今日は、知り合いのヴァイオリンのN先生のクラス設立20周年パーティ
と言う事は、N先生とも20年来のお付き合いと言う事になる。
僕は来賓なのでこんな立派なネームコサージュを頂いた。
一応、来賓は星三つ(笑)
ちなみに、テーブルの上の花や、名前札、横断幕、スライドショー、その他、全て保護者の方の手作り。
準備に相当掛かったらしいが、立派なパーティだった。
この団体を「宗教掛かってる」と言う人がたまに居るが、知らないだけだろう。
多分、僕の様なこう言う存在の人は全国でも少ないと思うが、僕は外部の人間として何十年も見てて、そうは思ってない。
単に音楽が好きな先生とお父さんお母さん達の集まりだと思っている。と言うかそれにしか見えない(笑)
只、それが熱心で信念と団結力があるから、一種宗教掛かって感じるのだろうし、僕も頭が下がる。
申し訳ないが、僕が親ならとても無理(笑)
でも、最近のスポーツ少年団やクラブチームを見てても大半は親掛かりだ。
それが音楽なのかスポーツなのかの違いだけだろう。
確かに、音楽を将来、仕事にする。と言う目的があるなら、それはそれで又違う習得の仕方があると思うが、僕は音楽を仕事にする。と言うのは相当大変だと考えている。
僕の様に趣味で音楽を続ける事も一つの道だと思っているし、寧ろ、その方が色々な意味で音楽を楽しめるのでは無いだろうか。
僕自身、音楽を仕事にしている人間は山程知り合いが居るし、一流の奏者も沢山知っている。
しかし、彼の人達よりも自分の方が恵まれていると思う事も良くある。
例えば、僕は国内外の相当数の首席奏者のレッスンをこれまで受けて来た。
恐らく、ベルリンフィルとN響の首席のどちらにもレッスンを受けた事があるアマチュア等居ないだろう(笑)
それもある意味、音楽大学等の派閥やしがらみが無いから出来たのだと思っている。
又、弾きたくない曲は弾かなくても良いし、好きな曲を何年も掛かって取り組むのも自由だ。
コンサートに行きたければ、使う時間も費用も自分の自由だ。
プロオケなんかに入ってたら、人の演奏を聴きに行く時間さへも少なくなる。
前のブロで、ゲゲゲの女房の話で紹介したが「好きな事を仕事にする」と言うのはそれなりに大変な事なのだ。
もちろん、そう言う人達の影の苦労もよく知っているので、僕は好きな事を仕事にしている人達は非常に尊敬している。
只、それでも小さい頃から音楽に接している全てがその道を選ぶ必要は無い訳だ。
特に、この団体等は、子ども達に音楽の楽しさを教える事をメインとしている訳で、そう言う点でもアマチュアリズムの僕は方向が一致していると思っている。
僕は、楽器が上手くなる為には頭が良くないと駄目だと常々思っている。
自分の頭で考えない奴は上手くならない。自分が面倒を見ている大学の学生など見ててもそうだ。
そう言う意味では、ここの子どもは皆頭が良い。
まあ、違う見方をすれば、ヴァイオリンを習ってる様な子ども達は生活レベルも高いので塾等へも積極的にやっているからだ。と言う事も言えるが、それでも、何十年も見てると、皆、それなりの進学校へ行っても、「単に塾で勉強しているから」と言うだけでは無く、きっと社会で活躍する(役に立つ)んだろうなと予感させる子も多い。
音楽で身につく事は音楽だけでは無いのだ。
さて、話を戻すが、そう言う事で、N先生をはじめ、来てる先生達、保護者の方達も大半は顔馴染みだ。
気楽に話をしながら、僕も二曲程、お祝い演奏で参加。
初めは、N先生に娘さんが習ってる縁で、N先生、九響の首席ヴァイオリニスト大山香織さん、元九響の指揮者でビオラ奏者の大山平一郎先生ご夫妻に僕が入って、ヴィバルディ「調和の霊感第8番1楽章」の伴奏。
ソロ二人はN先生の生徒さん。
リハはメインの生徒さんが試験で本番しか間に合わないので、当日に全員揃うのは本番だけと言う中だったが、さすがの演奏。
ビオラが上手いので、中のリズムが非常に正確で、僕が音楽を引っ張らなくても、前に進みビオラに合わせていれば良いので非常に楽だ。途中のベースとビオラの掛け合いも良い感じだった。
先々週の初めての合わせの時は、僕もこのクラス二人とやるのは滅多に無いので、若干緊張したが、大山先生から親指立てで、OKを貰っていたので、リハと本番は気楽に演奏できて楽しめた。
もう一曲は、N先生や生徒さん、卒業生、生徒のお父さんのリコーダ、チェロの先生やチェンバロ入りで、バッハのブランデン4番の1楽章。
リコーダ2本が入る楽しい曲だが、演奏直前のセッティング時に、チェロの先生の楽譜が無くなっているハプニングが発生(笑)
アナウンスして、どうにか楽譜を発見して、無事に終了。
最近はソロ以外は、本番でも緊張無く、演奏を楽しめる様になったので、2曲とも楽しんで弾けた。
ソロもこんな感じで弾けると良いのにと常々思っているが、そっちは中々難しい(笑)
最後は生徒さん達の演奏。
指揮をするN先生
ちびっちゃい子が玩具の様なヴァイオリンを弾いてるのは何とも微笑ましい。
パーティも無事終了して、帰り際にN先生が、「特別なお土産が入ってますから!」と言ってたので、引き出物の袋を開けると、記念の楽器拭きやお饅頭の他に何やら重たい箱が。。
開けると・・
わお♪ クリスタルのコントラバス!!
クリスタルの中に立体でコントラバスが彫ってあり、周りを音符が飛んでいる。
形も何となく僕の楽器に似ている。
上から見ても
横から見ても立体!
思わずN先生へ御礼の電話をして「家宝にするけん!」と言った(笑)
さて、これでとりあえず二週間程は土日はフリーになるが、その後は、11月の室内楽の練習が始まる。
曲目はバッハのバイオリンコンチェルト2番、グリーグの「ホルベアの時代から」やモーツアルトのディベルティメントK138等と結構大変だ。
こっちの方はゲストコンマスで芸大の須山暢大君、指揮をお父さんで、武蔵野でホルンを指導されている須山芳博さんが行う。
須山さん親子が来られるのは直前で、メンバー的にもコンマスとベースで音楽をドライブしていかないと難しいと思うし、僕も客演なので大変だが、この楽団とも10年以上の付き合いなので、これはこれで楽しみだ。
まあ、こんな感じで毎年過ぎて行くが、たまには↑の様な楽しく嬉しい事もあるのでやめられない(^^ゞ
僕にとっては単なる道楽だが、音楽を趣味にして良かった。と思える一日だった。