
以前、岐阜の大垣に本社がある会社に勤めていた頃、本社へ出張へ行った時に「輪中」の話しや「輪中根性」の話しを聞いた。
「輪中」と言うのは堤防でぐるりと囲んだ状態だが、それだけ土地が低く水害も多かったと言う事だろう。
確かに川が多く、橋を通らなければ往来出来ない道路が多いので、場所の割りに渋滞も多かった気がする。
そう言う意味で、広い範囲で土地が低いので一旦大雨が降ると被害も大きくなると言う事だろう。
さすがに現代では「輪中」の様な物は無いのだろうが、現代の堤防がどれほど頑張ってくれるか。
この季節は恵那の栗が旬の筈で、川上屋の栗きんとんは、この時期の出張のお土産で何度も買って帰ったが、この辺で食べる、サツマイモベースの餡に栗の甘露煮が入ってる栗きんとんとは全く違う物で、目から鱗が落ちる程美味かった。
ちなみに「味噌カツ」も岐阜羽島駅のレストランで食べ覚えてファンになった。
入社したのはもう35歳だったが、営業経験が無かったが技術屋としての経歴とキャラクターを評価して採用して貰った九州営業所の所長と営業本部長には今でも感謝している。
入社して数年後に聞いたが、当時、採用された営業担当者で本社と大阪支社での研修があったのは僕だけで、それだけでも期待されていたと言うのが分かる。
大垣工場の古い寮だったが、半月程、技術グループの研修を受ける傍ら、休みの時は恵那や明智の大正村などへ遊びに出掛けた。
中部地方と言うのはそれまで全く縁の無い土地だったので、風景も中々楽しめた。
まあ、自分で言うのも何だが、社内での評価も高かったので、東京支社栄転と言う話もあったが、その前に独立する為に退職したが、サラリーマンとしてそこで骨を埋めても良いなとも思ってもいた。
今でも、年賀状程度に営業関係や技術関係の何人かとはやりとりしているが、そんな事で、僕にも思い出のある土地なので心配だ。
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