AVIOT TE-D01d 完全ワイヤレスイヤホンを手に入れました。 実使用での追記あり | iPhone De Blog

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dデリバリーを毎月5,000円半年利用したら30,000ポイント貰えます。と言う大盤振る舞いなキャンペーンで頂いたポイントを利用して手に入れた完全ワイヤレスイヤホン TE-D01d
 


最近は完全ワイヤレスイヤホンも玉石混淆で何を選んだらよいか分からない中でこれを選んだのは取り敢えず、見た目と機能でした。これに関しては音を聴かなくとも分かりますから(笑)
価格に関しても、価格帯が様々で、以前手に入れたGLIDiCの TW-5000よりもやや高い価格帯となります。

音に関してもネットで色々レビューを見てもクラシックを聴いてレビューしたものは少ないのですが、このAVIOTは日本人向けにチューンしたと言う事と低音に関してはある程度どのレビューも評価は高かったので、まあ、良いかと思って購入しました。

http://aviot.jp/

このAVIOTは「VGP2019」オーディオビジュアルアワードでも賞を貰ってる会社ですから技術力もそれなりに評価は高い様です。
http://vgp.phileweb.com/vgp2019/

但し、後述しますが、この音に関する印象もちょっとした事で非常に変わりますので、私も含めて他人のレビューはあまり信用できませんのであくまで参考までにして、自分は機能的なところを中心に書いていきます。

さて、見た目で気に入ったのは、このアイアンマンチックなダークルージュとゴールドの組み合わせの見た目ですね。
黒とか白とかは割と多いのですが、このシリーズはカラーリングも結構好きです。

 

 

 


同梱されているものはこんな感じです。
 


ケースの上が光っているのは中のイヤホンの充電ランプが見えている為で、充電中はこれが光る様で、充電完了後は消えます。
 

前面には蓋を空けるプッシュボタンとケースの充電状態を示すLEDがあります。
 


蓋を開けた時等に点灯してケースの方の充電状態を確認できます。
 

裏には二つのUSBコネクタがあります。上が充電用のマイクロBで下の黒い蓋はUSBAのコネクタの蓋ですが、これはすぐ無くしそうなので取り外して使うでしょうね。
 


GLIDiC TW-5000は普段の持ち歩きを考えてコンパクトと言う事が購入した理由でしたが、比較するとTE-D01dの方がやはり大きいですね。
 
 


GLIDiC TW-5000はカナル型の挿入するだけの構造ですが、TE-D01dはサイズの関係かイヤーフックも装着して使用します。
 
以下はTE-D01dの仕様です
 
ドライバー φ6mmダイナミック型
感度 91dB±3db
インピーダンス 16Ω
最大入力 5mW
搭載SoC Qualcomm社製QCC3026
マイク cVc8.0ノイズキャンセリング
防水規格 IPX4
バッテリー容量 イヤホン片耳50mAh/ケース1800mAh
通話時間 最大4時間
再生時間 最大9時間
充電時間 約2時間
対応コーデック AAC,SBC,aptX
対応プロファイル A2DP,HFP,HSP,AVRCP
充電ポート MicroUSB
Bluetooth version 5.0
Bluetoothマルチペアリング 3デバイス
自分が購入した理由が以下の3つです

1)本体が50mAhですが(コーデックによりますが)再生時間が9時間と長い点とこのケースが1800mAhあるので、相当回数の充電が可能で、同時にこのケースがモバイルバッテリーとなると言う点。

2)最近評価の高いQualcommのQCC3026チップが搭載されていて、Bluetoothが途切れ難い、aptXのコーデックへ対応しているという点。
このQualcommのチップを採用しているイヤホンも増えてきましたが、この手の小さなイヤホンは中のチップが性能の大半を占めますので、良いチップを使ってるかどうかは重要です。

3)仕様には書かれてませんが、φ6mmダイナミック型の素材にグラフェンドライバーを使用している点。
グラフェンは非常に硬度の高い素材で、最近の完全ワイヤレスイヤホンやカナル型イヤホンではトレンドとなっている素材で、炭素の原子が蜂の巣状に並び、それでいて厚みは原子1個分という形状で、軽くて伸縮性があり平面での硬度はダイヤモンド以上の素材で、このグラフェンドライバーは、素材の特徴から反応性がよく、クリアな音や細かな音の変化高音の伸び等を特徴としている様です。以前はハイレゾの高級イヤホンへ使われてましたが、最近は安価な完全ワイヤレスでも採用される様になったもので、これが使われているかどうかもチェックポイントですね。

