京都大学の不正受験だが、結局、大騒ぎして捕まえてみたら、手口は非常に幼稚で、特に工夫も無く普通の携帯で問題を入力できたと言う事らしい。
まさかそんな手口が通用する筈が無いと思っていたので、方法に非常に興味があったのだがガッカリした一方で、京大の手緩い監視体制に、そっちの方が驚いた。
天下の京都大学を受験するような学生がカンニングなんかしないだろうと言う様に考えていたのだろうか?
それなら驕りとしか言いようが無い。
それが事実なら、今回は第三者が見られるようなサイトへ投稿して質問したからバレたのだが、例えば英語の単語や数式等を携帯へ入れておいて見ると言う程度のカンニングなら、過去でもやり放題だった可能性は充分ある。
最近は携帯の辞書機能も充実しているし、ネットの英文翻訳サイト等を使えばざっと翻訳してくれる。
普通の携帯で長々と問題文を打ち込む程の余裕があるなら、単に見るだけならもっと簡単だろう。
これまで見つからなかっただけで、上手く見つからずに合格出来た人間が居たかもしれないと言う可能性はある。
まあ、そうなると「やったもん勝ち」と言う感じで、なんの為に四苦八苦して受験勉強しているか分からない。
今後、携帯を机の上に出させたり預かると言う事だが、今どきは僕でも携帯、iPhone、GALAXY Tabと三つも持ってるのに(笑)、2台位は持ってる筈だ。
又、一台しか持ってなくても機種変更等をして古い携帯を持ってる可能性もあるし、それを出せば分からない。結局、その程度では完全に防止することは出来ないだろう。
お隣りの韓国等では、以前、携帯を使った不正事件があって、金属探知機等を試験の監視員が持っている様だが、日本も真面目にそんな事でもしなきゃいけないのだろうが、何だが馬鹿げている。
元々、学問の最終到達地点である大学自体、入るのは難しいが出るのはそれ程難しく無いと言うのが問題なのでは無いだろうか。
推薦などで入ったりすれば、そこそこやってれば大学卒の肩書きが付いてくると言う具合だから、大学卒の資格も最近価値が低くなって当然だ。
入るのは簡単だが、卒業するのが難しいと言う様にしておけば、本当に勉強したい人間だけが行く筈で、高いレベルの大学だと、入っても卒業するのが難しく、それまで払った学費が無駄になるリスクが高いとなれば、自然と自分のレベルにあった卒業が出来そうな大学を選ぶだろう。
結局、一回のカンニングのリスクで幸せな人生が手に入ると思えば、場合によってはやってしまう学生も居るだろう。
今の大学は、厳しい受験勉強を終えて勝ち残った者だけが息抜きをする為に行ける天国で、二年ほど遊んだ後は、三年からは就職活動する場所という様な位置づけになっている気がする。
中には試験も受けずに高校からの推薦でスルッと入る人間も居る。
今時は、低い年齢から先を見越して希望の系列の学校へ入っておけば後が楽なので受験も低年齢化している。
そうなると、大学はなんの為に行く場所か分からない。
事実、僕の行っていた高校も系列の大学や中学があり、そこから推薦で来た連中は酷かった。
おまけに、大学の推薦は成績が半分から下(上ではない)の連中しか受けられなかった。
つまり、普通に外の大学を受けて通る奴は推薦を貰えず、受験しても通らない様な連中へ推薦枠を与えて系列大学へ行かせると言う話だった。
僕も、その系列大学へ行きたかったが、成績が良かったので推薦は貰えなかった。
これは何十年も前の話で、恐らく今も殆ど変わってないのでは無いだろうか。
まあ、今は知らないが、当時、そこの大学生も系列高校から行った奴は酷かった(笑)
結局、入る時も入ってからも緊張感が無ければ、中には熊本の幼児遺棄事件の容疑者の様に妙な方向へエネルギーが行ってしまう奴も出てくるだろう。
結局、今の受験制度含めて、可能性もエネルギーも持っている若者の力を無駄に消費しているとしか思えない。
これで社会が繁栄する筈がない。
少し話は逸れるが、このスーパーに三時間もトイレ周辺でウロウロしているのに不審者として注意していなかったスーパーと、むざむざカンニングを許した京都大学のぬるい監視体制に共通するところがあると感じるのは気のせいだろうか。
最近、何だか閉塞気味の社会にしては反面平和ボケと言う感じで、やるせない気持ちになる事件が多すぎる。
と思っていたら、頑張っては外務省の大臣まで何やら献金で辞職なんて話になって、一体この先どうなるのか。。
う~ん。。何だか今日は愚痴モードだった。