09/22 その1「神話と美神」 | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ピアノ :藤井晶子さん
フルート:清水理恵さん
ピアノ :石井朋子さん
ソプラノ:柳本幸子さん

による演奏会。柳本さんが出演されるということ、および、
他の皆さんも素晴らしい演奏家の皆さん、ということで楽しみにしていました。

副題が
~パリの詩人と作曲家が愛した 耽美なる古代神話と音楽への誘い~

とあるように、19世紀後半~20世紀にかけてのパリ、
その中でも
・ドビュッシー
・ラベル
・ストラヴィンスキー
・アーン
・フォーレ
の曲を取り上げていました。

実力者4名での演奏会ですが、全体的な雰囲気は柳本さんメインの演奏会
の雰囲気が踏襲されている感じです。

まずは最初にライトが消えて暗い状態から、演奏がスタートしていたり
(これは個人的には会場の一体感を出すのに効果的なような気がしています)、
曲の説明を柳本さん自身がナレーションしていたり、と
柳本さんの演奏会を何度か経験している人にとってはすんなり演奏会に
入り込んでいけると思います。

ただ、決してマンネリということはなく、
毎回新鮮な気持ちで皆さんの演奏を聴けますね。

フルートソロ、ピアノソロ、ソプラノ、ピアノ連弾、フルート+ピアノ
のいろいろなバリエーションでの演奏も聴かせてくれたのが良かったです。

その中でも、やっぱり贔屓目もありますが、
毎回の柳本さんのステージは良いですね。毎度書きますが、
もちろん、歌唱力が素晴らしいのはもちろんですが、緊張感と安心感の
バランスが非常に良い。
その中でも、特にといえば、ラベルのヴォカリーズが良かった。

普通の歌でも歌詞の内容なんてわかりませんが、
ヴォカリーズだと、元々そういう曲だからこそしれませんが、
イメージが膨らむような感じがします。

当然ですが、他の皆さんの演奏も素敵です。
中でも石井さんのペトリューシュカは迫力がありました。
石井さんの雰囲気にあっていた(というと失礼かもですが)と思います。

最後、アンコールとしてラベルのパヴァーヌの演奏を4人全員での演奏が
あったのですが、本編で柳本さんと清水さん、藤井さんの共演がなかったので、
聴けてよかった。

清水さんのフルートと柳本さんの歌声の調和が素晴らしく、
変な表現ですがフルートがフルートの音として聴こえなくなるような
錯覚も覚えました。しびれました。

良かったです。

(だいしホール 前売り 3000円)