チェンバロ:八百板正己さん
新潟市美術館で開催されている「舟越桂 私の中のスフィンクス展」の関連イベントで、
井上静香さんと八百板正己さんのロビーコンサートが開催されました。
ロビーコンサートは 5/5 と 5/6 の2日間だったのですが、5/6の回を見てきました。
実はこのロビーコンサートの開催を知る前に、本当に妄想ですけど、
5/5はクラシックストリートがあり、これは非常に優先度が高いわけですけど、
万が一クラシックストリートと迷う可能性がある演奏会といえば小黒さんか井上さんの演奏会かな~、、、なんて思っていたのですが、、、、本当に開催されることを知り、あせりました。
ただ、幸いにして2日間の開催ということをしり、ほっとした次第です。
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早めに美術館へ行って展示物を眺めてから、時間ちょっと前に会場へ。
会場はロビーというか通路のようなところにスペースをとっており、ちょっと横長な感じですが、
早めに見やすい位置を確保させていただきました。
椅子も最初は60~70くらい準備されていたと思うのですが、お客さんがかなり集まって椅子も追加されていましたね。最終的には100近かったと思います。
開演前にチェンバロの調律が行われるのもチェンバロならではの光景です。
時間となりお二人が登場して開演です。
八百板さんの進行で進められ、まずは前日(5/5)にメインで演奏したという
「バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ホ長調」の冒頭部分が演奏されました。
いや~、本当に井上さんのヴァイオリンはかっこよい。びしっと決まる感じですし、
なんというかシャープでありつつも骨太というか、とにかく大好きです。
これだけでため息がもれますね。
このあと、八百板さんのチェンバロのソロが3曲演奏されたあと、
再び井上さんが登場して、
この日のメインの
「バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ハ短調」
です。
まずは、八百板さんがこの曲を楽章ごとにかなり丁寧に説明していきます。
説明の際には八百板さんと井上さんの実演奏を交えつつで、なんとも贅沢な説明で貴重な体験でしたし、この曲は井上さんからのリクエストだったということも説明されました。
各楽章の聴き所を一通り説明したあと、改めて通しての演奏となりました。
もう、何にもいえません。本当に井上さんから目と耳が離せない感じです。
正直書くと、後半は事前に説明されたこともほとんど意識せず、ひたすら観て聴いていた感じです(汗)。やっぱりすごい演奏ですし、終わったときにはため息が漏れてしまいました。
なりやまない拍手に応えてのアンコールなのですが、特に準備していなかったとのことで、
「ホ長調」の冒頭部分を再度演奏して終演となりました。
準備していないにもかかわらず、アンコールしてくれたことに感謝ですね。
幸せな一時間でした。
終演後、ちょっとご挨拶させていただいて、1枚頂きました。
ただ、冷静に考えると八百板さんとのペアでもらえば、なお良かった。
(新潟市美術館 無料 ※展覧会の観覧券は必要)
また演奏会の前には当然ですが舟越さんの作品を鑑賞させていただきました。
美術品とかそういうものに関してセンスも知識もないですが、
なかなか面白いですね。特に、作品の「目ヂカラ」がすごいな~と思いました。
全体的なコンセプトみたいなものはよくわかりませんけど、それでもすごさのようなものは伝わってきますね。
また、基本的に作品鑑賞の順路としては、初期の作品からだんだん最近の作品になっていくような感じで、徐々に複雑になっていく感じなのですが、最初はあまりそういうことが意識されなかったんですよね。
ただ、いったん見終わったあとで改めて2周目というかまた初期の作品を改めてみると、そのシンプルさにびっくりしてしまいましたね。
なかなかに刺激的な作品群でした。