06/27 中野さん、加藤さん ダンスパフォーマンヌ | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

中野綾子+加藤千明 ダンスパフォーマンヌ
「ユーラシアの恋」

去年1度パフォーマンスを観て、
とても刺激的だったお二人のダンスパフォーマンスへ。

開演25分くらい前につくと、一番乗り。
会場をみると、椅子ではなく座布団がおいてある。
なるほど、今日は観客が多そうだ。

音メインではなく、見るのがメインなので、
遠慮なく一番前隅の席を確保。

開演までには席は満席。
最後の方で予約なしで来たお客さんは、
入場できなかった人もいましたね。

演目は、過去の演目から2つを再演。
・「其の弐」
・「ホフネン」

ただ、私はいずれも見ていないので両方ともに初観賞です。
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お二人が登場して、静かにスタンバイ。
ちょっと動いただけでも、それが計算された動きなのか、
開演前のちょっとした動きなのかもわかんないけど、
そういった緊張感がたまらない。

柱時計がなりアクションスタート。
全体的に非常にゆっくりな動き。
派手さはないけど継続して緊張感がある。
ゆっくりな状態で綺麗な姿勢を保つのは
相当な体力が必要なんだろうな~、なんて思う。

また、席も一番前なので、
細かいところまで結構見えるのだけど、
ゆっくりした動作の中で、足の指とかに力が入っているのが
見えたりすると、そうだよな~、なんて思う。

どこかで早い動作に転調するのかな?
とか予想していたけど、
結局最後までスローな動作のままで終了。
「其の弐」でした。

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「ホフネン」の方はかなり雰囲気が変わって、
静かな動きと、コミカルな動き/表情の融合が楽しい。

ノートパソコンのカバー、チョコレート、ヨガで使うベル?
のようなものまでいろいろ使用され、
意表をつくアクションの連続ですね。
観客からは笑いも起きてました。

また会場内の客席側のエリアも使っての演技で、
次はどこに行くのだろう、なんていうことも
考えていました。

正直、私自身としては、毎度のごとく全体的なストーリーを
読み取るセンスはないのですが、
そんなことは抜きにしても十分楽しかったですね。

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演目終了後、私の隣に座っていた方と、
加藤さんがお話を始めたので
こっそり(でもないけど)、聞いていたのですが、

・再演とは行っても、前回からはいろいろと変更している。
 常により新しいものを、
 そして、ご自身の体験等を反映されているとのこと

・「其の弐」はあるけど「其の壱」はない(笑)。

・「ホフネン」中、
 加藤さんの足裏に画廊の値札が付いており、
 それを一番前にいた私が受け取るという場面があったのですが、
 そこまでは結構シリアスの流れから一転して
 コミカルな場面も出てきたので、
 私はてっきり演出の一環だと思っていたのですが、
 実は完全なハプニングだった、とのこと。
 後半の流れを汲んだ見事な即興だったと思います。

・衣装は前回にくらべると季節が変わっているので、
 どうしようか迷ったのだけど、
 イメージにあうのがなく結局前回と同じものを使用。
 (とっくりセーター)。さすがに暑かったとのこと。

確かに観客も多かったし、お二人も汗だくの熱演でした。
前回の公演はサスペンスドラマ風でしたが、
まったく違う趣向で恐れ入りました。

(kaede Gallery+fullmoon 1500円)