10/19 伊奈るり子さん、山田美子さん Duo Recital | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

クラリネット:伊奈るり子さん
ピアノ   :山田美子さん

による、デュオリサイタル。
先週、コンチェルトさんのインストアライブでも聴かせて頂いた
お二人のリサイタルです。

インストアライブもよかったですが、
正直いうとクラリネットとピアノだけでフルコンサートは
少し飽きちゃうかな? とか思わないでもなかったのですが、
そんなことはなく、最後まで非常に楽しかったです。

やっぱり個人的にはまずは2曲目の「アルペジオーネ・ソナタ」。

この曲は先週のインストアライブでも演奏された曲なのですが、
やっぱりお店で聴くのとホールで聴くのは、また違った良さがありますね。
もちろん、お店での近い距離ももちろん魅力的だし、
ホールで響くのを聴くのも良いです。

また、ピアノとクラリネットの位置関係も影響しているんでしょうか、
うまく共鳴している感じです。

3曲目の「クラリネットとピアノのためのソナチネ」
も、おどろおどろしいホラー映画の音楽のような雰囲気と、
後半は明るい部分もあり、面白い曲でしたね。

ただ、個人的には演奏(音)もよかったですが、
それ以上に伊奈先生のアクションもよかった。

正直、クラリネットのソロってあまり聴いたことがないですが、
演奏時にあんなに体が動くものなのですね。
あの動きって、同じ曲を演奏するときには毎回同じ動きになるのかな?
それとも、アドリブで毎回違うのかな? なんてアホなことも考えました。

さらに面白かったのが、
伊奈先生と山田先生の表情の違いでしょうか。

伊奈先生は演奏が終わったあとに、本当にほっとした笑顔を見せてくれます。
(なんて書くと、ベテランの伊奈先生に怒られてしまうかもですが)。

さらに他の人と比べるのもあまりよくないかもしれませんが、
私がよく書いている柳本さんの笑顔は本当に余裕の笑顔で、
演奏後、笑顔を見せて伴奏者に拍手を促すような感じなのですが、

伊奈先生は、そういう余裕を持った笑顔ではなく、
「ふ~、終わった」という声が聞こえてきそうな笑顔なんですよね(笑)。
伊奈先生の人柄がでているような気がします。

それに比べると、山田先生は本当に無表情(に見えます)。
いかにもベテラン先生。動じません。

今回のリサイタルでお二人は一言も発しなかったと思いますが、
伊奈先生の表情がそれ以上に語っていたような、そんな演奏会でした。

本当によかったです。

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その他、

・今回の公演の受け付けは若い学生さんでしたね。
お二人の教え子さんでしょうか。多分、まだ開場まもなくでお客さんも
まばらでしか入っていなかったからだと思いますが、
「いらっしゃいませ~」と元気な声をかけてもらいました。
おじさんは気持ちよかったです(笑)。

・途中の休憩時間中、ちょっと席をはずして戻ってくるときに、
月曜日に県政記念館での素敵なダンスを見せてくれた
中野さんと加藤さんにすれ違いました。

ちょっと急で、心の準備がなかったのですが、
とっさに軽く会釈して「月曜日は素敵でした」
とかろうじて声をかけたら「あ~、ありがとうございました」
と返してくれました。

勝手読みかもしれないけど(笑)、この「あ~」は、
「あ~いらっしゃってましたよね」という感じで、
覚えていてくれたっぽい雰囲気だったので、
ちょっと幸せになりました(笑)。

(だいしホール 2000円)