テレワークアンサンブルやYouTuberに最強のBluetooth接続可能なマイク Mikme | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

緊急事態宣言も徐々に解除されて行き、街にも人が増えつつあり、営業を始める店舗等も増えている一方で、音楽や舞台芸術等に関わる人達の仕事の場は相変わらずです。
 
先日、Facebookの知人の記事でドイツ発の「新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック期間中のオーケストラ演奏業務に対する共同声明」 原文はこちら 
 
というのを読んでみましたが、正直、そんな状態で演奏等出来る訳無いだろう。と思いました。
 
写真は、某プロオケの練習場ですが、実際にこれらを考慮して配置するとこんな状況になるんですね。
 
その他、真面目にこう言う実験なんかもしている様ですね。
 
 
言われている方も真面目に言われているんでしょうが、アホらしくてオーケストラなんてやってられませんよ。
 
これまでだって多くの流行性感冒やインフルエンザが流行した時でさへ、こんな馬鹿な事は過去の人類はやってませんでしたし、何故コロナだけ特別扱いなのか不思議でなりませんね。
 
今の人類は火を見て怖がっている原始人や写真を見て魂が抜かれると言ってる明治時代の人間と大差ない様な気がします。
 
何故かと言えば、医者や学者は「データが無いもの」や「未知の物」「知らない物」で、特に危険な物に対しては徹底的に保守的であり、「可能性」と言う責任を取る必要がない「予言」で彼らが先導している為です。
 
専門家と言うのは医療関係者に限らず通常全てが未知のもの経験した事無いものに対しては保守的です。
 
実際、システム開発でも開発経験が無い場合、やってみて損失が出ない様に「倍半分」の見積もりを出す等と言う事は当たり前にやっていますが、日本の今回のコロナに対する専門家で中心的な意見の方も似たような事をやって、それによって80%削減等と言う言葉が広がりました。
 
これは国内だけでなく、世界中でも「専門家」ならそれ程変わらないと思いますし、早く、世界中を巻き込んでいる集団ヒステリー状態から脱出して欲しいと切に願います。
 
さて「まくら」が長いと桂歌丸さんの落語の様になってしまいますので本題です。
 
この様な状況の中で、プロの皆さんが、最近、演奏動画の配信をされている方が増えました。
 
1人の場合もあれば、テレワークアンサンブルと言う形で複数の動画を組み合わせて1つにしてグループで発表したり様々ですね。
 
今、自分が参加しているオーケストラも2つ活動停止中ですが、この状況では、自粛解除となった途端に浮かれ騒ぐ陽気なアメリカ人と違って、誰かがやらない限りやらない日本人ですから、活動再開などしそうもありませんので、自分でも楽しみを見つけなければと思い手に入れたのがこれです。
 

 

一言で言えば、上の写真のタイトルにありますが

 

1) Bluetoothでスマートフォンへ接続して動画撮影時に使える高性能マイク

 

2) Bluetoothで接続したスマートフォンで離れた場所から録音開始・停止が出来る高性能マイク

 

3) パソコンやスマートフォンへUSBで接続して使える高性能マイク

 

と言う物です。

 

聞いただけでワクワクしませんか?

 

作っているのはオーストリアの会社で、AKGやJBL,Samsung、Audi等に居たエンジニア達がスピンアウトして起業したそうで、以前はクラウドファウンディングで作っていた様ですが、製品化して軌道に乗ったのかもしれませんね。

 

さすがにこれだけの高機能ですから正直高いです。

 

 

 

国内だとここが最も安価に手に入ると思います。

 

もしかすると国内の総代理店なのかもしれませんが、日本語のレビューも沢山あり最も充実しています。

 

ただ、本家のウェブサイトが最も詳しく、MIKmeを使った場合と使ってない場合の比較動画等もありますので手に入れる前には見た方が良いと思います。

 

師匠に価格を伝えて性能を話した所「でも弦1セットよりも少し高いくらいでしょう。性能が良ければそのくらいは関係ない」と言われてました。さすがプロ。

 

ちなみに、師匠の場合は本番以外も、遠隔操作で練習を録音して、今のテイクがどうだったか?と言うのをその場で聴けると嬉しい。と言われてましたが問題ありません。

 

この本体には専用ケースもありますので、それも合わせて手に入れました。

 

 

ヨーロッパから来ただけあって、全般的にお洒落な雰囲気です。

 

マニュアルは全て外国語ですね。。

 

マニュアルも含めて本家のサイトにもSupportがありますが、かなり詳しいですので英語又はドイツ語さへ理解出来れば分かると思います。

 

本体と充電用USBケーブル、それにUSBケーブルをクランプして使うノイズフィルタが付属しています。

これはPC等で使う場合にUSBケーブルを経由してノイズが入るのを防ぐ為だと思いますが、これ一つ取っても音質には拘りを感じます。

 

