文章が駄目ならシステムも駄目 | iPhone De Blog

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iPhone3GSからiPhoneユーザのLEONがiPhoneやAndroidなどを中心にしたデジタル系ガジェット、IT関連ネタ、趣味のコントラバスやチェロを中心としたクラシックネタ、2022年から始めた自家焙煎に関する話や日常の話まで幅広く書いてます。

今日は久しぶりに引用を使うが、朝、メールチェックをしてて、こんなメールが来ていた。

以前から、僕が気にしている事だったが、「あ~やっぱりそうやね」と思った反面、これでは不足しているが、それ以前の状態のエンジニアが多いのだろう。

-- 以下転載


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□◆ 文章が駄目ならシステムも駄目
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 「文章が駄目ならシステムも駄目」とは、情報システムに関する文章が不正確であるならそのシステムの出来は悪いという意味である。具体例をいくつか挙げてみる。


 仕様書が駄目ならシステムも駄目である。「こういうシステムにしたい」という要求を整理して記述した仕様書が間違っていたり誤解を招く文章で書かれていたりすれば、それに基づいて作られたシステムに間違いや不具合が生じる。


 設計書が駄目ならそれに基づいて作られたり修正されたソフトウエアにバグが発生する。報告書が駄目ならそれに基づいて遂行されたプロジェクトは滞る。操作マニュアルが駄目ならシステムを利用したり運用したりする際に間違いが起きやすくなる。


 「システムも駄目」になっては困るから、情報システムの開発や運用の現場を支えるSEやマネジャは「文章が駄目」にならないように苦労している。同僚や後輩あるいは協力会社のSEが書いた文章を査読する。分かりにくい点や情報が足りない点を問いただす。間違いがあれば修正する。相当な時間と金を費やさざるを得ないが「システムも駄目」にする訳にはいかない。


 とはいえ個々の開発プロジェクトのたびに文章修正に時間と金を費やすのはいかがなものか。同じ時間と金をSEの文章力を向上させる研修やトレーニングにあらかじめ投じてはどうか。急がば回れであり、SEがしっかりした文章を書けるようになることがシステムの開発や運用を成功させる道である。


 このように「文章を良くすればシステムも良くなる」と考えたのが日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)でソフトウエア文章化プロジェクトのリーダーを務めた福田修氏(テクノロジー・オブ・アジア代表取締役)である。ソフトウエア文章に関するプロジェクトの成果は『SEを極める 仕事に役立つ文章作成術』( http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/nc/books/bunsyou/ )にまとめられた。

福田氏は同書に基づくソフトウエア文章作法を3000人のSEやSEマネジャに指導してきた。

 日経コンピュータは9月28日、福田氏を講師に迎え、『演習で身につける!システム構築を成功に導くソフトウエア文章作法~リーダーが高める開発現場の文章力~講師による添削指導付き』( http://itpro-store.jp/snc110928/ )と題した研修を実施する。参加者が手を動かして文章を校正したり書いたりしてみる「演習」は9月28日の当日実施され、福田氏による「添削指導」は28日の前と後
に実施される。

 開発現場を支えているリーダーの方々が丸一日の研修に参加するのは容易ではない。しかし「急がば回れであり、SEがしっかりした文章を書けるようになることがシステムの開発や運用を成功させる道である」。この福田氏の考えに同意された方はぜひ、時間を捻出し参加頂きたい。
          
 (谷島 宣之=コンピュータ・ネットワーク局編集委員)

--転載終了

と言う案内なのだが、結局、ソフトウエア開発も人間がやるのであって、そこには「情報伝達」が必ず介在するが、顧客からの情報は必ずしも正確とは限らない。

こちらから出す情報は当然「正確」である必要があるが、顧客の情報が不正確であれば必要に応じて確認する必要がある。

上記に書いてあるのは、この様な「正確な情報」を相手に伝える為の手段で、随分前に「テクニカルライティング」の話を書いた時にも、同じような事を書いたと思うが、僕も気をつけている。


しかし、こちらから出す情報に関しては、この様な講座を受けたり勉強することで、比較的正確な物を出すことが出来る様になるが、顧客からの曖昧な情報をついうっかり、聞き逃したり、読み流したりしてしまう事も多く、これが意外に致命的だ。


顧客というのは殆どの場合は「素人」であるので、自分の中で常識的な話は敢えて出さなかったり、勝手に思い込んでいたりと千差万別だ。

この辺を曖昧に理解しておくと、後になって大幅変更となる様な事態に繋がったりすることも多い。

この顧客からの情報をより正確に把握する為には、この様な講座を受けるだけでは不十分であり、やはり日頃からのコミュニケーション能力や人の文章を読むと言うのが重要となる。

その点で、ブログというのは、書いてる人間が基本的に僕を含めて「物を書く事は素人」なので、人のブログを読むのは勉強になる。
時々、この人は何を言いたいのだろうか。。と思うような人も居れば、「ほう」と感心する人もいる。

コメントなどを読んでも、「あ~この人は、ちゃんと内容を読んでないな」と思う場合もあるし、自分自身も誤解していたなどと言う場合も少なくないので、そういう事を含めて読むと中々面白い。

今年の夏に、「それまでメールだけで、会ったことが無いのに2本ほど開発をした顧客の担当者」と初めて会ったが、相手の言いたいことを理解し、不足している事を確認することがちゃんと出来ればメールだけでも仕事が済むし、遠距離でもちゃんと仕事が出来る。

こちらの専門的な情報を相手のわかる形で伝え、相手の要求(出来るようになりたいところ)を理解して、それに応じた方法を考える。と言うのは、ある意味、音楽のレッスンと似ている。

相手が求める物を指導出来なければ本当のレッスンと言えないし、同様に相手が求める物が作れなければ本当の開発とは言えない。

音楽も技術も最後はコミュニケーションだろう。と僕は思うのだが。