デンハーグピアノ五重奏団
フォルテピアノ:小川加恵さん
ヴァイオリン :高橋美希さん
ヴァイオリン :迫間野百合さん
ヴィオラ :朝吹園子さん
チェロ :山本徹さん
コントラバス :角谷朋紀さん
という構成です。
正式に会社復帰前の最後のお休みで、ちょうどワンコインコンサートが
あったのでいってきました。
フォルテピアノを聴くのは初めてです。
また、フォルテピアノ以外の楽器も
古い形式のものを使用しているそうです。
一応「ピアノ五重奏団」ということになっていますが、
昼間の公演では、純粋な?ピアノ五重奏というのはなく、
・ピアノ以外の弦楽器5本
・全員での演奏
・ヴァイオリン1、ヴィオラ1、コントラバス1 の3本
・ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1の弦楽四重奏
などいろいろな編成での曲を演奏してくれました。
※夜の部では王道? のピアノ五重奏曲だったようですね。
ピアノの小川さんのトークも軽妙で、今回使用している古楽器と、
通常の楽器との違いを説明してくれたりして、参考になります。
たとえば
○フォルテピアノ
・通常のピアノと鍵盤の色が反対で黒檀と象牙。
・鍵盤の数が少ない
・ペダルの位置が違う。フォルテピアノは鍵盤の裏側についており、
それを押すために「短足台」なるものを使用する。
○ヴァイオリン
具体的にどこ、という説明はなかったと思うけど、
現代のヴァイオリンは良く響くように「改造」してある。
○チェロ
固定するためのピン? がない。
○コントラバス
・弦が5弦。
・ギターみたいにネック? に抑える区切りみたいなのがある。
等、私自身が現代の楽器に詳しくないので、
間違っているかもしれませんが、ご了承を。
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全体的にフォルテピアノもその他の楽器も、個々の楽器の響きが
現代の楽器に比べて押さえられているような雰囲気ですが、
それはそれで味わいがありますね。
それぞれの楽器がうまく寄り添っているような印象を受けます。
もちろん、通常の楽器での演奏にはそれはそれでとってもよいもので、
どちらがよいということはありませんが、それぞれよい個性ですね。
ただ、説明なくいきなり音を聴かされたら、
古楽器を使った演奏なのか、通常の楽器なのかおそらくわからない
自分が寂しいんですよね(汗)。
2つの演奏を連続で聴けば、さすがにわかるはずですけど。
夜の公演は時間の関係でいけなかったのですが、
通常のピアノ5重奏の編成での演奏も聴いてみたいと思いましたね。
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また、ワンコインコンサートはいつもそうですが、
平日の昼間なのに結構お客さんがたくさん。
1階は端の方を除いた中央付近の席はほぼ満席でした。
ワンコインという値段もそうですし、トークも交えての気楽な雰囲気
というのもあるのでしょうし、1時間ちょい、という若干短めの公演も
よいのかもしれませんね。
クラシックファンは多いと思うんで、もっともっと通常の公演にも
お客さんが来て欲しいな~、とは思いますね。
(りゅ~とぴあ コンサートホール 500円)