01/28 薫風之音 ライブ in スタジオA | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

薫風之音さん
 尺八:鯨岡徹さん
 筝 :藤崎浩子さん

ゲスト
 ピアノ:川崎祥子さん
 パーカッション:大越玲子さん

薫風之音さんも先週の加藤礼子さん、中林恭子さん(私はいけなかったけど)と同様に、
りゅ~とぴあのアウトリーチ登録アーティストであり、今回がその総決算のライブということになりますね。

薫風之音さんは去年3回ほど聞かせていただいていますが、
・りゅ~とぴあ春フェスタ
・柳都ミュージック
・近代美術館でのミュージアムコンサート

といった、出入り自由の、
ちょっと軽めの公演ばかりだったので、できれば一度フルコンサートが聴いてみたかったのと、
今回はピアノの川崎さんとパーカッションの大越さんという豪華ゲストということもあり、
楽しみにしていました。

私は最前列左側に席を確保。
お客さんもたくさんですね。開演10分前くらいにはほぼ満席状態でした。
新規に来たお客さんは係員さんに空席を案内されるくらい。

会場には筝が3台並べられ(うち、1台は17絃)、
その後ろにピアノとパーカッションという配置でした。

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薫風之音さんといえば、筝と尺八という純和風の楽器を使いつつ、
音楽はそれにこだわらず、独自の世界観というかロマンチックな鯨岡さんのオリジナルな曲が特徴ですね、

通常の公演では楽器の紹介もかねていわゆる古典の曲も演奏することが多いと思いますが、
今日は鯨岡さんもトークで「いわゆる筝、尺八の定番曲はやりません」
と宣言していました。

実際、カーペンターズの曲や民謡など原曲つきの曲もありましたが、
それらも独自のアレンジがされていますし、
他の曲は薫風之音さんの完全オリジナル曲で、

今日のための書き下ろしの新曲も3曲。

さらに言えば既存の曲もピアノ、パーカッションを含めたアレンジがされていますから、
相当準備が大変だったんだろうな~、と思ってしまいます。

※ついでにいえば、ちょっと前の「越の風」公演でも、
他の方の作曲ですが初演の曲を2曲発表していますし、
純粋にすごいな~、と思ってしまいますね。


全体の進行は鯨岡さんの軽妙なトークで進められ、
時々藤崎さんの茶々が入るという、
まさしく薫風之音さんらしい雰囲気、進行でしたね。

※藤崎さんも筝の調弦等をする必要があるということもあるのかもしれませんけど、
そういう間をなるべく空けないようにするというのもさすがかと。

また定番のお客さんを巻き込んだネタもありました。
この辺はアウトリーチ活動でも小学生等にも興味を守ってもらうための工夫ということもあるのでしょうけど、
やっぱり鉄板ですね。空気が和んで笑いもおきます。

ただこの時つい「波の音」用の道具を受け取ってしまい(柳都ミュージックに続いて2回目)、
私自身はネタを知っているので、できれば周りにお子さんがいればパスしたかったのですが、
残念ながら私の周りにお子様はおらず....結局自分自身で楽しんでました。
ちょっと失敗(笑)。


ゲストの川崎さんと大越さん
普通の邦楽だったら、そこにピアノとパーカッションが加わったら、
結構な違和感だと思うのですが、薫風之音さんの曲に見事にアレンジされて、
元々、尺八、筝、ピアノ、パーカッション用の曲といわれたら普通にそう思ってしまいますね。

相変わらず、大越さんはかっこよいし(特にドラムを和太鼓みたいにして
演奏しているのがすごかった)、川崎さんは本当に楽しそうに演奏しますね。


後半は会場全体で拍手で盛り上がり、
そして、鯨岡さんはもう汗だくで本当に熱演でした。

本当に薫風之音さんにしかできない、薫風之音さんらしい公演で、
それが川崎さん、大越さんにより、なお一層引き立っていた感じですね。


アンコールの1曲目は、ひょっとしたらと予想もされていた「タイスの瞑想曲」。
先週行われた同じアウトリーチメンバの加藤さん、中林さんの公演でもアンコールに使われた曲ですね。
その公演を観ていた鯨岡さんが急遽アンコールに組み込んだ、とのこと。

こういうしゃれっ気もいいですよね(笑)。


終演後にはサイン会。
私も当然並んで、皆さんのサインをいただいてきましたが、
おそらくジュニア邦楽などの生徒さんだと思うのですが、
みなさん話し込んでなかなか進みません。
さすがの人気ですね。

(りゅ~とぴあ スタジオA 前売り 1000円)


サイン会の模様(ちょっと鯨岡さんがぼけちゃったのはご了承を...)


いただいてきたサイン



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今日はメディアシップで「真冬のクラシック」の第2夜として、
トランペットの藤井さん、ファゴット小武内さん、チェンバロ笠原さんの公演もありました。

こちらも非常に魅力的な公演でしたが、今回は薫風之音さんの方に行こう!!
と決めたのですが、

ちょっと諦めきれず(汗)、今日の昼間はちょっと用事があったのですが、
その用事がなぜか2時間近く早く終了するという幸運があり、
リハーサルだけでも聴けたらいいな~という期待込みで17:00前くらいに一旦メディアシップへ。

しばし待っていると思惑通り(笑)、リハーサルが開始されましたが、
トランペット、ファゴット、チェンバロもいずれも良く響いていましたね~。
中でもトランペットはすごかったです。

もちろん、本演奏にはかなうわけもありませんが、ほんのちょっとでも聴けてよかったです。