ向かって右側に席を確保しました。
まずは賛助の皆さんも含めて全員で五重奏。
綺麗でかつ面白いハーモニーですね。小柄な市橋さん(今回は高橋さんもいらっしゃるので一番小柄、、、ではないかもしれませんけど)が、バスフルートを吹いているのもなかなか面白いです。市橋さんといえば特徴のある黒いフルートのイメージがあるだけになおさらです。
また、皆さんもちろん同じフルートではあるのですが、演奏スタイルにも特徴がありますね。フルートの傾け具合だったり、体の動かし方など、そんなところに注目するのも面白いです。
浅利さんは口調も紳士ですけど、演奏姿もやっぱり気品がある感じですね。また、中林さんが思ったより体全体を動かして演奏するんだな~、というようなことも思いました。
その後、浅利さんのソロはもちろんですけど、デュオ、トリオ、カルテット、といろいろなフルートアンサンブルを楽しまさせていただきました。
特に注目は浅利さんと高橋さんのデュオですよね(浅利さんのソロではなくって申し訳ないですが)。高橋さんは特に緊張したと思うのですが、音は全然乱れないのがすごいですし、素晴らしい演奏でした。ちょいとお名前を覚えておいて今後のご活躍を注目していきたいと思います。
ただ、演奏後に浅利さんが高橋さんを称えているときに、ちょっと所在なげというか「どうしたらいいんだろう」的な雰囲気がでているのはやっぱり初々しくってよいですね。
まあ、こんな場面で堂々としている小学生がいたら逆にびっくりですけど(笑)。
最後のヤシニッキさんの「ジャズ組曲」では、安澤さんが帽子を着けて登場するといった場面もありましたけど、全体的な雰囲気としては浅利さんらしいというか、大人の雰囲気の公演という感じですよね。決して堅苦しいわけではないのですが、品のよいサロンとでもいいましょうか。
アンコールも5名でのアンサンブルと、オオトリは浅利さんのソロ。この辺のアンコールの仕方(され方?)も、さらっとした感じで非常にスマートですね。
いい雰囲気の中、フルートのさまざまなアンサンブルの素敵な音色を堪能させていただきました。
(スタジオA 2000円)