Amebaの横に表示される「アメーバニュース」にこんな見出しがあった。
「大震災、生存者は平均19分で避難開始 わずか2分が生死をわける」
http://news.ameba.jp/20110911-217/
なるほど、グズグズ迷っている暇は無いというわけだ。
気になったのは「年齢別にみた場合、避難開始が最も遅かったのは20歳未満」と言う部分で、恐らく、小中学校・高校の生徒だろう。
団体行動を重んじて、何事も話し合いで決める学校現場なら、避難まで時間も掛かったのだろう。
命が助かればまだしも、そうで無ければ哀れだ。
もちろん、必ずしも判断が早かったから助かったとも限らないだろう。
重要なのは正しい判断を素早くすることだ。
僕も何かを決定する場合、比較的に時間は早い方だ。
勿論、必ず結果が正しいとは限らないが、概して、即決できる内容と言うのは普段から考えていることで揺るがない場合やどっちでも良さそうな場合だ。
どっちでも良さそうな場合は、それこそ、「あ~こっちの方が良かったね。」程度で済む。
大切なのは、普段から「こういう場合はこうする。」と言う事を沢山自分の中に蓄えておくことだ。
そうすれば、いざという時に迷わずに済む。
例えば「信号が赤の時は渡らない」「通りの角を曲がる時は自転車などが突っ込んで来ないか用心する」という様な普段の心掛けから、「仕事を決める時は金額よりも内容を優先する」と言う様な仕事のポリシーに至るまで色々だが、普段から、自分の中に揺るがない物を蓄えておく事で、新しい経験で同様な事があった場合もそれらに照らして判断すれば、比較的素早く正しい判断が出来る。
福岡の西方沖地震の場合、僕は丁度楽器の練習をしていた。
ゴーッと言う音がして、トラックが走ってるのかと思ったが、福岡ではこれまで経験したことがない揺れですぐ地震だと思い。
楽器をその場に置いて、隣のリビングへ行って、娘だったと思うが、抱いて庭へ飛び出した。
庭へ出た時に、まだ揺れていたので、かなり短時間だったろう。
初めての経験だったが、いざという時は、家族を守る判断をするんだなぁ。と自分でわかった(笑)
楽器を抱いて庭に出ていたら、間違いなく「あの時、お父さんは。。」と死ぬまで言われているだろう^^;
話を戻すが、こういう僕でも迷うのが何か買う時だ(笑)
それも価格の高いものでは無く、だいたい1万円以下の物で迷うことが多い。
つまり、1万円以下の物というのは安い物もあれば高い物もあって、自分の懐とニーズによって選択の幅が広いからだ。
これがもっと高額となると、全く懐具合が合わなかったり、今は必要ないと言う判断がすぐに出来るが、安いものというのは悩む(笑)
時には1,000円以下の物で、ネットであれこれ探して比較したりするので時間が掛かる。
僕がWeberと言うアメリカ製のバーベキューコンロを持っている事を知ってる人は多いが、これを買う時も相当悩んだ。
バーベキューコンロも安いものだと数千円からあるが、Weberはその価格帯からすると相当高価になる。
まあ、大抵、これだけ悩んで調べれば誤った選択をしないもので、あまり考えないで買うと「しまった!」ということも多い。
只、自分で使う物の場合は、悩む事そのものが楽しいと言う事もあるので、気が済むまで悩む。
人からは悩みが無さそうだと言われるが、それ以外にも悩むことは多いし、悩むことは決して悪いことでは無いと思っている。
人が悩むのは大抵自分の力で解決できない場合が多いが、これも大抵の場合、結論が出なくとも時間が解決してくれたり、物事の事情が変わったり、見方を変えると悩む必要が無かったりする。
大切なのはその時間であり、出来れば、そういう悩みは若い時に済ませておきたい。
哲学と言うのは若者の為にあるとも言える。
まあ、そういう哲学書で救われたことは無いが(笑)、それでも、僕もこの年になるとそれなりに偉そうな事も言ったりするが、結局、それらは若い頃に悩んで先達から学んだ事や、経験に基づく物が殆どだ。
人によっては「創作」というレベルで悩む人も居るだろう。
これは「無」から「有」を産み出すと言う事なので、何か選択肢がある訳でも無いし、これほど難しいことは無いだろう。
僕は絵を描く真似事もするが、例えば目に見えない抽象画などは描けないし、音楽でも楽譜に書いてあることは演奏できるが、ジャズの様に音楽の中に自分の演奏を流しこむことは出来ない。
この様な事が出来る人はすごいと思うが、どんな人でも100%自分が満足できる創作物は完成出来ないだろう。何処でそれを自分が判断するか、そう言う決断も中々難しそうだ。
ただ、それも普段から自分が何を大切にしているかと言う事が基準になっているだろう。
全て正しい判断が出来るわけではない。それは神のみぞ知ると言う事で、そう言う成功も失敗も含めて、積み重ねをしながら日々を生きて行く事が人生なのかもしれない。