シャラポワ引退しちゃいましたね。
最近だと、スケートのザギトワ、古くはコマネチ等、美人で強いと言う才色兼備備えた選手の一人でしたね。
スポーツ選手は一般的に現役が短いのですが、それまでの努力と比較すると合わない気がします。
もちろん、努力しても上へ行けるのはごくわずかですが、それでも、そこを目指す人は後を立たないと言う事は魅力があるんでしょうね。
私が多少関わりのある音楽の業界も似たようなもので、音大へ行ったからと言ってプロの音楽家になれるとは限りません。
音大は医大同様にお金も掛かる上、それ以上に子どもの頃から含めた長い時間の訓練も必要ですが、それだけやっても大抵の場合、自分が目指すところへ行ける人はごくわずかですね。
そもそも、プロスポーツ選手もそうですが「プロ」と言っても「医者」や「弁護士」の様に資格がある訳ではなく、音大へ行って無くとも「俺はプロだ」と言えば今日からプロになれます。
ゴルフはスポーツの中では比較的珍しく「プロテスト」と言うのがあるので別ですが、殆どの場合、要するに「(それだけやって)食っていけるかどうか」と言う事が「プロ」の基準になると思います。
例えば、野球やサッカーであれば特定のチームのドラフトで入るかテストで入る方法でしょう。
一方、音楽の世界なら、組織へ所属する場合は、プロのオーケストラへ所属する。警察や自衛隊の音楽隊へ所属する。と言う方法がありますが、この場合は、何処も「オーディション」と言う一定レベルの技術があるかどうかを含めたテストがありますね。
勿論、それ以前に大抵は書類審査があり、何処そこの音楽大学を出ているかや何処そこのコンクールで賞を貰っているかと言う事が学校の内申書同様に重要視されますし、書類には出てこない、そこのメンバーと師弟関係がある等、コネクション等も関係しているケースも少なくありません。
ピアノ以外の奏者なら、これらの音楽団体はスポーツでプロチームに所属すると言うような位置付けですので、ある意味ここが頂点だと思いますし、誰しもがここを目指していると言っても良いでしょう。
但し、プロチーム同様に数も限りがありますし、当然、必要な人数も限りがある為、音大へ行ってもここへ到達できる人はごくわずかです。
例えば、世界的なコンクール等へ入賞したり宮本笑里さんの様に技術と類まれなる美貌があれば「ソリスト」として活躍できますが、恐らく、コンクールへ入賞するのも、持って生まれた物の違いはオーケストラへ入る以上に困難でしょう。
一人で完結するピアノの場合はこの「ソリスト」が頂点ですが、他の楽器以上にここへ到達できる人はごくわずかで厳しい道程です。
恐らく殆どの人はこの路線から外れて
音楽の先生や音楽教室を含む教師
地方の音楽家としてイベントやアマチュアオケの客演、地方の音楽スタジオの講師、スタジオ・ミュージシャン等で演奏
別な仕事をしてアマチュア音楽家として活動する。
と言う様になります。
楽器を子どもの頃からやっている人は脳も鍛えられますし、家庭が裕福と言う事も多く塾などへも通わせている為、それなりの学校へ行ってる人も少なくなく、たまに医者であり、演奏家として活躍している人も居ますが、それは別格。
この様に様々な形の「プロ」が居ますが、楽器を演奏するだけで食っていけている人はごくわずかでしょう。
女性の場合は結婚して永久就職と言う手もありますが、男の場合はそれも難しいでしょうから敬遠され、自然と女性が多い世界となっている様です。
最近はプロのオーケストラでも、東京の御三家以外は地方へ行くと給与が少なくて大変ですし、収入だけみたらサラリーマンの方が遥かに良かったりします。
一定の職業へ付いている人以外は収入も安定せず、他のバイトをしたりして食べてる人も少なくありませんね。
自分はアマチュアの演奏家で良かったと思いますが、今、こう言う「プロ」の人達が「コロナ」の自粛で、無観客試合や公演中止などで厳しい立場に立たされています。
簡単に「自粛」等と言いますが、それで生きている「プロ」の人達は、それに関する準備含めて相当な労力も費用も使っていますし、それが簡単に「ナシ」となる訳ですからこの様なイベントの当事者やそれに関係する仕事をしている人達含めて死活問題です。
