最近、東電の値上げに関するニュースを良く聞くが、面白い記事を見た。
『天然ガスが恒久的に原発を代替できるこれだけの理由』 日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120319/229950/?P=1
話が長いので引用はしないが、非常に論点が明確で分かりやすく、僕自身、以前、コージェネレーションシステムの会社にいた事もあって、この記事が言いたいことは良く理解できる。
ちなみに、当時は会社に対して天然ガスコージェネレーションの推進を強く言っていて、「俺はガスコージェネしかやらん」と良く言って、こちらでも有名な施設の幾つかにガスコージェネを導入した。
しかし、当時もネックはLNG(天然ガス)の価格だった。
石油に関しては産油国の状況もでバカ高い石油を買わされているとして何故LNGが高いのか理由が良く分からなかったが、この記事を読むと、実は日本は世界でも非常に高価なLNGを購入していると言う事が分かった。
それも、何故、そう言う状況になっているかと言うと、主な理由が電力会社(政府)が原子力発電の推進の為、その努力をして来なかった事が原因らしい。
結局、現在、「原発を停止している為、それ以外の燃料費が高騰しているので値上げします」と言うのは、電力会社自身が原発推進をして来た結果のツケを払わせられているに過ぎない。と言う事になる。
もちろん、東電の場合に関して言えば、福島の事故の損害を含めて、2重のツケを利用者へ押し付けている事になる。
今の状況だと「燃料のLNGが高いので原発再稼働をお願いします。」と言う、電力会社の思惑通りへと進みそうだが、そうでは無いと言う事を頭に入れておきたい。