さて、肝心の音ですが、確かにTW-5000とは全く違ってましたし、ワイヤードイヤホンのAKGよりもダイナミックレンジの広がりも音圧もしっかりあるのは驚きました。

先ず、自分が持ってる中でクラシック音楽を聴くのであればこのTE-D01dの方でしょう。
オーケストラの演奏を聴くと低音も非常に音圧がありますが、ppでのチェロの高い音も良く聴こえて来ますし、左右のバランス調整も広がりがある形にしてあるのか音場が広く感じて音に包まれる感じがしますし、動画等で、車が右から左に動いていく様子も良く分かります。

今回、ギターを含む全ての弦楽器、ボーカル、落語等色々聴いて、動画も見ましたが、総じた印象は良かったです。

印象に残ったのは押尾コータローさんのアコースティックギターの響きと広がりや弦楽器のデュオやトリオの各楽器が明確に聴こえて来る感じです。
前者はアコースティックギターが持つ音域の広さをかなり忠実に再現してるのかもしれませんし、各楽器の音の分離はこれに加えてバランス調整によるものかもしれません。

POPS系に関しては電気系の楽器はどの楽器も全く問題なく再生している様ですし、ヴォーカルの場合は、高い声の人から低い声の人まで色々聴いてみましたが、一番良くこの完全ワイヤレスの良さを伝えてると思ったのは平原綾香さんでした。
彼女の発生直前に聴こえる吐息から声の広がり、声のトーンや音域が良くマッチしてる感じでした。
ヴォーカルだと中島美嘉さんや玉置浩二さんの実力派は聴き応えがある印象で、落語は歌丸さんの高い声や小さんさんの低くてボソボソ喋る声もしっかり再現しています。

但しですが、この印象は実はイヤーピースに非常に影響されるという事が分かりました。
特に低音に関してはこのイヤーピースに相当左右される気がします。

たまたま手持ちのAKGのイヤーピースと交換してみましたがこちらの方が低音は圧倒的な印象に変わります。
標準のイヤーピース(白い方)は総合的には良い気がしますが、パッと聴いた時の「おぉ」と言う感じはAKGのイヤーピースの方が圧倒的でした。

これは形状の違いや構造等が影響している様ですね。サイズを見ても、標準の方(M)はやや大きく、AKGのMサイズはそれよりも少し小さく、形状が少し丸くなっていたり音が出る部分の直径がやや細く、写真では分かりませんが、丸くなっている部分は非常に薄く、首の部分が耳に合わせて動くような形となっています。

このイヤーピースはA-Focusというところが作ってる様ですね。

image

然しながら、この圧倒的な低音のボリューム感で聴いてると正直耳が疲れるので長く聴くのは標準のイヤーピースの方が良さそうですが、イヤーピースを変えるとこんなに違うのかと発見しました。

このTE-D01dというのは購入して、ユーザー登録するとSpinFit社製CP-100Z SS,S,Mサイズ合計3ペアを500円で購入できるというサービスがある様で、これも頼んでみたいと思います。
AKGのイヤーピースもSpinFitも構造が似てるので恐らく似たような印象となるのかもしれませんが、試しに、TE-D01dと比べるとスカスカになる印象のTW-5000もこのAKGのイヤーピースを付けるとややしっかり感が向上する感じになりました。

但し、このTW-5000はSBCしか対応していないので音質はaptXに対応しているTE-001dとは比べ物になりません。
今回、このaptXに対応している完全ワイヤレスイヤホンとGalaxyNote9を使ってApple Musicのアプリで再生しましたが、同じイヤホンでもiPhoneSEのAACとは別物と言うくらい音質が違って聴こえたのも発見でした。

それまではそれ程拘りも無くiPhoneで聴いてましたが、iPhoneSEのAACは全体的に丸く納まった感じの音で、低音以外の音の中の突出した部分、楽器の弦の擦れる音や声のややかすれる感じや倍音が含まれるであろう響き等が再現できてない印象でした。

元々、このAACとaptXが含まれる転送データ量が全く違うので仕方ありませんが、聴き比べるとこんなに違うものなのかと驚きました。
勿論、データ転送量が多ければ、それだけバッテリーの消耗も早く、場合に依っては動画などは遅延が発生する様です。

