チェロ弾きに限らず余程の家じゃなければ防音室なんて無いでしょうし、練習用ミュートを持っている人は多いと思います。
自分の家の場合は防音室はありませんが、比較的近隣とは離れている戸建て住宅なので、家族に気を使う以外はミュート無しで練習出来ますが、楽器を持って遠方へ行ってビジネスホテルや旅館で練習する場合に必須なので元々右下のこれを使ってました。
金メッキが剥がれて相当使い込んでますね笑
練習用ミュートとしては、左下のこれを最初に買ったのですが、総ゴム製の割には意外に消音効果が低かったので、高かったけどMyMuteを手に入れて、その後はMyMuteを主に使ってました。
まあ、MyMuteの方は安定の効果で、自宅は勿論、ビジネスホテルや旅館でも使ってましたが苦情が来た事はありませんでした。
ただ、ちょっとやりたい事があって、最近手に入れたのがこれです。
MyMuteは消音効果は高いのですが音色がやや高音寄りと言うか金属的なんですよね。
チェロをサイレントチェロにする。と書かれてましたが、サイレントチェロに近い音色を狙っているのかもしれません。
重さがあるので低音はある程度抑えて、金属製なので高域に関しては比較的音色を変えないと言うコンセプトだと思いますが、個人的には、ゴムのULTRAミュートの方が、演奏用ミュートに近い状態で、音色が落ち着いた感じで好きでした。
このArtinoのミュートは金属プレートをゴムで包んだ物で、言わばUltraとMyMuteの2つの中間的な性質の製品です。
価格も比較的安価で、消音効果も音響測定アプリで計ってみる限りでは、MyMuteと殆ど差がありませんでした。
寧ろ、MyMuteの方が高い弦で音が立つので、騒音レベルのMAXはMyMuteの方が高かったですね。
Artinoは、Ultra同様、外側はゴムの為、高域が抑えられて落ち着いた音となり、中は金属なのである程度重さがあって低音も抑えて、全帯域でバランス良い消音効果が感じられますが、やはり金属音がしないのが好きですね。
まあ、従来の単なる練習用であれば、別にMyMuteで良かったのですが、敢えて練習用ミュートなのに音色に拘って買い替えたのは理由があります。
写真は実際にArtinoを使っているところですが、Ultraと比べると挿入の状態は浅いですが外れる事は無さそうですし、ゴムで包んであるのでMyMuteよりは落とした時に表板を傷付ける心配も少ないですね。