11/30 その2 経麻朗さん石井朋子さんデュオコンサート | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ギター:経麻朗さん
ピアノ:石井朋子さん
による公演です。

副題として
~ピアソラへ捧ぐ タンゴインプロヴィゼーションの世界~
とあるようにピアソラさんの曲メインです。

経麻朗さんの演奏は今まで何度か聴いたことがありますが、
いずれもインストアライブ、もしくは、ジャズスストリートで
ドリーム音楽院さんでのスタジオだったりと小規模なところでしたが、
今回はだいしホールということで、その辺も楽しみでした。

構成は

経麻朗さんのギターソロが1曲
石井さんのピアノソロが1曲
で、上記はピアソラさんの曲ではありませんでしたが、
それ以外は、すべて経麻朗さんと石井さんのデュオで
ピアソラさんの曲でした。

また、照明も極力落とした状態にしていましたし、
経麻朗さん、石井さんというお二人自身がもつ空気感
というのもあって、なんだかとっても
大人の雰囲気の演奏会だったと思います。

また、経麻朗さんって、普段からそんな派手な演奏を
するわけでもなく、わび、さび、というか
とっても独特の味のある演奏をされますし、
私が見てきた演奏会ではパートナーさん(主にボーカル)を
温かく見守るような演奏をされることが多かったと思います。

しかしながらこの演奏会では会場も大きいし(ギターもマイク付き)、
なんといってもパートナーもピアノだし、
演奏者もとってもメリハリのある石井さんです。


今日はピアノの音、そして石井さんの迫力に負けないように
気合の入った、フルパワーの演奏をしているように
感じられました。

曲目も
「コラール」のような静かな曲もあれば、
「コンパドレ」のように軽快な曲もあり、
バラエティに富んでいました。

なんというか、静かな曲では経麻朗さんの渋さがより一層生きて、
軽快な曲では石井さんのピアノがより引き立っているような
感じがしました。

また、全体の雰囲気として
なんというか、経麻朗さんと石井さんで、
完全に調和している、、、、という感じではないのですが、
(というと変な表現ですが)、
ちょっと反発しつつも、丁々発止やりあっていて、その結果として
それぞれのよさを引き出している、というかそんな感じがしました

経麻朗さんも挨拶の中では
「ジャズとクラシックとで違うなかで共通点も見つけていきたい」

石井さんも
「電気効果をつけた楽器との共演はめずらしくとまどっている部分もある」

といっていたと思うのですが、
そういったことも、私の受ける印象に影響を与えているのかも
しれませんね(汗)。

でも、約2時間、ギターとピアノの素敵な演奏を
堪能させていただきました。

満足でございます。

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曲目は以下のとおりでした。

1.アヴェマリア
2.ラルフズ ピアノ ワルツ(ギターソロ)
  ※ジョン アバークロンビー
3.6つの描写より(ピアノソロ)
  ※ババジャニヤン
4.コラール
5.ギターの為の5つの小品より コンパドレ
6.タンゴ組曲より n.3
~休憩~
7.鮫
8.天使の組曲より
  天使のミロンガ/天使の死/天使の復活
9.ル グラン タンゴ
~アンコール~
オビリビオン(だったはず)

おととしの公演でもピアソラさんの曲で公演を
実施したこともあり今回は比較的マイナーな曲、とのこと。

アンコールはその分よく知られた曲を、
とのことでした。

(だいしホール 前売り 2000円)