ドイツが脱原発を決めた本当の理由 | iPhone De Blog

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今朝、日経BP社から届いたメールに、この様な記載があったので覗いてみた。


【 1.今週の注目記事 】


[復興経営]
・ドイツが脱原発を決めた本当の理由
http://www.nikkeibp.co.jp/article/reb/20111108/289865/?ST=rebuild


 東京電力福島第1原子力発電所の事故は、世界の原発に多大な影響を及ぼした。な
かでもドイツの動きは世界に驚きを与えた。メルケル首相は事故発生からわずか3日
後、老朽化した原発7基を3カ月停止し、全原発の安全検査を徹底するように命じた。
さらにドイツ政府は、2020年の脱原発を決めたのだ。


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この記事が中々面白かったし、日本の脱原発に対して、日本の電力会社、経済界や政治家が言ってる内容とは随分違う事に驚いたので紹介した。


この中で


『ドイツ政府は原発をどうするべきか、倫理委員会に諮りました。

そこで委員会が出した結論は、「原発の賛否は別にして、原発はリスクの高い技術。

一方の再生可能エネルギーはリスクが低い。

ならば原発は廃止すべきだ」と政府に勧告したのです。』


とあるが、全く同感だし、非常にシンプルで、子どもでもわかる。
不思議と日本では子どもでもわかるような事が行われない事が多い。


まあ、ただ、このインタビューの相手が、環境NGO「グリーンピース」トーマス・ブリュアー気候変動エネルギー部門長だから、若干話し半分のところもあるかもしれない。


なんせ、環境NGO「グリーンピース」と言えば過激的な反捕鯨団体としても有名だからだ。

捕鯨に関しては「日本は伝統的に鯨を食して来ただけでなく、髭その他の部位についても使える部位は余すことなく使って来たのに対して、単に鯨油を確保するだけで大乱獲して来た挙句に絶滅危惧種にした諸外国の人間に今更言われたくない。」と言うのが僕の考えだ。


鯨を食べて何が悪い!と言えない日本政府も不甲斐ないし、闇で鯨肉が流れてる現状も何だかなぁと思う反面、過激な反捕鯨行為をする「グリーンピース」の行為も否定したい。

どちらかというと自然の恵みをあますことなく使うと言う姿勢で言えば過去の日本人は素晴らしかったと言えるし、動物を食するのは「人間の業(ごう)」だ。

それを否定するなら、
牛や豚、鶏を含めて生き物を使った食品を馬鹿みたいに食らってダイエットしたり、食べ残したりしている欧米を含めた現代人は全て菜食主義者になるべきだろう。


と話が関係ない方向へ行ったので話を戻すが、彼の言ってることが話半分としてもその中に


『現在、原子力産業は約3万5000人を雇用しています。

2020年に原発を止めても、この雇用が減るのはもっと先の話です。

というのも、廃炉を完了させるには、膨大なプロセスを経る必要があります。

長期間にわたり、相当の人員が必要です。


一方で、再生可能エネルギーの導入促進は、原子力を上回る雇用を生みだします。

ドイツ政府によると、2004年に16万人だった再生可能エネルギーによる雇用は、2010年に37万人へと急拡大しました。

原発の雇用は発電所の立地地域などに集中しがち。

ところが、分散電源である再生可能エネルギーは、ドイツ国内に分散して雇用を生み出す利点もあります。』


とあったが、これは事実だろう。

原子力を廃止して再生可能エネルギーへ移行すると言う過程で発生する全体の利益の方が大きいと言うことだ。


雇用が大きければ、当然、それだけ人員を雇用する企業に利益が生まれるし、「再生可能エネルギー」と一言に言っても様々な形があるので、それが、原子力関連だけで無く、様々な地域や分野に広がるということになる。

上手く行けば、完全に化石燃料を使わない方向へも発展すれば温暖化対策としても原子力を維持するよりも遥かに低リスクに温暖化対策を行なうことができる。

何故、子どもでもわかる様な単純な話が日本では通用しないのか僕は不思議だ。


ドイツも日本と同じ様に第2次大戦での敗戦国であり、そういう点では同じ立場だし、僕はドイツへは行ったことは無いが工業国であり、欧米の中では日本人にかなり近い民族だと聞いているのだが、いつの間にか出来たこの差は一体何だろうか。


僕はやはりアメリカの影響が大きいと思っている。


実際、米軍基地の規模では日本は世界一だし、文化面経済面でも戦後はヨーロッパよりもアメリカの影響が最も大きく、いわゆる敗戦後の「サンフランシスコ条約」から始まった「安保条約」も名前を変えながら60年以上経った今も健在だ。

ドイツは敗戦国であるが、歴史の古いヨーロッパ、ゲルマン民族であり、ヨーロッパから渡って行って出来上がったヤンキーなどには左右されないプライドがあったのだろう。

歴史の長さでは日本も負けない筈なのに、民族のプライドの差があったのか、江戸末期に圧倒的な軍事力と技術力の差で開国させられたトラウマがあるのかもしれない。


単に、原発に対する考え方を比較するのでは無く、その辺の違いを考えてみることが今後の日本にとっては重要かもしれないし、今まさにTPPに対して交渉の土俵へ上がろうとしている。

TPPの場合は、関係諸国を見てもわかるが、
アメリカとの交渉がメインだ。

その結果が戦争に繋がたので褒められた話では無いが、昔の政治家は机を蹴っ飛ばして交渉の席を立つくらいの事はやっていた。


そこまで行かなくとも、ヤンキーの顔色を伺いながらでは無く、「NO」と言わなければならないものに対しては臆せず日本人のプライドを持って自国の為に「NO」言いながら交渉して欲しいものだ。


どうも日本人はいつの間にか同じ日本人同士でも他人の顔色を伺いながら物を言う習慣が出来た様だ。


政治家でも、何か一言発言するとハエの様にマスコミが集ってあーだこーだと書きたてられるのでろくろく発言も出来ない。可哀想なことだ。


妙な民主主義ばかり先行して、様々な意見を取り入れると言うところで一向に船の舵が定まらないのは政治ばかりでは無く企業でも同様で、無駄な会議ばかりやっている。

そう言う習慣があるので、当然交渉も下手だ。

取り敢えず「言いたいことは臆せず言う」と言う姿勢から変えてみるのはどうだろうか?


ちなみに、僕の場合は、某高校のオーケストラ顧問をやっている美しい先生から「歩く失礼」と有難い別名を頂いてるくらい、ブログだけで無く実生活でもこの調子なので、時々「失言」で失敗することもあるがストレスは溜まらない(笑)