03/12 佐々木勇一さん リュート&ギターコンサート | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

リュート、ギター:佐々木勇一さん

リュート:白澤亨さん(ゲスト)

音文のリレコンの終盤2時間くらい見たあとで、ちょいと急ぎ足で蔵織さんへ移動。
無事に開演前に到着できましたけど、既になかなかのお客さん。やや後方よりに座席を確保して開演を待ちます。

ただ、開演前も既に佐々木さんはいらっしゃって、調弦しつつもいろいろ軽いトークだったり、面白フレーズをさらりと演奏したりして笑いをとっています。
この辺の自然に観客さんと触れ合う感じなのも佐々木さんらしいところです。

時間になって開演。

まずは最近勉強しているというリュートでの演奏です。
ギターとは見た目は似ているが奏法は全く違うそうです。が、そこから奏でられる音は非常に綺麗でしんみりと聴き入りますね。

笠原さんのチェンバロのときにも思いましたけど、蔵という狭い空間にはこういったちょっと繊細な楽器の音色はよく合いますね。

ただ、そんな中でも佐々木さんユーモアを交えたトークは健在ですね(笑)。
カプスベルガーさんの曲調の雰囲気を矢沢永吉か長渕剛、ロビンソンさんをさだまさし、で例えたりして(笑)わかりやすかったです。

その後はゲストの白澤さんも参加してリュートの二重奏。
リュート自体がなかなか聴けない楽器ですし、ひょっとしたらリュート二重奏なんて今後聴くことができないかもしれないですね。
貴重な体験でしたし、なんだかとっても優しい音楽に包まれました。良かったです。

休憩後は本家のギターにもちかえての演奏です。

メジャーな曲、および、佐々木さんが「ぜひ演奏したい」とギターを始めるきっかけになった曲などの演奏でしたが、やっぱり素晴らしいですね。思わずため息がもれる音の美しさです。

また、これは完全に私の主観なのですが、私は佐々木さんの演奏をそんなに何度も聞いているわけではないのですけど(ミニミニライブを1回と数えても2回)、
今までの印象とちょっと違うかな?? と感じました。

前回まではどちらかというと、佐々木さんというとかっこよい&鮮やか、という印象が強かったのですけど、今回はそのかっこよさとか鮮やかさは残しつつも、ちょいと渋いというか、大人の雰囲気、というか、一つ一つの音を丁寧に重厚な感じに仕上げているな~、という感じがしましたね。

・狭い会場&古風な雛人形が飾られているという雰囲気に合わせた
・リュートをやり始めて変わった
・使っているギターの特性(今回は非常に軽いギターを使っており低めの音が良く響く(ウルフトーン?? うろ覚え(汗)))にあわせた

等々、ちょっと考えてみましたけど、そんなことはなく、単に私の勘違いという可能性の方が高いですね(汗)。

ただ、いろいろな表情を持った演奏ができるというのは素晴らしいことだと思うと同時に、聴いたばかりですがまた聴きたいな~、と思ってしまいました。

佐々木さんはこの演奏会の翌日には東京、さらにその翌日にはドイツに戻られるそうです。
また、日本に戻ってこられたときにはぜひリュート&ギターの演奏を楽しみにしたいと思います。

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ただ1点残念だったのは、私の座った場所からは演奏時の佐々木さんの指先はほとんど見えませんでした。あのトレモロの指さばきとか見たかったな~。お客さんもたくさんでしたし、仕方なしですね。

(ギャラリー蔵織 事前申込み 2000円)