中野綾子+加藤千明 ダンスパフォーマンヌ
「ユーラシアの恋」
去年1度パフォーマンスを観て、
とても刺激的だったお二人のダンスパフォーマンスへ。
開演25分くらい前につくと、一番乗り。
会場をみると、椅子ではなく座布団がおいてある。
なるほど、今日は観客が多そうだ。
音メインではなく、見るのがメインなので、
遠慮なく一番前隅の席を確保。
開演までには席は満席。
最後の方で予約なしで来たお客さんは、
入場できなかった人もいましたね。
演目は、過去の演目から2つを再演。
・「其の弐」
・「ホフネン」
ただ、私はいずれも見ていないので両方ともに初観賞です。
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お二人が登場して、静かにスタンバイ。
ちょっと動いただけでも、それが計算された動きなのか、
開演前のちょっとした動きなのかもわかんないけど、
そういった緊張感がたまらない。
柱時計がなりアクションスタート。
全体的に非常にゆっくりな動き。
派手さはないけど継続して緊張感がある。
ゆっくりな状態で綺麗な姿勢を保つのは
相当な体力が必要なんだろうな~、なんて思う。
また、席も一番前なので、
細かいところまで結構見えるのだけど、
ゆっくりした動作の中で、足の指とかに力が入っているのが
見えたりすると、そうだよな~、なんて思う。
どこかで早い動作に転調するのかな?
とか予想していたけど、
結局最後までスローな動作のままで終了。
「其の弐」でした。
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「ホフネン」の方はかなり雰囲気が変わって、
静かな動きと、コミカルな動き/表情の融合が楽しい。
ノートパソコンのカバー、チョコレート、ヨガで使うベル?
のようなものまでいろいろ使用され、
意表をつくアクションの連続ですね。
観客からは笑いも起きてました。
また会場内の客席側のエリアも使っての演技で、
次はどこに行くのだろう、なんていうことも
考えていました。
正直、私自身としては、毎度のごとく全体的なストーリーを
読み取るセンスはないのですが、
そんなことは抜きにしても十分楽しかったですね。
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演目終了後、私の隣に座っていた方と、
加藤さんがお話を始めたので
こっそり(でもないけど)、聞いていたのですが、
・再演とは行っても、前回からはいろいろと変更している。
常により新しいものを、
そして、ご自身の体験等を反映されているとのこと
・「其の弐」はあるけど「其の壱」はない(笑)。
・「ホフネン」中、
加藤さんの足裏に画廊の値札が付いており、
それを一番前にいた私が受け取るという場面があったのですが、
そこまでは結構シリアスの流れから一転して
コミカルな場面も出てきたので、
私はてっきり演出の一環だと思っていたのですが、
実は完全なハプニングだった、とのこと。
後半の流れを汲んだ見事な即興だったと思います。
・衣装は前回にくらべると季節が変わっているので、
どうしようか迷ったのだけど、
イメージにあうのがなく結局前回と同じものを使用。
(とっくりセーター)。さすがに暑かったとのこと。
確かに観客も多かったし、お二人も汗だくの熱演でした。
前回の公演はサスペンスドラマ風でしたが、
まったく違う趣向で恐れ入りました。
(kaede Gallery+fullmoon 1500円)