スマートフォンとBluetooth接続できる高性能マイクロフォンMIKmeのiOSアプリ | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

Mikmeのアプリは現在、iOSのみです。
Androidは開発中との事で、2020年内にはリリースするそうですが、自分はiPhone8とGalaxyNOTE9の2機種を使っている関係でAndroid用はあまり必要としていません。
 
今現在のMikmeでもAndroidで利用できますし、それはそれでメリットがある為で、Androidでの利用方法は次かその次の記事でも紹介します。
 
又、iPadのアプリはこの様な感じでiPhone用を流用している為、単純にアプリを拡大表示しているだけで専用ではありませんし、あまり必要性を感じませんが、利用可能です。
 
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今回は、現在リリースされているiPhone用の紹介です。
 
機能的にはMikmeを使った録音、その結果の一覧や再生、設定他の3つの機能があります。
 
1)Remote 
 
Bluetoothで接続しているMikmeの遠隔操作
 
 
赤いボタンで録音開始、録音開始すると□ボタンへ変わりますので、それを再度押して録音停止です。
録音フォーマットは24bit/96kHzの非圧縮WAV形式固定です。
 
Mikmeは一度Bluetoothでペアリングをしていれば、Mikmeの電源を入れるとすぐに繋がりますが、接続すると、上部のインジケータが青に変わりますので接続している事が分かります。
 
この遠隔操作で音だけを録音した内容はMIKmeの本体へ保存されます。
 
本体には16GBのストレージがあり、そこに保存されるのですが、アプリで参照する事が出来ません。USBケーブルをPCへ接続してストレージの中を探す必要があります。
 
MIKmeの中はこの様に見えますが、RECフォルダの中に録音が入っています。
 
フォルダの中は録音ファイル以外に、json形式で録音時のステータスなどが保存されている様です、それ以外に電源を入れたログ等がある様ですが、詳しくは良く分かりません。
Androidと言う名前のファイルがありますが、覗いても空なので何が入っているのか不明です。
 
 
ちなみに、USBケーブルを使い、MikmeをPC等へ接続する場合は順番があります。
 
つまり、ストレージとして認識するのかPCのUSB外付けマイクとして認識するのかと言う事です。
 
これは操作方法としては、ケーブルを接続して本体の電源をいれるか、本体の電源を入れてケーブルを接続するかの2つによって変わります。
 
ただ、それだけではMikmeがどちらで使われているのか分かりませんので、ストレージとして認識している場合は上面のインジケータがオレンジ、外部マイクとして認識されている場合はピンク(薄い青)で表示されます。
 
これはWindowsで外付けマイクとして認識されている状態
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Macでも同様に認識されています。
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ケーブルが接続されておらず、Bluetoothでも接続されていない状態はインジケータが白となります。
 
このRemote モードをどの様な目的で使うのかはちょっと思いつきません。
 
恐らく、通常は使う事は無いと思います。
 
何故なら音だけを遠隔操作で録音してiPhoneへ保存してiPhoneで再生出来るモードがあるからで、これが次のAudioモードです。
 
2)Audioモード
 
遠隔操作で音だけを録音するモードで、iPhoneへ保存されます。
 
 
録音の開始停止は同様ですが、ここで、赤いボタンの隣りにあるアイコンの操作方法を紹介します。
 
これは全てのモードで有効ですが、画面にある様にSoundcheck機能で、ゲインを調整する機能と録音の状態を確認するモニタが出来ます。
 
但し、この調整は録音(録画)状態でなければモニタ出来ませんので、後で破棄出来ますので録音(録画)スタートしてモニタして下さい。
 
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Autoボタンを押せば右側のスライダーが無効となり自動的に調整され、Autoボタンを再度押すとスライダーが有効となりマニュアルでゲイン調整が出来ます。
 
この録音状態を確認するのが左下のスピーカーマークで、通常はスピーカーOFFとなっています(写真はON)
 
私が使っているiPhone8はイヤホンジャックがありませんが、Lightningへ挿せるイヤホンを使うと音がモニタ出来ます。
 
但し、Bluetoothで接続したMikmeの音ですのでリアルタイムよりもやや遅れて聴こえます。
この遅れはモニタ出力する為の品質によって変わり、後述の設定項目で設定可能です。
 