 

本体はスピーカーっぽく見えますが、それは本体の中央にある大型のダイヤフラム型の集音部分の為ですね。

 

金メッキされた1インチのダイヤフラムのコンデンサーマイク(カプセルと呼んでいます)が、外部の振動防止用の細いスパイダーサスペンションと言う物で保持されています。

この辺りも「凝ってますね〜」と言いたい所です。

 

後述する様に24bit/96kHzのADC(アナログデジタル変換器)を内蔵してハイレゾ録音出来るレコーダは少なくありませんが、これだけの集音構造を持っている物はちょっと知りません。

 

メーカーのイラストです。

技術的な詳細は本家のこちらを参照して下さい。

素晴らしい性能です。

スペック的にはゴールドとシルバーがある様ですが国内で手に入るのはゴールドの様で、私が手に入れた物もゴールドです。

ゴールドの場合は内蔵SDが16Gあり、本体のみでも録音可能な高音質ICレコーダとなります。

 

底面にはカメラ用(1/4インチ)のネジがありますが、コイン等でこのネジを取り外すとマイク用(3/8インチ)のネジが利用出来る様になっています。

この辺りも手持ちの周辺機器に応じて変更出来るのが良いですし、ノイズを減らす為と設置が良くなる様に周囲はゴムが貼ってあり、細かな気配りがされています。さすがドイツ製ですね。

 

 

背面部は操作系で、電源スイッチやBluetoothペアリングボタン、

USBコネクタ、モニタが出来るオーディオ出力とゲイン調整用のボタンがあります。

 

一般的にこの程度の価格帯で、録音状態がリアルタイムでモニタ出来るレコーダは少ないと思いますが、このMIKmeは電源が入っているだけで録音状態に関わらずイヤフォン等でモニタしてゲイン調整が可能です。

 

又、スマートフォンにBluetoothで接続している場合はスマートフォンに接続したイヤフォンでモニタしながらアプリで離れた場所からゲイン調整が可能です。

 

 

上面にはマニュアルで操作する場合の録音のスタート・ストップボタンとボタントップのLEDは現在の状態を示すインジケータを兼用しています。

 

その他、買う前に分からなかった点や注意点を幾つか紹介します。
 
当然ですが、ステレオ録音は出来ません。
但し、2台のMIKmeをペアリングしてアプリ上でステレオ録音出来るそうですが、2台買うには価格が・・(笑)
 
その為、音源が広いオーケストラ等よりもソロや小編成の室内楽等、音源の幅がそれ程広くない対象を録音するのに適していると思います。
 
対応しているスマートフォンは現在、iOSのみで、基本iPhoneです。
iPadもアプリが使えますが、iPad用では無くiPhone用をそのまま使いますのでアプリを拡大させるだけです。
 
自分が使っているiPadPro12.9(2020)はマイクの性能も非常に良いので、遠隔でMikmeを使いたいと言う様なケース以外は使う必要は無さそうです。

但し、本家のサイトを見ると、年内にはAndroidのアプリもReleaseすると書かれていて、必要なら現時点でβ版がダウンロード出来る様です。
 
又、USBケーブルで接続する場合は、Mac、Windows、Android、iPhoneやiPadでも外部マイクとして利用できますが、ただ、録音は24bit/48kHzとなります。
 
間違いやすいのは「標準」のカメラアプリの動画で撮影するのではなく、専用のMIKmeアプリのVideoモードで撮影すると言う事です。
その為、動画の品質その他はこのアプリに依存します。
 
アプリに関しては次回紹介しますが、基本的な操作などは非常に使いやすいのですが、残念ながら音は高音質で録音出来ても、映像そのものは単に機種のレンズが持つ画角で撮影され、パン等の操作も出来ません。
 
どちらかと言うとiPhoneを固定か逆にマイクは何処かに固定設置して、iPhoneを持って移動する様な形ですね。
 
固定撮りだと意味が無さそうですが、例えば、顔出しをしない撮影の場合、MIKmeは音が良い音源の正面に置いて、スマホは顔が映らない場所に置いて撮影する等と言う事が可能です。
 
演奏じゃなく、YouTuberの方で商品紹介する場合にもスマホで商品を説明する場合にMIKmeは声が良く拾える場所に置いておけば良く、ズームの操作等でスマホを障ったりしてもノイズが乗りません。
 
通常、この様な場合、録音と映像を別撮りして編集する作業が必要となりますが、MIKmeを使えばアプリでやってくれますので格段に楽になります。
 
ちなみに、このBluetoothで接続して高音質で録音できる技術は特許となっている様ですが、80以上の特許に40以上のデザインアワードで受賞しているそうですが、このMIKmeが日本であまり有名で無いのが不思議です。
 
次回は、アプリの機能を中心に紹介したいと思います。