03/06 ジョイントコンサート ~りゅ~とぴあアウトリーチ事業第2期登録アーティスト~ | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

フルート:金子由香利さん
ピアノ:若杉百合恵さん

ピアノ:小黒亜紀さん

ソプラノ:小山瑠美子さん
ピアノ:斉藤晴海さん

りゅ~とぴあの第2期のアウトリーチ登録アーティストによるジョイントコンサートです。
ただ、そんな肩書きがなくとも皆さんの演奏が素晴らしいのはわかっていますし、特に小黒さんは演奏を聴くのも結構久しぶりだし楽しみにしていました。

会場の秋葉区文化会館は実は初めてです。
方向音痴の私はちょいと早めに新津駅に着いてから徒歩移動。ただ、案の定、軽く迷って予定の倍くらいの時間をかかりましたが、なんとか開場時間前に到着。
我ながら情けないですが、早めに移動して正解でした。

それぞれが30~40分くらいでしょうか、曲紹介などのトークを交えつつ非常に明るい雰囲気で進行していきますし、プログラムに変化をもたせるような構成になっていたと思います。この辺も小学校を訪問してのアウトリーチを生かしたものになっているのだろうな、と思います。


金子さん(と若杉さん)。

アウトリーチでもよく演奏するという「鳥」をテーマにした曲を2曲「白つぐみ」と「クロウタドリ」。
「白つぐみ」では客席に降りて間近に聴いてもらうという趣向でした。

曲としては「白つぐみ」はピッコロで非常に明るくいかにも「鳥のさえずり」をイメージした曲に対して、クロウタドリは現代曲というかちょっと不安感を感じさせるような曲で、
その辺の対比が面白いというか、それぞれを印象深くさせているような感じですね。

ただ、自宅に戻ってから改めてちょっと調べてみると「クロウタドリ」というのは別名「くろつぐみ」だそうで、結局この2曲はおなじ「つぐみ」をテーマにしているんですね。
それが「白」か「黒」かで、これだけ違ってしまうものなのですね。

メインの「椿姫」による幻想曲も非常に技巧的な曲でしたけど、それをあっさりと弾きこなしてしまうのもさすがだ~と思わされますね。


小黒さん

小黒さんは「ポロネーズ」のリズムをお客さんと一緒に実演するというような趣向が含まれていました。

小黒さんの演奏を観た時には毎回同じようなことを書いているような気がしますけど、ルックスや声の感じなどはお嬢様というか保母さんというか非常に穏やかな感じに対して、
演奏はすごいんですよね。ノクターンのようなしっとりとした曲も非常にしなやかに弾きこなしますけど、やっぱりポロネーズ英雄とかメフィストワルツなどテンポの速く、勢いのある曲を聴くと、「あ~、小黒さんの演奏だな~」と思ってしまいますね。

2週間くらい前の「淺香みのり」さんのときにも感想に「普段と演奏時のギャップがすごい」というようなことを書きましたけど、普段とギャップや、迫力があるというところでは共通かもしれませんけど、魅せ方は全然違います。

淺香さんはなんというか別世界にいってしまっているような感じがしますけど、小黒さんはあくまでこちらの世界に踏みとどまりつつ思いっきり演奏しているかのような。
...わけわかんない表現ですみませんが、お二人共にそれぞれ別の「かっこよさ」がありますね。

でも、ちょっと前のコンチェルトさんのブログでも「淺香さんの演奏を聴くと小黒さんを聴いてみたくなる」というようなことが書いてありましたけど、それもわかりますね。
お二人ともクセになる(笑)魅力があります。淺香さんは改めて3/26にコンチェルトさん主催でスガマタさんでライブがありますけど、それを聴いたらまた小黒さんも観たくなるんだろうな~(笑)。


また、小黒さんのトークで印象に残った言葉にアウトリーチ用のプログラムを「開発する」という表現がありました。通常の演奏会ではあまり聴きなれない言葉だと思いますが、ただ単純に考えるだけでなく、計画して→実行して→反省して→改善して→....というのを日々繰り返しているんだろうな~、なんてことを思いました。


小山さん(&斉藤さん)

前半が日本の歌曲。一概に「ソプラノ」といってもいろいろな歌唱法があるのでしょうけど(私は良くわかっていませんが)、小山さんの歌は力みがなく非常に澄んだ印象を受けますし、一つ一つの言葉も聴き取りやすいです。すごいな~と思いますし、好きなんですよね。
そういった意味では「うた」にはぴったりなのかもしれません。

ただ、その次のJケージさんの「アリア」は楽譜を投影しながらのパフォーマンスだったのですが、正直、映された楽譜をみてもわけがわかりません(汗)。
かろうじて表紙に「Any Type Voice」(だったかな)みたいに記載されていたのは見て取れましたけど、楽譜本体は絵だか文字だかちんぷんかんぷんです。

なんでも「演奏者のやりたいようにやる」のが主旨みたいですが、小山さんの歌というよりも独り舞台を観ているような感じでしたね。

※この曲の作曲者のJケージさんはちょっと検索してみると、あの(笑)「4分33秒」の作者でもあるみたいです。なんだか納得してしまいました。

後半はサティそして、普段のアウトリーチでも必ず毎回演奏しているという「宝石の歌」でしたが、こちらはオペラということもあり演技しながらの素敵な歌声が響き渡りました。

この「宝石の歌」は一旦舞台袖に下がったあと、斉藤さんが概要の説明をしているなか小山さんが登場という流れだったのですけど、
勝手な予想ですが、今回は締めの曲として演奏されましたけど、普段のアウトリーチでは1曲目の「つかみ」で演奏しているのではないかな、なんてことも考えてしまいました。


小山さんの演奏後、観客の拍手に応えて3人が再登場。ジョイントコンサートだしアンコールは期待していなかったのですが、
この3名で「さくら」「花」が演奏されました。なんて贅沢な...(笑)。

アウトリーチは病院や一般の場所で行われることもありますが、メインの対象は小学4年生として各学校を周っているようです。
東京交響楽団による生のオーケストラの体験が小学5年生だったと思いますけど、どちらもものすごく素晴らしい活動だと思いますし、今後も継続していって欲しいと思います。

(秋葉区文化会館 会員割引 1350円)

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この日は音楽と並ぶ私のもう一つの趣味である「将棋」でのタイトル戦&大盤解説がグランドホテルで開催されていました。

会場も離れているけど、両方ともに行きたいし、どちらにしようか迷った結果この演奏会を選んだのですが、せっかくの滅多にない機会だし、まずはせめて午前中だけでもとグランドホテルに行ってきました。その後秋葉区に移動して上記演奏会へ。

ただ、演奏会終了後、ネットで将棋の状況を確認するとまだまだ決着までは時間がかかりそうなので、我慢できずに再度グランドホテルへ(笑)。

結果、終盤のいいところもの解説も聞けたし、対局自体も熱戦で面白かったし、終局後対局者のお二人も見れたし、満足です。体力的にはハードでしたけど。
この日は、自宅(秋葉区)→グランドホテル→秋葉区文化会館→グランドホテル→自宅、と2往復でした(笑)。


解説(立会)の田中九段と聞き手の藤田女流


聞き手の藤田さんはニコ生でのタイトル戦中継でもよくでていますし、人気です。
また最近は日曜のNHKの番組の講座部分の聞き手もやっていますね。



ゲスト解説の広瀬さんと理事の青野さんも登場


終局後、対局者もファンの前に登場


渡辺棋王(勝ち)、と挑戦者の佐藤八段(残念)