その後、映像を探した限りでは2011年のドン・キホーテのソロでは既に使ってて、先に紹介したこの動画は2013年のマスタークラスの映像だ。
先日のコンサートで、僕が見た。と言う事は、ここ数年は使ってる筈だ。
取り敢えず、何も考えずに同じ様に小指を入れてみたが、入れる場所や本数は人によって違うかもしれない。
師匠の場合は最初、小指は上と下の二本通す方が良いかも?と言われていたし、クヴァントは薬指を横に走ってる輪の中へも通してる様に見える。
こうするとガッツリと弓が手にくっつくが、自分はあまり手が大きく無く、これだとコントロールが全く出来なくなるので小指の先だけ入れる様にしている。
実はこのバンドを装着して小指を掛けてすぐに気がついたことはこれだ。
弓を持たなくて良いということで、当たり前だが、弦楽器を弾いてる人には驚くべき事だ。
「弓を持たなくて良い」ということは、例えばこの様に楽器に弓を当てた時も親指を当てなくとも弓が落ちないと言う事だ。
通常、人差し指と親指で挟んで弓を当てるが、弓先へ行くに従って手の位置が遠くなるのでしっかり捻らないと弓が弦に乗らない。先日のコンサートで、僕が見た。と言う事は、ここ数年は使ってる筈だ。
取り敢えず、何も考えずに同じ様に小指を入れてみたが、入れる場所や本数は人によって違うかもしれない。
師匠の場合は最初、小指は上と下の二本通す方が良いかも?と言われていたし、クヴァントは薬指を横に走ってる輪の中へも通してる様に見える。
こうするとガッツリと弓が手にくっつくが、自分はあまり手が大きく無く、これだとコントロールが全く出来なくなるので小指の先だけ入れる様にしている。
実はこのバンドを装着して小指を掛けてすぐに気がついたことはこれだ。
弓を持たなくて良いということで、当たり前だが、弦楽器を弾いてる人には驚くべき事だ。
「弓を持たなくて良い」ということは、例えばこの様に楽器に弓を当てた時も親指を当てなくとも弓が落ちないと言う事だ。
特に初心者はその傾向が強いが、この場合、腕が伸びていくに連れて自然に小指が伸びる(実質的には使われない)為、小指にこのバンドが掛かっていると、小指が伸びる事でバンドの力で人差し指を支点として弦を押さえつける力が発生する。
これによって、弓の元から先までしっかり弓が乗った音が出るのだ。
元では全くそちらの方向へ働かないが、先へ行くに従い自然と力が強くなる。
一方で人差し指は弓元が一番力が出て、弓先は一番力が出にくいので逆の働きをする事になり、お互いが補完する働きをする事になる。
初日はこの辺りまで分かったが、それで終了。
翌日はチェロのレッスンだった。
正直、このバンドの話をするべきかどうか迷った。
普通なら「そんなアホな事止めなさい」と言われるのだが、「実はこれこれで」と言うと非常にこのバンドで盛り上がった。
師匠はプロオケの首席と言う立場だが、基本「上手く弾ければ何でも有り」と言う、あまり古臭い考えに囚われない人で、楽器や椅子に関しても自身で工夫をされている。
そう言う拘りの無い師匠は自分にピッタリだが、この話をすると、驚くことに、師匠も昔、別な映像で手の中が見えて、何をしてるか気になって自分でも輪ゴムを使って試してみた。と言うのを聞いた。(さすが)
結局、その時は良く意味が分からなくて、手でも怪我してるのか?と思ったらしいので、僕がこのバンドで分かった効果を話すと、予想以上に食い付いて来て、実際に僕の弓を持ってバンドを小指に引っ掛けて一言「インチキだなぁ~」
でも、それは良い意味で言われた様で、インチキでも何でも上手く弾ければそれで良い訳で「うん。これは良いかもしれない…」と言われたので「良かったら山ほどあるので差し上げます」と言って「巻き方が少し難しいですよ」と言うと「じゃ、良かったら巻いて貰えます?」と言われたので巻いて差し上げた。
師匠もかなり気に入ったらしく、当然、僕がこれを使うことはお許しを貰ったのは言うまでもない。
次回は、クヴァント自身がこのバンドに関して語ってるものがないので自分がやってみたこのバンドの効果の詳細だが、このバンドの解説はこの記事が世界初かもしれない(笑)