最近のお墓事情? お墓を建てる | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

 諸事情は割愛するが、我が家にはお墓が無い。

正確には僕にはと言った方が良いが、僕が入れる墓と言うのが無く、家人の義父母が入れる墓も父方が四国の為、近辺には無い。

その為、新しく建てる必要があったのだが、そう言う事情の中で2年半前に義理の父が他界した。

http://ameblo.jp/iphone-fan/entry-10867962028.html

その後、自宅に仏壇を新たに置いて遺骨は自宅へ置いていたが、そのままと言う訳に行かず、その年の6月に市営の霊園の空きの公募があったので応募してみたが、市営は倍率が高く、当然外れた。

既に完成していて空きがあれば入れる霊園と言うのは写真の様に空き区画に立て札が立ててあり、何処か希望の場所を申し込むシステムになっている。

 

これは今年の写真だが、昨年はこの空き区画を回っている時に、待機中の墓石店の営業に挨拶され「応募する場合、直前に市の担当部署へ倍率を尋ねる事が出来るので、それを聞いて申し込むと良い」と言う話を聞き、締め切りの数日前に各区画の倍率を聞いて、低いところへ応募してみたが外れてしまった。

民間霊園を申し込む選択肢もあったが、申し込みをしている市営霊園は自宅から車で10分程の場所にある便利の良い場所で、民間より管理費も安く、運営も安定している為、諦めるのは口惜しい。

昨年は公募が無く、今年の6月に再び公募があったので2度めの応募を行った。

去年の経験で、倍率云々より、どうせ外れるにしても当たるにしても、自分達が気に入った場所に応募する方が後悔しなくて良い。と思い、倍率関係なく家人の一番気に入った場所に応募したところ見事に当選した
(ちなみに、写真の場所では無い)

当たったこっちも「ホント?」と言う感じで、「良く当たりましたね」と関係者には言われるが、確かにそうだろう。

後は、上に建てる墓だが、これは義父が最初に入る関係で(恐らくその次は義母だと思うが。。)義母が出してくれると言う事になったので、僕と義父母の家名を両方書いて建てる事にして、某有名仏壇店の墓石部門と交渉する事にした。

当初は相見積りを取る予定だったが、インターネットである程度の相場も掴めるので、最終的には内容を見て指値交渉をする事にして、見積もりを作成させた。

 

これが打ち合わせで最終的に完成した図面だが、これ以外に平面図や側面図等作られ、まさに最近の墓石と言うのはこうしてCADで図面を作成しながら打ち合わするのでまるで注文住宅だ。

僕も以前の仕事の関係で建築図面はよく見ていた為「GLから◯センチ上げる」と言う様な話もちゃんと分かるので、あれこれ指示を出したりしながら完成させた。

おおまかに和風と洋風の何れかにするかに関しては義母に決めて貰い、残りは僕がデザインに意見を出したが、基本はシンプルに広々とした物をお願いした。

市営だが、関東辺りに比べれば敷地も2500×1600と広く、それなりのデザインが出来る。

両側の既にある墓所は比較的立派な墓所で、何れも入り口両サイドに門柱の様な石を置いてあり、同じ様な形と色であった為、逆にその両側の墓所のデザインを取り込んで、我が家にはそれらを置かない様にした。

普通は対抗して?自分の家も同じかそれ以上立派なデザインとするのかもしれないが、敢えて両側の立派な墓所のデザインには逆らわずに広々とシンプルにしたのだ。

そうすると、逆に、完成時には両側の墓所はまるで我が家の墓所に対して「白虎」「青龍」の様な構図となっている筈だ。

「白虎」「青龍」と書いたが、僕は「風水」の知識も多少あって、墓所の向きも「南東」を向いている見晴らしが良い場所が選ばれている。

この辺は既に他界した母の影響だが、子どもの頃からその手の話を良く聞いていた(笑)

ちなみに、風水は「家相」と同様に「墓相」があり、元々は「墓相」を判断する学問だった。

しかし、それ以上は特に「風水」に拘ること無くデザインしていて、「風水」的には墓所の敷地には石を敷いてはいけない理由があるのだが、そんな事やってたら雑草が生える(笑)

