今日はタイトル通り、中プロのバッカナールの練習だった。
オーケストラのコンサートは標準3曲構成で、「前プロ」=オープニングと言う序曲、今回は大学祝典序曲がそうらしい。そして、真中にやる「中プロ」と呼ばれる曲、「メイン」と言われる交響曲などが配置される。
このバッカナールはフランスの作曲家サン・サーンスのブログタイトルにある組曲の1曲だが、フィギュアで安藤美姫が使った事もあって、恐らくこの曲が最も有名だろう。
まあ、僕もそれ以上の薀蓄を語れるほど知らないし、僕自身クラシックファンと言うより楽器オタクと言う方が良いので、その辺の解説はクラシックファンへ任せるとして、話は曲よりも楽譜に関してだ。
ちょっと下の楽譜の写真を見て欲しい


拡大するとこうだ

実は、Bの前にある方が3小節休み、Bにあるのは5小節休みだ。
つまり、3の形が、我々が標準で見ている5の形に微妙に似ているのだ

僕はこの曲を演奏したことが無く、弾いてる箇所は練習しているが、当然、休止の箇所など目が行ってない。
この3小節休みと言うのが何箇所かあって、今日、現場で初めてこの様な箇所を見て、何箇所も休止を数え間違えた

絶対正確に数えてる筈なのに、皆より出るのが遅い

3小節休みを5小節休みと思っていたのだ(笑)
この八分音符の隣に、鏡合わせの様な記号があるが、左は八分休符、右が四分休符だ。
普通僕らが知ってる四分休符と言うのは下の写真の様に、練習番号Cの部分にある様な少しネジリンボウの様な形をしたこれだ
これなら、パッと見てもすぐに分かる。
まあ、楽譜がコピー譜なので、鮮明度の問題もあると思うが、それを差し引いても、フランスの楽譜と言うのは分かり難いと思う。
フランス人はお洒落だと言うが、楽譜までお洒落の様だ
博多弁で言うところの「ツヤつけとう」と言う部類になるだろう。
これはカッコウ付けてると言う意味で、恐らく、このツヤは「艶(つや)」と言う意味だろうが、最近は死語の様だ。
只、僕らが子どもの頃などは、友達の間とかでちょっとスカしていると
「きしゃ~ん。なんツヤつけとうとや~」と言われていた
まあ、前述の様に、数え間違えたり、八分休符と見間違えても、決して、その様な悪態を楽譜にはついていないが、アマチュアの場合、フランスものをあまりやらないからと言うのもあるのだが、この様なフランスもの(作品)をやる時は戸惑う事が多い
但し、バッカナールそのものは中近東の怪しい雰囲気と激しさをあわせ持った名曲だ