実際、自分のコントラバスの師匠も東京でのリサイタルが中止となってしまいましたし、それ以外でも音楽関係のコンサート等が中止となっている話を聞きます。
「来月15日まで」と言いますが、潜伏期間が長くて1週間前後ある様なコロナウィルスなのに、高々その程度の期間イベントを自粛した程度で収束するとは思えません。
何故ならイベント以上に普段の生活、仕事や通勤通学、買い物で毎日不特定多数の人と接触する機会は多い訳ですから全く意味が無いと思います。
寧ろ、イベントで感染したのなら、場所も時間も特定出来ますし、通勤通学で感染するより余程感染状況や経路は分かりやすいでしょう。
やるなら外出禁止くらいにすればともかく、この様なその場しのぎの場当たり的な方針で収束するとは考えられませんし、それも、自粛は基本国民に丸投げです。
震災の時も自粛ムードで経済が停滞する状況がありましたが、あれは「雰囲気」だけの話で、皆で「自粛は止めよう」と言えば止められる程度だったので未だマシでした。
今回は「自粛」と言う手段を採っても何の意味も無い上、いつ収束するかも分からない状態ですから、経済の停滞は別の意味で悪影響を及ぼすでしょう。
本気で解決する為には、暫く感染源の中国からの入国を制限し、インフルエンザ同様に保険適用で早期検査が出来る体制を作る事だと思いますが、それでもインフルエンザは毎年1,000万人の感染者が発生します。
ただ、残念ながら、外交的には中国の顔色を見ているのでそういう選択も出来ず、相変わらず、中国からの渡航者はドンドンやって来ますし、予算にしても散々やって来た大企業や富裕層の優遇税制に加えて、トランプのポチとして顔色を見て大幅に予算を取って兵器を購入している為お金もない。
しかし、そういう思い切った判断と手段が出来ない様な政府や、この様な危機的状況に対応できない安倍政権が長期に維持できる状況を作ってるのは一部の国民です。
目先の利益や自分達の生活だけ考えて自民党へ投票している、又は選挙も行かずに傍観者として生活して、マスコミが垂れ流す情報や良く分からないTwitterによって騒いでいる皆さんが今の状況を作っている訳です。
一番の原因はここだと思いますし、そのツケがここに回って来てるのだと思います。
今後、この状況がどうなって行くのか分かりませんが、正直あまり希望的な予測が持てません。
もうこの状況で、南海トラフ巨大地震等が発生すれば日本は「終了」でしょうね。
お腹が痛くて逃げ出した前科がある口だけしか取り柄が無い安倍首相には、これだけ厳しい状況に対応する能力は期待出来ません(笑)
以前の記事で、インフルエンザの感染者数が例年1,000万いると書きましたが、交通事故の死傷者数は約100万人いますし、がんで死ぬ人も40万人近く、自殺者でも2-3万人居ます。
考えてみれば、他の要因によってこれだけの数の死者が居るんですから、高々国内で数百人程度の感染数と世界規模で見ても2,000人程度の死者で騒ぎ立てて、挙ってマスクをして歩いてる姿は正直滑稽としか言い様がありません。
自分はコロナとは関係無く、随分以前から免疫力を高める為の朝食を食べていると言う記事も書きましたが、普段の生活でも、今死んでも後悔しない様な生き方をする様に努めてます。
現実的には死ぬ前に1週間ほど頂ければ、PC内の重要なデータや銀行や証券の情報などを必要な人へ渡せる時間が出来るので有り難いですが(笑)
10代から今まで好きな音楽を続けて、結婚して、可愛い子どもや孫も出来て、好きな仕事もやって来たので、特に心残りはありませんし、音楽や仕事は過去形では無く「今も」やっています。
最近、英会話や中国語の勉強もやってますが、クラシック音楽をやっていると海外の奏者と話をする機会も少なくないと言う事もありますが、主な目的は自分のスキルアップに過ぎません。
「もし世界の終りが明日だとしても私は今日林檎の種子をまくだろう」
と寺山修司がゲオルギウの名言として紹介してますが、言い換えれば
「運が悪けりゃ死ぬだけさ」 ← 若い人は分からない。
と言う事です。
普段通りの生活をして罹った時は罹った時。
そう言う意味では、今回のコロナ騒ぎは普段の自分の生き方含めて、自分に向き合う良い機会かもしれませんね。
シャラポワも心残りが無いので現役を引退したのだと思いますが、皆さん、今死んでも後悔しない生き方されてますか?