追記)
考えたら、元々スマホへ保存されている時点でApple Musicだと同じAACの筈だと思いますから変わらないんじゃないかと思いましたので、試しにAmazon Music(こちらもAAC)を使って再生しましたが、やはり音質の違いは顕著で、何れもSEの方は丸く納まった感じで、比較しなければ分かりませんが、Galaxy Note9の方がリアルな感じでした。
やはりBluetoothでデータを送る場合に端末によって何らかの違いがあるんでしょうね。
もしかするとiPhoneの最新機種だと又違うのかもしれません。が、自分の持っている端末ではGalaxy Note9の方が好印象でした。


再追記)
iPhone8を手に入れたので(後述の記事参照)
試しに、iTunesでCDをインポートする場合に、高音質コーディック(AIFF)を選択してインポートして、Galaxy Note9とiPhone8で比較して聴いてみましたが、結果的にはAACでインポートした場合での印象と全く同じでした。
つまり端末の違いと言うよりもBluetoothのコーディックの違いと言う事だと思います。




やはりGalaxy Note9のBluetoothのコーディックaptXと比べるとiPhone8のAACは音がボヤケた感じになりますし、これはiPhone8の出力アンプ系の設定の問題かもしれませんが、ffで音が割れる現象が発生します。これはiPad Pro12.9で再生すると割れる事は無いので、端末のオーディオ系の違いかもしれませんが、iPhone8に付属しているワイヤードイヤホンで聴くとこちらの方が音はややスッキリする感じです。(8はイヤホン端子が無いのでAKGは使えません)

Appleの事ですからiPhoneの音質調整と言うのは自社のイヤホン(付属のイヤホンやAirPods)で最高となる様に調整されているだろう。と思ったのですが、このワイヤードイヤホンをiPad Pro12.9へ繋いでみたところ、全く聴けた音では無く、iPad Pro12.9の場合はTE-D01dの方がワイヤードイヤホンより遥かに高音質でした。

この様に端末によっても印象は随分変わる感じなので、この手のレビューはやはり参考になりませんね。


自分はイヤホンで音楽を聴くのは基本好きではありませんが、以前使ってたBOSEのワイヤードイヤホンは低音は良く聴こえて来ますが弦楽器の細かいところが低音で誤魔化されてる様で、低音が殆ど再生されないTW-5000の方がソロ等の細かいところは良く分かるのでチェロの練習の参考音源等を聴く場合に利用してました。

ただ、音楽的には正直楽しめなかったので、今回、これを手に入れてみましたが、低音や高音までバランス良く再現してくれるTE-D01dは楽譜を見ながら音楽を聴く場合も低音で誤魔化されず細かい点まで良く聴こえて良来るので良い気がします。

TE-D01dで気に入らない点)

1)疲れる
英会話のストリーミング等を聴く場合等、無駄に低域が聴こえる必要も音圧も必要ありませんし寧ろスッキリ聴こえるTW-5000の方が疲れないで長く聴けます。
動画も同様で、音質に拘らず長時間聴くならTW-5000の方が疲れない気がしますし、正直、これだけの音圧だとイヤホンで音楽を聴き慣れない自分の場合交響曲1曲聴くのはしんどいかもしれません。

2)装着感がイマイチ
TE-D01dは装着感も決して良いとは思えません。正直「大きい」という気がしますし、これはイヤーピースを色々交換してみても同じ印象だったので、今の手持ちだと、AKGのワイヤードイヤホンがやはり軽くて良いですね。
遮音に関してはイヤーピース次第という所で標準のイヤーピースはそれ程遮音性は高くない気がします。

以上の2点で終日着けっぱなし等という目的の人には向かないかもしれません。
自分の様に必要な場合、楽譜を見ながら集中して音楽を聴くのにワイヤードイヤホンは邪魔と言う人には良いでしょう。

追記)
先日、初めて長時間着けてみましたが、装着感に関しては慣れですね。
1時間着けてたら耳が慣れてしまいました。


3)電源切るのが面倒。と言うか切らないとどうなるのかの説明が不十分

TW-5000の場合はケースへ入れると電源オフ、出すと電源オンとシンプルでしたが、下の説明書にもある様に、電源スイッチが左右あって、これを長押しするとそれぞれが切れる仕様となってます。
一々、2個とも電源落とす等非常に面倒。



ところが、ケースへ入れて蓋を閉めるとそこから自動的に充電を開始する様で、その時点でBluetoothの接続が切れます。
その後、充電が終了すると最初の写真にあった蓋から見えるLEDは消灯して、どうやらそのまま電源オフの状態かスタンバイ状態となる様です。
つまり、事実上ケースへ入れるのが電源オフとなる様ですが、この記述が説明書にはありません。
 
