ソプラノ：森麻季さん
ピアノ：山岸茂人さん
「だいしライフアップコンサート」として第四銀行さんが主催となり年に数回、世界的に有名な音楽家を招いてくれているシリーズですね。
今回は人気の森麻季さんです。
チケットも発売から１週間も経たずに完売していましたし、私も楽しみにしていました。
森さんだし、かなり並ぶのを覚悟して、開場の４０分くらい前にだいしホールに行ったのですが、
エントランスは意外と人が少ないな～、なんて思っていたら入場整理券を配っていました。
これをもって開場１０分前に再集合してください、とのこと。
私がもらったのは「グループ２」という整理券。
グループ１は何名くらいいるんだろう？？？ なんて思いながら一旦だいしホールを後にします。
で、集合時刻ちょい前にだいしホールにつくとエントランスはすごい人だかり。
しばし待ったあとに入場が開始されましたが、各グループ３０名くらいで入場が始まりました。
ということで５０番目前後くらいに入場。希望通り前よりの通路に面した席を確保です。
それにしてもチケットも売り切れですから超満員。あとはやっぱり開場と同時に席の大部分が埋まっていましたね。
みなさんやっぱり早めに行こう、と考えられた方が多かったんだろうな～、と思いますね。
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開演し、森さんが登場ですが、なんというか美しいです。
スタイルとか外見もそうですけど、動作振る舞いがとくに美しいですね。
また歌声も当然ですけど、素晴らしい。こんなことを書くのもはばかられますが、
ホントにブレがなくすごいな～、とため息が漏れますね。
あの細いお身体にもかかわらず声量も十分ですし、伸びというか最後の一声までホントに綺麗でした。
そして全体的な雰囲気としては非常に「上品」だな～、と思いました。
ちょっと言い方は変かもしれないですが、各歌曲のさびというか盛り上がるところでも、
森さん自身からは熱気が感じられないんですよね。森さんにとっては「これくらいは当然のことです」といっているかのような。
そんなところもすごかったです。
その分観客からの拍手は熱狂的です。
歌劇の有名どころの歌だったり、日本の曲、さらにはテレビドラマのテーマソングだったり「花は咲く」だったり、
聴く機会も多い曲がメインのリサイタルでしたけど、今まで聴いてきた曲とはやっぱりちがうな～、と思わせる演奏でした。
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各曲の合間には、曲説明だったりオペラの簡単なストーリーなども森さん自身が丁寧に説明してくれたのですが、
そのときにはささやくような声で、ちょっとおっとりとした雰囲気ももちつつ、この辺もまさに「上品」な感じですね。
ちょっとこんなことを書くと不敬かもしれませんが、皇后様がお話されるときみたいだな～、なんてことも思ってしまいました。
演奏後の所作、振る舞いも本当に綺麗でした。
伴奏の山岸さんを称え、
山岸さんが一礼後、
改めて山岸さんが森さんを称えて、
森さんはそれに謝意を表しつつ、
その後、観客席に向かって深々と一礼。
ステージから退場するときも、歩くときはあくまで優雅に、そして途中で必ず一度観客席の方を観て微笑む、、、
まさしく教科書どおり、というかお手本のような感じですね。まさしく王道のクラシックの公演という感じです。
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森さんは最初の挨拶で満員のホールを前にしても、
「限られたお客さんで、プライベートコンサートのようですね」と。
確かにだいしホールは収容人数２５０名を超えるくらいではありますが、
大体の人は「大勢来ていただいてありがとうございます」的なことをおっしゃられることが多いので、
さすがに経験豊富で超一流の人は言うことが違うな～、とも思いました。
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ピアノの山岸さん。ソロでも４曲演奏を聴かせていただきましたが、素晴らしかったですね。
ただ、ピアノから奏でる音は素晴らしいのですが、演奏姿は冷静で余裕綽々というか非常に「上品」な演奏でした。
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森さんのドレスも綺麗でしたねぇ。
休憩時間中には着替えてくるのだろうな～、とは予想していましたが、
特に休憩はなかったのですが、プログラムの最後の曲に３着目のドレスで登場されたときには驚きました。
観客からも「ほ～っ、と思わず嘆息がもれてきました」
その直前の山岸さんのピアノソロ１曲の間に着替えてくる、とは完全に予想外でした。
全体的に超一流の公演を堪能させていただきました。
贅沢をいえば「サイン会があったらいいな～」とは思っていましたけど、そこはありませんでした（笑）。でもまあ、実際サイン会が開催されたらものすごい大混雑になりそうですし、まあしょうがないのでしょうね。
（だいしホール 前売り 2500円）