京都・今宮神社 樹齢210年のご神木倒れる
京都市北区の今宮神社では、台風による強風の影響で樹齢約210年のご神木が倒れました。境内の施設に被害はなく、けが人もいませんでした。
今宮神社によりますと、ご神木は高さ15メートルを超えるクロマツで、29日午前6時ごろ、根元付近から倒れているのを職員が発見したということです。
「木が場所を選んで、引き際を感じたようにすっと横たわったような思いを持ちました」(今宮神社の宮司)
すでに幹を切断するなどして撤去していて、一部は10月に京都市左京区の由岐神社で行われる「鞍馬の火祭」の松明に使うほか、残りは今宮神社で大切に保管するとしています。
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台風12号通過、京都・滋賀で倒木被害相次ぐ けが人なし
台風12号の通過で京都府は29日未明から暴風雨となり、京田辺市では午前3時18分に観測史上最大となる最大瞬間風速29メートルを記録した。倒木などで少なくとも京都市内の民家7棟が被害を受け、府南部を中心に約1万3千軒が停電した。けが人は確認されていない。
京都地方気象台によると、最大瞬間風速は京都市で25・4メートル、舞鶴市では17・1メートルを観測。京田辺市では10分間の平均風速の最大値である「最大風速」も12・8メートルで過去最大となった。府が午後5時現在でまとめた被害状況では、京都市左京区や伏見区などで計7棟が一部破損した。未明から12市町村で停電したが、29日中にほぼ復旧した。和束町の一部地域では復旧に約13時間かかり、NTTドコモの携帯電話が約4時間つながりにくくなった。
京都市北区の今宮神社では、樹齢約200年のクロマツが根元から倒れているのを29日早朝に神職が見つけた。高さ15メートル以上で境内で最も古い神木といい、佐々木従久宮司(64)は「根が弱っていたのを治療していたので残念」と話した。
綾部市では約千人に避難指示が、府北部を中心に6市1町で約20万4千人に避難勧告が、それぞれ発令されたが、西日本豪雨から継続している地域を除き、午前8時までに全て解除された。最大644人が避難所に身を寄せた。
鉄道では、JR山陰線園部以北などで始発から運転を見合わせ、北陸や北近畿方面の特急も運休が相次いだが、夕方までに再開した。30日はほぼ全線で始発から通常運行する見込み。
滋賀県内では、29日未明に最大瞬間風速が大津市で21・6メートル、甲賀市信楽町で20・7メートルとなり、ともに7月の観測史上最大を記録した。大津市や甲賀市などで約1400軒が一時停電した。
米原市で米原高の教室窓ガラスが1枚割れたほか、愛荘町の住宅物置1棟の屋根がめくれて飛散した。県道3号(大津南郷宇治線)が倒木の影響で通行止めになっている。
県庁では県職員採用試験が実施されたが、交通機関の乱れを考慮して開始時刻を午後に繰り下げた。
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