残念ながら、このアプリを使っている状態ではBluetoothスピーカーやイヤホン等には接続出来ませんので、モニタする場合は有線のイヤホンかスピーカーが必要となります。
 
先の記事でも紹介しましたが、Mikme側にもアナログイヤホンジャックがありますので、一般的なステレオジャックはこちらへ挿してあげれば使えますし、こちらは恐らくリアルタイムでモニタ出来ます。
 
もちろん本体にあるゲイン操作ボタンを押さなくともiPhoneからのゲイン操作で調整可能ですし、このイヤホンの音量調整も後述の設定機能で設定可能です。
 
右側の☓印をタップすると元の画面へ戻ります。
 
これはVideoモードでも同じですが、録音停止後の処理は3通りで、停止後に選択します。
 
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◯Take picture
写真を撮って保存
 
写真を撮るとそれが音源のアイコンとなります。
 
◯Save without picture
 
そのまま保存され、アイコンには青色の画像が添付されます。
 
◯ Discard recording
 
捨てる。と言う意味で、保存しませんし、撮影した内容の確認も出来ませんので、テスト録音等はこれで破棄出来ます。
 
3) Videoモード
 
動画をiPhoneで撮影し、音声はMikme(実は本体も)で録音し、アプリでレンダリングするモードです。
 
 
Bluetooth接続してリモート操作で録音操作可能なICレコーダは自分も持っていましたが、動画はスマホで撮影し録音だけをBluetoothで接続したマイクで行い合成出来るマイクと言うのはこれまで存在しなかったと思いますし、この機器の本命的な機能で特許ともなっている機能の様です。
 
残念ながら、標準のカメラアプリの動画よりも機能的に劣るのは間違いありません。
 
動画も1080pでしか撮影出来ませんし、ズームや手ブレ補正等の機能もありませんが、それ程動画のクオリティは高くなくとも良いけど、音は綺麗に録音したい。映像と音声は別位置で行いたいと言う目的にはピッタリです。
※これに関しては別の解決方法があるので、次回でも紹介します。
 
この動画機能に関しては、アプリの作り込みの問題ですので今後改善されて行くだろうと思います。
 
その他の操作に関しては他のモードと同じですので省略します。
 
 
4)保存した動画や音を評価する一覧機能
 
上の三枚の女性のアイコンのものは最初から入っているサンプルです。
全てのファイル、Video、音、お気に入りを抽出して表示し、タップするとアプリで再生します。
 
 
「アプリで」と書いたのは、既に書いている様に、このアプリを使っている間はBluetoothのスピーカー等に接続できませんので、確認は本体のスピーカーかLightningに接続したイヤホンでしか確認できません。
何れかを選択すると編集モードとなります。
 
5−1)編集モード(トリミング)
 
実際に撮影した動画を選択するとこの様になります。
 
タイトルはアプリが勝手につける様で、その下に撮影地が表示されますが、この撮影場所が自宅でしたので黒塗りにしています。
 
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タイムラインを操作して再生する他、トリミング機能で不要な部分を削除して書き出しします。
 
5−2)編集モード(書き出し)
 
私は一番上のExport Videoしか使ったことがありませんが、これはiPhone本体へ保存する操作です。
本体へ保存してしまえば、iPhoneへ接続したBluetoothスピーカーやイヤホンでも聴くことが出来ます。
 
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その他幾つか保存方法を選択出来ますが、いずれの場合も保存する際に最終的に動画と録音データをレンダリングする様で、長時間の録画の場合、完了するまで暫く時間が掛かります。
 
又、上記のタイムラインの左側のアイコンの上はMikme側の録音トラック、下は本体の録音トラックを示していますが、どうやら本体でも録音はしているんですね。
 
恐らく何らかのトラブルでMikme側との通信が途切れたりした場合に全く音声が録音されていないと言う様な事が無い為の保険の様なものでは無いかと思いますが、この本体側の録音とMIKmeの録音はMixingも出来ますので、音響的にも両方で編集できる様にもしているのでしょう。
 
下の画面は上の画面とほぼ同じ状態ですが、こちらは本体側の録音がグレーアウトせずに白くなっています。
 
 
これは設定で本体の録音も合わせて再生している状態で、各トラックの左側のアイコンをタップするとアプリの編集機能画面を表示します。
 
5−3)編集モード(エフェクト・Mixing)
 
