10/26 Noism1 マドリッド公演直前ショーイング | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

「Nameless Hands ~人形の家」

来月 Noism が マドリッドで海外公演をするのですが、
その通し稽古をNoismの支援会員およびNoismサポーターズの会員に
特別に見せてくれる、というもの。

私は Noism2の公演は何度か観たけど、
そろそろNoism1の公演も観てみようかな、
と思って来月の公演のチケットは入手した際に、この会員特典をしって、
Noismを応援する気持ちもあるし、サポーターズの会員になって、
この公演の参加資格を得ました(笑)。

でも、最初は通し稽古ということでどの程度のものが観れるのか
全然わかっていなかったんだけど、いざ来て見たら
「通し稽古」とはいっても一部の大道具が使われない、ということは
あるものの、内容は本番と一緒。

これにはちょっとびっくり。
これだけで本当にサポーターの会員になる価値ありますよ。
うん、絶対。

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で、今回のNoism公演。
まあ、Noism2の公演も含めてダンスを観たときの感想にはいつも書いていますが、
やっぱり私自身にセンスがなくって、細かいところはよくわかんない。

けど、素晴らしいものは素晴らしい。
それはセンスのない私でも感動を感じるくらいなので、
センスがある人がみたら、どれほどのものなのか?
うらやましくもあります。

以下、ごちゃごちゃ、まとまりがないけど、
いろいろと思ったことを書いてみます。

あんまり、書きすぎると「ネタバレ?」になっちゃうのかな?
でも、私の書くことなんて当たらずといえども遠からず...ではなく、
当たらずに果てしなく遠い、だと思うし、まあ、思ったことを
そのまま書きます。

■全体の雰囲気
・全体的に緊張感漂うシリアスな印象。ただ、動き自体はコミカルなものも
結構あったけど、私は笑う気にはならなかった。一部の人は実際に笑い声が
出たりしたので、その辺は本当に感じ方というかセンスなんでしょう。

・特になんというか「ぞわぞわ~」としたのが、無表情な人形を
黒子が無理やり笑顔に変えて、その固定された笑顔のまま動き続けるあたり。
能面に通じるというか、変な表現だけど無表情な笑顔、印象に残りました。

■ストーリーについて
主な登場人物? というか役柄は、
ヒト/人形/黒子(これが本当に重要だと思った)

ただ、後半に後頭部にマスクをつけた黒子がでてきた。

はて、こいつはなんだ???
悩んだ結果、普通の黒子はヒトの黒子。
マスクをつけた黒子は人形としての黒子。
なのかな~、なんて。

・これは全体を通してヒトと人形のどういった物語なのか?
戦い? ふれあい? 交流? う~ん、情けないけど、わからない。

・途中でヒトとして歌を歌っているときに人形化してしまったり、
(顔が白塗りにされた、というのはそういうことだと理解)
人形がどんどん黒子化したりしていったんだけど、
それはどういう変化を表しているんだろう、これまたわからん。

・最後にみなさん衣装(黒子とか人形)を脱ぎ捨ててるんだけど、
(もちろん、舞台上は肌色の服を着ているわけだけど)、これは、
人形として壊れた、というか、役割を終えたとかそういうことかな?

まあ、要はよくわかんない、とそういうことです(汗)。

■ダンスについて
・これは文句なしに素晴らしいと思った。NINAにも通じるところが
あると思うけど、人間が非人間らしさを演じる。なかなか難しいと思う。

NINAが固いマネキンのような動きがメインだとすれば、
今回の公演は操り人形のような不安定さというか関節のだらしなさとか、
不自然な手足の向きとか、見事に表現されていると思いました。

・もう一つは黒子と人形の見事なコンビネーション。
舞台としては、人形を黒子(一人の時もあれば3人とか複数の場合もあり)が、
操ることにより、人形に人間らしい動作を実現する、という動きがかなりあった。

ただ、こう書けば簡単だけど、これは本当に計算された動きが必要だと思う。

要は、この公演の黒子は「黒子という役」であり、本当の黒子ではない。
人形浄瑠璃? の黒子なんかだとどちらかといえば、人形を生き生きと
見せることが重要で、黒子自身の動作はそんなに気にしないと思う。

ただ、この公演はそうではなく、黒子役は単なる黒子ではなく、
この舞台上では主役の一人。

「黒子が人形を人間らしく動くようにサポートする」という動きを、
人形が人間らしく動くということを成立させつつ、かつ、トータルとして
ダンスとして美しく表現する必要がある。
ややこしい感じがするけどそういうことであり、大変だと思う。

■音楽、その他について
音楽も中島みゆきの曲だったり、
クラシックだったり非常に効果的に使われているし、効果音もインパクト十分。

また、照明も本当にうまく使われているな~と思いました。

特に、両手だけをうまく照明にあてて、手が浮かび上がらせるように見せる。
ダンサーさんの位置、動きも計算されたすごい演出だと思いました。

■総合的に...
ダンスというか鍛えられた体の動きを見るだけでも十分に価値があります。
そこに、ストーリー、照明、などトータル演出が加わった素晴らしい
公演...というか、Noismというグループだと思います。

また、今回の公演に関してもいろいろ書きましたが、
重要な場面なのに私自身が見逃している、
とかたくさんあると思います。

ただ、やっぱり、本来どういった意図があったのか?
そういうのは正解はないんだろうけど、無駄なりに考えた上で、
いろんな人の意見を聴いてみたいとは思いましたね。

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マドリッド公演の成功も含め、今後もNoismの活躍を期待です!!


(りゅ~とぴあ スタジオB 無料:Noismサポーターズ会員特典)