追記)
 
※取説を良く読むと、『本体の電源がオンの状態で、充電ケースに本体をセットしてもイヤホンの電源は自動でオフになりません。』の記述の後『イヤホンは満充電になった際に自動的に電源がオフになります。』とありました。
ややこしいですが、要するに必ずしもケースへ入れたからと言って電源は切れない。という事ですね。
但し、実際には、ケースへ入れて蓋を締めて充電を開始すると(充電中=充電終了せずとも)Bluetoothは切れる様なのでやはり充電開始後に電源は切れてるのでは無いかと思います。

ちなみに『本体充電時に充電ケースのバッテリー容量がなくなった際、本体が自動的にデバイス機器に接続される場合がございますが、これは故障ではありません。充電ケースへのこまめな充電をお願いします。」とありました。

つまり、ケースから他の端末へ充電していてケースのバッテリーが無くなるとケースの中に入ってるイヤホンが勝手に繋がる事がある。と言う事ですね。
 
ちなみに、蓋を開けるとその時点で自動的に最後に接続した端末へ接続する様です。
ただ、TW-5000の場合はケースへ入れなければ電源を切る機能が無かったので、端末の切り替えが面倒で、自分は端末側のBluetoothを切って対応していました。
これは、TE-D01dも同様な様で、端末を切り替える場合は、使ってる端末ののBluetoothを切って接続を解除して違う端末のBluetoothから接続する(既にペアリング済みの場合)という使い方になります。

4)ペアリングの方法がイマイチ分からない。何故かGalaxyNote9は2個出てくる。



基本的にL側を2回連続で押すとペアリングモードとなる様ですが、クアルコムのチップの機能上の特性(省略しますが2個のイヤホンの親子関係を自動的に切り替える)の為か分かりませんが、GalaxyNote9は1対ではなくTE-D01d_L、TE-D01_Rと言う具合にBluetoothの接続機器一覧に左右が別々に2個出てきます。
何れかを選んでも両方繋がりますが、使ってる方は?ですね。ちなみに、iPhoneSEはペアリング時に表示されるTE-D01d_Lを選ぶと「ペアリング成功です」と言う声が左側から聴こえた後、メッセージで(恐らくR側)のペアリング確認メッセージが表示されます。これをタップすると右側から「ペアリング成功です」と聴こえます。
但し、一覧にはTE-D01d_Lしか出てきませんが、これを選ぶと右側も自動的に繋がります。
後からRも表示されましたが、一個にまとめてくれよ。と言いたいところですがチップの仕様なのでしょうね。

追記)
端末を切り替えて使っているうちに、L又はRの何れか片側しか繋がらない状態となってしまいました。繋がっても「接続しました」のメッセージが流れずに繋がる様な状態で、恐らくチップの親子関係がおかしくなったのかもしれません。
この場合、ケースへ両方入れた状態で両方のボタンを10秒間押すとリセットされる様ですが、リセットされた状態と言うのが良く分からなくて上手く行きませんでしたが、どうにかリセットしてペアリングを再度行って両方繋がる様になりました。
この辺りはチップの仕様なのかもしれませんが、TW-5000と比べると非常に面倒で分かりにくいですね。
多分、この手のガジェットの扱いに慣れてない人は困惑するでしょうし、Amazonにもその手のレビューの書き込みが見られる様です。

5)音量の操作系がイマイチ使い難い

このTE-D01dのスイッチそのものが結構固いのであまり押したくないのですが、音量を下げたい。上げたいと言う場合の操作が面倒です。
音量を上げる時は右を3回(笑)、下げる時は左を2回(ペアリングと同じ方法だが、繋がっている時は音量を下げる機能となっているらしい)と操作するのですが、2回はともかく3回は難しく、1回と認識されてしまい再生が停止してしまいます(左右どちらも1回押すと停止中だと再生、再生中だと停止となる)。
この辺り、自分は端末側の操作ができる状態で使いますが、イヤホンを着けて歩いてる様な人だと使い難いかもしれませんね。

結局、名前は完全ワイヤレスイヤホンですが、完全なのはワイヤレスってだけで、それ以外で完全なものは中々ありませんね。

そもそも音楽なんて、耳の中で鳴るものではありませんよ(笑)
楽しむならライブに限ります。