濡れたGパンを乾かすために荷の上に被せて細ロープで縛り付け、ドラッグストアを着替えのスウェットとTシャツ姿で再び出発する。
21号線を30キロ程進むと、その先は連なる山達の隙間を通る道で滋賀県関ヶ原に通じる。
雲の通り道でもある県境の山の空はまだ、やはり生憎で目線の先の道路も霞んでいる。
合戦の跡地にテントを張ってみたくなり、道沿いのコンビニで三時間半程粘るが見通しが立たず、日が暮れた頃に岐阜市に戻ることに決めた。
そして今夜の宿場にしたのは、数年前に一緒だった植木屋の先輩から得た情報から見つけた21号線沿いの古めの健康ランドで、雰囲気はど演歌である。
演歌ショーに賑わう広間を挟んだカウンター側で飯を食い、疲れ切った体でだらけていると、市内に住むその先輩が遊びに来てくれた。
そして再会の戯れもそこそこに仮眠スペースにて就寝。