02/08 奥村和雄門下生 ヴァイオリン発表会 第51回小さな音楽会 | いぽぽぽぱんぱのブログ

いぽぽぽぱんぱのブログ

主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

奥村和雄さん門下生のヴァイオリン発表会です。

去年の夏が50回の記念コンサートで非常に豪華な公演でしたが、
今回からまた新たなスタートということで第51回。

冬は個人での演奏発表になりますね。

この演奏会は皆さんのレベルが高いのはもちろんなのですが、
今日はゲスト演奏に「大野有佳里」さん。

若手の全国(世界)レベルというのはいろいろ聞いてはいましたが、
まだ実際に聴いたことはなく、
非常に楽しみにしていました。

---

演奏は、年少さんから高校生まで33名(組)。
年齢順の演奏です。

まず前半は年少さん~中学1年生までの20組。

序盤、年少さんとか小学校低学年の皆さんが登場すると、
見た感じはなんというか本当に微笑ましいというか、
まるでお人形さんのようで、

そんな小さなお子様がヴァイオリン...というと、
正直、楽譜どおりに音が出る、というだけでも「お~」と思うのですが、
それだけでないんですよね。

ちゃんと、開始、終了の礼はもちろんですけど、
演奏最後の弓をかっこよく決めるところ、だったり、
身体全体でリズムととりながらの演奏だったり
(もちろん、中には直立不動の方もいますが)、

ただ「音を出している」だけではなくって、
本当に「演奏」している、感じなんですよね。

そんな中、小学6年生の村田さんは演奏は大人の演奏に比べれば粗削りかもしれませんが、
演奏する姿は激しくかっこよいし、若々しくって観ていて気持ちよいな~、、、なんて思ったのですが、

それ以上に前半最後の、中学1年生の近藤さんは、
(良い意味で)「なに? この子、すごすぎる」という感じ。
今日はチャイコフスキーのコンチェルトの第3楽章だったのですけど、
本当に熱演でしたね。

この子なら、ピアノではなくオケをバックにしてのコンチェルトも、
弾きこなしてしまいそう...と思ってしまいました。

ただ、演奏会後ちょいとコンチェルトさんに寄って確認したところ、
過去には県コンで県知事賞も取られたこともあるそうで...
なんだか納得です。

休憩後は中学校2年生以上の皆さんの演奏。
全体的に皆さんレベルが高いですけど、

メンデルゾーンのコンチェルトを演奏された杉原さん、
サンサーンスのコンチェルトを演奏された松木さん、
は特にうまいな~、と思いましたし、

ジュニアオケのコンミスでもある石井さんは33名の中で唯一無伴奏の曲でパガニーニ カプリス24番。

石井さんは去年の9月のジュニアオケの公演前のロビコンで、
ヴィオラの方と組んでの二重奏はすごかったな~....という記憶が強く残っていて、
それに比べると、ちょっとおとなしめだったかな? とか思わないでもないですが、素敵な演奏であったことには変わりないですね。


そしていよいよ期待の大野さんの登場。
黒のドレスでものすごく大人っぽい感じです。

で、、、フランクのソナタ第2楽章から始まったのですが、

なんというか、演奏が始まったとたんに会場の空気が引き締まったように感じられ、

本当に音を聴いて「すごいな~」と思わせてくれるだけでなく、
演奏するお姿を観ても「すごいな~」と見入ってしまいました。

同じ奥村先生門下の女性ヴァイオリニストというと、
奥村愛さんや枝並千花さんなどがいらっしゃいますが、

そのお二人は非常に華やかな雰囲気とか演奏スタイルをされていますが、大野さんは全くタイプが異なる感じで、非常にシャープでありつつ、激しい感じがしますね。

コンチェルトさんともちょっとだけお話したのですが、
(今現在で)私が一番聴きたいヴァイオリニストさんである井上静香さんに、タイプとしては似ているような気がしますね。「ごりごり弾く」感じ。

お見事でした。

--完璧に余談ここから--

完全に余談ですが、井上静香さんのWebページ内で、とあるコンサートの案内文で、
「ごりごり弾きます」とあり、
それから「ごりごり弾く」という表現が私の中でちょっとしたブームになっています(笑)。

奥村さんとか枝並さんは「ごりごり」とは弾かないですよね(笑)。

--完璧に余談ここまで--


フランクのソナタはここ1年くらいで大野さん含めて4回目になるのですが
(大野さんは第2、第4楽章のみですが)、
その中で順位をつけろ、といわれたら、
ネマニャ・ラドゥロヴィチさんの演奏とどちらを上にするか迷ってしまいます。
ネマニャさんもまた独特の雰囲気があって素晴らしいですし順位はつけられないですね。

そんな大野さんは今年の秋からはウィーンに留学予定とのことですが、それまでにコンチェルトさんでのインストアライブ...ぜひ実現しないかな(笑)。

-----
今日はいろいろ公演がかぶっていて、

・だいしホールで一流のプレイヤーでもあるルベンシメオさんのトランペット
・りゅ~とぴあで清水理恵さん門下のフルート発表会
・Noism2の公開リハーサル

にはいけませんでしたが、もちろんそれらも素晴らしい公演だったとは思うのですが、
大野さんの演奏(25分くらいだったと思いますが)が観れただけで十分満足です。

ただ、
Noism2の公開リハーサルは16:30開始のところ
発表会終了が予想より遅く、終了が16:50くらいだったので諦めてしまったのですが、
今思えばNoism2の公演は2部構成だったはずなので、行けば後半くらいは観れたかも、、、
というのはちょっと後悔。

(音楽文化会館 無料)