 
効果等の設定は各トラック毎に可能で以下の機能があります。
 
◯ Mixer
該当トラックの左右バランス、音量の調整
 
◯Effects
該当トラックの音響効果
 
◯Trim
該当トラックのトリミング。全体のトラックの中で該当トラックの一部だけを利用すると言う様な事が出来る様です。
 
◯スピーカーアイコン
該当トラックのミュート
トグルスイッチとなっていてタップすると切り替わります。
 
これはミュートした状態で、何れかの音源のみの状態を確認します。
最終的には両方が合成してレンダリングされますので、Mikmeのみで良い場合は、本体側のトラックを削除して下さい。
 
基本は、録音状態を確認しながらこのアプリ上で編集して行く様です。
 
 
◯ゴミ箱アイコン
該当トラックの削除。
 
デフォルトはMixierの画面で、再生しながら十字カーソル位置を変更すると変更した方向へ調整されます。
 
こちらは効果の編集画面ですが、操作方法は同様です。
様々な効果がある様ですが、正直、効果の程は顕著に感じられません(笑)
Elvizってなんだよ?と思ってエフェクトに関する所をMIKmeのFAQで調べましたが分かりませんでした。
 
 
 
6) 設定モード
 
MIKmeが高機能である為、設定も様々な内容があります。
アプリで右上に歯車アイコンが表示されている時にこれをタップすると設定モードになります。
 
下の画面はMikmeとBluetoothで接続している状態ですが、Mikme側のUNSELECTをタップするとマイクが本体側へ切り替わります。
 
つまり、このアプリはMikmeとペアリングしているしていないに関わらず、動画撮影、録音を行い編集ができる機能を持つアプリと言う事です。
 
実際、MIKmeを使っていない状態ではIPHONEしか出てきませんが(ここにはiPhone名が表示され、IPHONE(3)と言うのは私が使っているiPhone名です)、そのまま利用できます。
機能は以下となります。
 
◯ Microphones
既に説明したMikmeと本体側マイクの切り替えです。
但し、Mikmeを選択している場合でも、本体側は自動的に録音される様なのでこのインターフェースは微妙ですね。
 
本体側は特に設定はありませんが、Mikmeには設定メニューがあります。
 
 
Mikmeのバッテリー状態やOS,空きメモリ等の状態が確認できる他、オートパワーオフの設定時間や録音品質の選択ができます。
 
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ヘッドフォーンの音量設定がありますが、これは本体に接続したイヤホンの音量設定の様です。
 
◯Pair New Mikme Wizard
説明は全て英語ですが、図入りで、Mikmeの電源の入れ方からペアリングの手順が丁寧に説明されて、最後にペアリングが出来る様になっています。
このMikmeですが、この辺りの細やかな配慮は国民性と言うか日本製に通じるものがあります。
 
◯Get a Mikme
Mikmeのサイトへ行きます。
まあ、ここでも手に入りますし、国内では販売されていないオプションや新製品も手に入ります。
 
◯General
これらも全て英語で丁寧な説明がありますので省略しますが、録音時のMikmeの動作状態を収集するか。本体の録音トラックを非表示とするか。チュートリアルを表示するか等余り重要で無い設定がありますが、その中で、アプリ側でモニタする場合の処理の遅延を設定する項目があり、0.3秒から1.5秒で設定可能です。
長くするとモニタのクオリティが上がる様ですが、その分、遅れて聴こえます。
 
◯FAQs and support
MIkmeサイトのFAQメニューを表示します。
出来ればMikmeを手に入れる前に一通りはサイトで目を通しておいた方が良いと思いますが、ここからでも直接開けます。
 
◯Contact Mikme support
英語に自信がある人はこちらでチャットで質問できる様です。
私は使ったことがありません(笑)
 

長くなりましたが、アプリに関して凡その説明は出来たと思います。
このアプリは無料でダウンロード出来ますし、説明した様に本体のマイクでも利用できますので、先にアプリを使ってみる事をおすすめします。
 
次回はUSBマイクとして使う場合のヒント含めて実際の使用感を書きたいと思います。