人によっては何処までも拘る人も居るが、この手の話は知ってるに越した事は無いが、加減の問題だと思っている。

ちなみに自宅も玄関は東向きで地理的にも良い場所に立っていて、お陰さまか分からないが、特に大きな不幸も無くここまで来てる様だ。

しかし、「選ばれている」と書いた様に、実はこれらはどちらも後から分かった事で自宅もたまたま残っていた建売を買っただけで「敢えて」選んでいる訳では無く偶然なので大した事は無い(笑)。

話が逸れたが、墓誌と呼ばれる石碑も当初の設計では下に置いてあったのを上に上げて下のスペースを広く取った。

但し、ベンチに関してはデザインを変更して長さを広くして2人掛けられる程にして、形も若干変えてここだけは少しモダンで柔らかい感じにしてみた。

来た人が過ごしやすく、ちょっとした荷物を置いたりするのにも広い方が良い。

これ以外に、入り口は車椅子(の人間は今は居ないが義母に必要となるかもしれないので)が簡単に乗り入れ出来る様な面取りを具体的にこうやってくれと指示して完成したのが図面の物だ。

お墓の見積もりで一番の要素を占めるのが墓石の材質で、これによって大きく変わるが、コテコテした飾りを排除して構造をシンプルにした反面、石の材質は少し良い物を使うことにした。

石材の品質が悪いと吸水性が高い為、雨の影響で徐々に黒くなったり染みになったりして長い年月で脆くなる可能性があるし、特に最近の雨水は酸性で質が悪い。

しかし、国産の品質が良いのは値段も倍以上になるので、営業も薦めていてインターネットでも評判が良い中国産のK-12と言う石を使うようにした。

見積もりの最終提示前に「今回、相見積りは敢えてやらないから、その分勉強してね」と言う事を伝えてあったので、見積も無茶な金額では無かった様で、僕がある程度調べていた相場の金額よりも下の金額になっていた様だ。

だいたい、墓の基礎工事などは住宅の基礎工事などと比べて何処も高く、見積価格の80%は石材代が占めてるので素人にはハッキリ言って良くわからない。

その為インターネットを駆使して相場と言うのを掴んでおく必要があり、基礎工事の相場やk-12材での同等のサイズの墓石で「アウトレット」や「格安」と言った価格を見てある程度調査しておいたのだ。

その上で、ある程度見てるだろうネゴ代(ねごしろ)を計算して、提出された見積から「この金額にして」と指値交渉して、家人や義母の予算範囲内で価格も決着した。

大手に頼んだのは、価格の大部分を占める石材の仕入れに関しては、直接大量に仕入れる方が安くなるだろうと考えたのと、後々のメンテナンスと言う点も含めてだが、営業の動きも中々良かったのでスムーズに進み、丁度、消費税が上がる前に引き渡しになる良いタイミングだった。

墓の話は以上だが、この墓は◯◯家、◯◯家と言う具合に二つの家名が並ぶのだが、大抵何処かに家紋が入る。

実は、僕の家の家紋は僕が決めた家紋だ(笑)

そんな事出来るのか?と思われるが、家紋を変えるのに何処かに届ける必要も無ければ勝手に作っても構わない。

調べれば父方の家紋はあっただろうが、自分以降新しい歴史を作りたかったので戸籍も結婚した時に新婚で初めて住んだ場所にして、随分前に、長男が生まれた時の七五三の紋付きを作る際に様々な家紋を見て決めた家紋がこれだ。

 

「丸に笹竜胆」

非常に美しくバランスが取れた家紋で源氏の系統で使われている由緒正しい家紋でもある。

偶然、我が家の寺は「曹洞宗」だが竜胆は「曹洞宗」の宗紋としても使われているらしいが、これが僕の墓所へも入る。

僕の家は家庭が複雑で、色々人並みで無いことが多かったが、僕が家紋も決めて墓を建てる事にも関わることが出来たので、これで子ども達も人並みの家になりそうだが、自分がやがて入る場所をデザインすると言うのも何とも言えない気分だ(笑)

生前墓を作ると長生きすると言われるが、今の日本ではあまり長生きしたくないなぁ。。