01/20 加藤礼子さんヴァイオリンリサイタル | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ヴァイオリン:加藤礼子さん
ピアノ:田村緑さん

りゅ~とぴあのアウトリーチ登録アーティストでもある加藤礼子さん。
プログラムによると、任期の2年間で10回以上も小学校等で演奏されてきたのですね。

それで、2年の任期の締めくくりとしてのリサイタルの開催です。

今回の会場はりゅ~とぴあスタジオA。、
普段スタジオAでの公演というと受付とかも手作り感があるのですが、
本公演はりゅ~とぴあ主催ということもあって、
専門のスタッフの方がぴしっと対応をされていました。
逆になんだか新鮮というか違和感すら感じてしまいました(汗)。


平日の開催ですが、会場はほぼ満席ですね。加藤さんへの期待の現れということなのでしょう。

加藤さんのソロの公演というと、去年の春に「りゅ~とぴあ春フェスタ」ということで、
特設ステージでの演奏を聞かせていただいており、そこではいろいろ曲紹介等もしながらの公演だったということもあるのですが、そのときの感想を振り返ってみると

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加藤さんは演奏はとってもキレはありますが、
なんというか雰囲気もあるとは思うのですが、
とってもやわらかいというかやさしい印象を受けますね。
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のようなことを書いたのですが、

今日の演奏は前回とは全く違う魅力満載でした。

結論からすると「激しさと美しさが共存したすごい演奏でした」。

チラシのうたい文句では「新潟発の期待の新星による本気の直球勝負」と
あったのですが、本当に加藤さんの本気を見せてもらった感じで、
その結果、優雅さんとか優しさとはまた違った「真剣さ」が伝わってきて、
その真剣さが「美しさ」へと昇華されているような...

※決して前回の公演は手を抜いたというかそういうことではなく、
もう一つの加藤礼子さんのお姿を見せつけられました気がしました。


もちろん前回の春フェスタでは名曲集的なところもありましたし、
演奏する曲の性質ということもあるのでしょうけど、
前回のときに感じた「やわらかい」とか「やさしい」というのは今回はあまり感じずに、

今回は演奏時の表情も険しいものですし、
鋭い印象を受けつつも、そこから発せられるオーラとでも言いましょうか
「迫力のある美しさ」に「すげ~な~」と感動していました。


そしてその美しさというのは個人的には特に譜面を使わずに暗譜で演奏された前半の曲の際に強く感じることができましたね。

また、後半のモーツァルト、Rシュトラウスのソナタも素晴らしい演奏で、
特にRシュトラウスの曲はヴァイオリンだけでなくピアノもなかなか大変な曲のようで、
他の曲では田村さんは結構加藤さんの方を良く観ながらサポートするような感じだったとは思うのですが、この曲では加藤さんのヴァイオリンに応えるかのように、田村さんも非常に気合の入った演奏だったように思えます。

いやいや、本当に素晴らしかったです。

ただ、こんな激しい演奏も、演奏が終わってしまえば「ふっ」と安堵した表情に戻られます。
今日は最前列で観ていたのですがこんな瞬間がみれるのも良いものです。

終演後はサイン会も開催され、当然私もいただいてきました(笑)。
サイン会ではお二人ともに本当に素敵な笑顔でした。

おとといのREVOIRの公演もなんだかとてもすごかったですが、
今回の加藤さんもすごかったです。まだ1月ですが、年間でのベスト公演の候補となるような公演が続いており、これからどうなるんだろう(笑)、という感じです。
新潟の音楽層の厚さはすごいです。

また、明日も期待の「真冬のクラシック」がいよいよ開幕ですね。
こちらも非常に楽しみです。

(りゅ~とぴあ スタジオA 前売り 1000円)
※正確には加藤さん、中林さん、薫風之音さんのアウトリーチ登録者3公演セットで3000円

サイン会の模様


いただいてきたサイン


いよいよ明日(すでに今日ですが)は真冬のクラシックスタートです!!
紫竹さん、小笠原さん、髙橋さんのトリオですね。非常に楽しみです。