自分はどうしたいのか? | iPhone De Blog

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2009年12月7日からスタート
iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

大卒2割超が 非正規・未定と言う記事があった。

折角、高い学費を出して貰って大学へ入っても就職できるのは60%だ。


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もちろん、就職出来たからと言って幸せとは限らない。

新卒採用で3年後には3割が辞めていると言う統計がある。

低離職率の企業は大抵が大手の優良企業で、そこに採用される学生はごく僅かだから就職できたからと言って安泰とは限らない。

中には、企業の業績は良いが、「楽天」や「ユニクロ」の様に離職率が50%など半端無い企業も多い。


離職率の高い企業は殆どが、その過酷な労働環境だ。

サービス残業で労働時間が300時間を超える月があるらしいが、
時給換算するとアルバイト以下の金額になってしまえば、辞めたくなるのも当然だ。


大手の場合は、こう言う情報もある程度見えているが、中小になると、実際に入ってみなければ分からない企業も多い。


もし、そういう企業に運悪く入ったとして、辞めたからと言って次がある可能性は非常に低い。

既にそういう状況でないにも関わらず、日本は相変わらず「終身雇用」、「滅私奉公的」な考えが根強く、企業サイドとしても、3年以内で離職した人間は何のスキルも身について無いと言う事で問答無用に門前払いと言うケースが多く、中途採用の門戸も狭い。

そうなると、徐々に、非正規雇用者が増えてくるのは当然で、勿論、その前から非正規雇用者は他の年齢層でも多いのだから全体は右肩あがりになる。


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こうなると、採用された方も我慢比べと言う感じで、非正規雇用にならない様に過酷な労働に耐えて頑張る。


中には何十社も受けて、やっと採用となった者も居るだろうから尚更だ。


しかし、大抵の場合、そう言う企業サイドとしては、幾らでも排出される新卒者があることを良い事に、使い捨ての様に更に過酷な労働環境で酷使して収益を上げる。

辞めても次が来るのだから関係ない。


まあ、5年でも生き残れれば「こいつ中々見込みがある」と言う事になるのだろう。

結局、こういう「負のサイクル」が続き、雇う側と雇われる側、大企業の正社員と非正規雇用者の格差は広がっていく。


そう言う状況で働いている新卒者に「辞めるな」とは言えないが、仮に辞めたとして次が無いのも良く分かるのが心苦しい。


中には「色々な経験をしてスキルを身につけよう」などと甘い事を言って、取り込もうとする人材派遣会社も山程あるので、つい誘惑に乗って辞めてしまう場合もある。


「人材派遣会社」などと言うのは、日本から一番最初に無くしてしまいたい会社だ。


「非正規雇用の受け皿になっている」と言う見方もあるが、とんでもない。

こんな企業が大手を振って存在しているから、企業サイドも非正規雇用を簡単に利用出来る訳で、この辺は小泉政権時代の規制緩和の負の遺産だ。


こういう状況の中で、恐らく、「キツイから」と言う理由だけでは、現代の日本の状況なら次も同じだろう。

既に「キツくない」仕事にありつくに勝負は決まっている。

「キツくない」仕事にありつく為には、幼いうちから塾通いをして、それなりのネームバリューと偏差値の高い大学へ進まなければならないシステムが既に作られてしまっているし、企業サイドも何の工夫も無く、そのシステムで採用を進めるから一向に変わる様子が無い。


もちろん、「キツくない」仕事にありつけた人間だって、人生半分も終わらないうちにリストラとなりどん底に落ちる場合もある。


20代なら、やり直しが利いても既に40も越えるとどうにもならない場合が殆どだ。


何処かで大きなメスを入れない限りは、社会構造は変わらないのであれば、働いている人間自身が変わるしかない。


変わる方法は人それぞれだろうが、僕の場合は


「好きなことをする」


かもしれない。


それは、別に「好きな仕事」をするでも良いし、「好きな趣味をする」でも良い。


それが仕事になれば幸せだろうが、そうそう人生上手く行くもんでもない。


只、好きな事をしていれば、その時間は幸せだろう。


もし、好きな事をする時間が確保できなければ、その時間を確保する為に仕事を変わるのは悪くないと思っている。


仕事なんて単なる経済行為だ。


短い人生、数十年なら、好きな事をした方が良いのでは無いだろうか?


例えば、自転車で世界一周している人が居たが、日本にいる時はアルバイトで資金を作り、その資金で行きたいところへ行っていると聞いたことがある。


当然、アルバイトしている時というのはツマラナいに決まっているが、恐らく、知らない土地を走っている間は、その人にとってみればとても幸せだろうし、それがあるからツマラナい仕事でもやれるのでは無いだろうか?


知人に、特に音大へ行ってる訳でもないが、音楽が好きで、コントラバスで地道に活動して、エキストラや小さな仕事で徐々に実績を積んでいる人が居る。


もちろん、当たり前には生活出来ない様なのでアルバイトもしている様で、将来どうしたいのかは知らないが、それはそれで、今好きな事をメインにしているのだから幸せなのだろう。


目的は何でも構わない。


欲しい車を手に入れたいから仕事するでも良いし、AKBが好きだから毎日通う為にバイトするでも良い。

たいてい、本当に好きな事をしていれば、それが何かに繋がる可能性は多い。


今、目の前にある現実だけを見るのではなく、将来的な事で無くとも良いから、「自分はどうしたいか?」がある方が現代は幸せかもしれない。


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