05/21 第1回 Joint イカロス演奏会 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

~はじまりの鐘(カンパネラ)~

ピアノ:相原一智さん
ピアノ:丸山亜希子さん

相原さんと丸山さんは同じ先生に教えてもらっていたという同門とのことです。
お二人は現在は活躍の場は関東と関西でわかれていますけれども、そういう二人が地元新潟でジョイントコンサートを開催する、というのもなかなか素敵なことだと思います。

今回の演奏会ですけど、副題に「はじまりの鐘」とついているように、
「鐘」に関連するいろいろな曲を集めた演奏会となっていましたが、本当にいろいろな「鐘」の音色が響いてきました。なかなかにこだわった曲目、そして構成だったと思います。

一番最初に特に前置きなしにプログラムにない曲(フィンランドの作曲家の「新年の鐘」とおっしゃられていたように思いますけど)の演奏に入ったのもなかなか印象的な演出でしたし、

工夫はこれだけはなく、お二人のトークも非常に面白かったですね。事前に多少はお二人で打ち合わせをしてはいたのでしょうけど、ちょっとかみ合わない部分もあったような(笑)気もしますけど、なんだかそれが自然な会話とつながって、まるで天然のちょっとした漫才を見ているようでした(笑)。

また、トークの内容も単なる曲の説明のみならず、マズルカとポロネーズのリズムを実演してみたり、ショパンの収入の話になってみたり、暗譜の話になってみたり、いろいろでした。丸山さんが相原さんのことを自然に「相原くん」と呼んでいたのも、古いお仲間という感じがして良かったですね。

さらには照明も相原さんのときにはかなりピンポイントなスポットライト的な感じで、丸山さんのときには全体的に明るめにしていましたね。どういうこだわりだったのかはちょっとわかりませんでしたけど、ちょっと聞いてみたかったです。

ただ、相原さんがお一人でトークするときに、ちょっと後ろ目に立ってしまって照明から外れてかなり暗い場所に立ってしまっているのは、なんというかあんまり細かいところは気にしないのかな、とかは思ってしまいました(笑)。

ただ、ここまでいろいろ書きましたけど、なによりもお二人のピアノの演奏は素晴らしかったです。

全体的な印象としては相原さんは非常に冷静な感じ、丸山さんは熱い演奏という感じがするのですが、その上でお二人ともに非常に力強い演奏をされますね。

個人的には相原さんの演奏だと特に最後のスクリャービンが非常に印象的でした。
正直、曲の変化がめまぐるしくてなかなか追いつくのが大変な感じはするのですが、非常に神秘的な感じというか、よくわかんないのですが「すごいな~」と思ってしまいました。
お見事でした。

丸山さんの演奏だと、曲自体が好きな曲ということもありますけど、英雄ポロネーズとラフマニノフの「鐘」がやっぱり良かったです。なんというか、迫力と躍動感のある音がどんどんと畳み掛けてくるような感じとでもいいましょうか、非常に個人的好みにあっている演奏でした。

全体的に非常に満足させていただきました。

アンコールはお二人の連弾。「ふるさと」と「朧月夜」と、「なんだったかの曲」(笑)、が合成された連弾の曲とのことでしたが、最後らしく、ちょっとゆったりとした感じで美しく締めとなりました。

時間も2時間を超えるくらいたっぷりでした。
正直書いてしまうと、前半で1時間15分くらい(休憩込みで1時間半)で、後半も同じくらいのボリュームだと途中で退出しなくてはいけない(次の予定があったため)と心配して、
休憩時間中に一番後ろの席に移動していたのですが、ちょうどいいくらいで終わりました。素晴らしい公演でしたし最後のアンコールまで観ることができてよかったです。

(だいしホール 前売り 2500円)