昼間は北九州の方へ出掛けていて夕方投票所へ行った。
早いもんで、「龍馬伝」が終わった後のニュース位には当確が出て、自民、公明支援の新人の元アナウンサー・高島宗一郎氏(36)(無所属)が、再選を目指した現職の吉田宏氏(54)(無所属=民主・国民推薦、社民支持)他、七人を大差で破り初当選をした。
高島氏は、地元のKBC「アサデス」と言う朝の情報番組では馴染みの顔であったのと、最近の民主党に対する批判票が集まったのかもしれない。
ま、僕でも顔は知ってる位で、昨日投票所で投票していると、僕の前に投票箱へ用紙を入れようとしていたオバサンが、用紙を開いたまま入れようとして四苦八苦してたが、そこにも彼の名前が書いてあった(笑)
知名度もだけど、当確の報道の時は、後ろに、〇田〇一はじめ自民党のセンセイ方が並んでいて、選挙の結果はともかく、今後の彼の市長としての仕事に関しては彼に投票した皆さんにキチンと確認して頂きたいとして、今回は、戦後最多の8人が立候補し、その中の植木氏は直前で撤退を表明する等注目を集めたにも関わらず、投票率は43.67%と言うところが問題だろう。
候補者の得票数を投票者数と有権者数の各比率を計算してみた。
投票者数 | 有権者数 | |||
高島宗一郎 無新 | 209,532 | 43.1% | 18.8% | |
吉田 宏 無現 | 144,828 | 29.8% | 13.0% | |
木下 敏之 無新 | 74,228 | 15.3% | 6.7% | |
有馬 精一 無新 | 21,500 | 4.4% | 1.9% | |
植木とみ子 無新 | 13,277 | 2.7% | 1.2% | |
荒木 龍昇 無新 | 12,313 | 2.5% | 1.1% | |
飯野 健二 無新 | 5,445 | 1.1% | 0.5% | |
内海 昭徳 無新 | 5,410 | 1.1% | 0.5% | |
投票者数 | 486,533 | 人 | 43.67% | |
有権者数 | 1,114,113 | 人 | 100% |
これからすると、有権者数に対しては、10人に2人と言う事で、2割弱の意見で市長が決まったと言うことになる。
果たして、これを市民の民意と言って良いのだろうか?
僕は選挙権を持ってこの歳まで投票へ行かなかった事は無い。
それも、かなりの確立で常に「死に票」
でも、それが僕の意見であり、その結果が多数と同じとは限らなくとも僕は構わないと思っている。
数少ない政治に対する意見を出す「投票」と言う場での僕の意見であり、それを放棄する事は、その結果に対しても批判する事を放棄しているのと同じだと考えているからだ。
ちなみに、この数字は前回よりは上がっている様だし、その他地方の首長選等では、30%台と言う驚く様な数字が並んでいて、これでもマシな方なのかもしれない。
「龍馬伝」もいよいよ大詰めへ向かい、来週は「大政奉還」により徳川の時代が終わると言うところへ来ている。
これは坂本龍馬の「船中八策」だ
『一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。
現代と比べると、稚拙かもしれないが、それでも、あの時代に、これだけ先進的な考えを持っていたのはたいしたもんだろう。
これは1867年の6月に書かれ、同じ12月に暗殺されているので、彼が33歳の時に書いたものだ。
高島宗一郎氏が36歳で福岡の最年少市長と言うが、こう言う若い人が表舞台に立つのは大歓迎だ。
しかし、選ぶ側も若くても歳でも自分の意見をキチンと出す様にすべきだろう。
そう言う意味では、「投票率を上げる」と言う事も、政治の表舞台で真面目に議論されるべき話では無いかと思う。
命を賭して、今の日本の基盤を作って来た龍馬達がこの数字を見て何と言うだろうか。